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大日本印刷と映像制作大手イマジカグループが業務提携し、原作漫画を活用して簡易な短編アニメを制作する「ライトアニメ」事業に共同参入することがわかった。国内大手が本格的に事業化するのは初めて。
ライトアニメはデジタル化した漫画の絵の一部を動かし、声優が声を吹き込んで制作する。作画や彩色の手作業が省け、10人程度で短時間で仕上げることができる。制作費は従来のテレビアニメの1割程度で、出版社やテレビ局などが作品のアニメ化に踏み切りやすくなることが期待される。
大日本印刷が企画などを担い、イマジカ傘下の出版社イマジカインフォスが1話10分、1作品6~12話程度の作品に仕上げる。2024年に地上波での放映や動画配信サービスへの提供を想定し、海外輸出も視野に入れているという。イマジカインフォスの前田起也社長は「アニメ監督が演出し、人気声優が声を吹き込むと、驚くほど完成度が高まる」と話す。
日本動画協会によると、21年のアニメ産業市場は2兆7000億円を超える。制作費は年々高騰しており、従来の手法では、12話のテレビシリーズで3億円前後かかるという。