東急から京急を結ぶ800m、新線「蒲蒲線」整備に着手へ…都と大田区が負担で合意
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東京都大田区は6日、JR・東急線の蒲田駅と、羽田空港に乗り入れる京急線の京急蒲田駅を結ぶ鉄道新線「新空港線」(蒲蒲線)の整備事業を巡り、都と費用負担について合意したと発表した。区は2030年代の開業を目指して今年度中に第3セクターを設立し、事業に本格着手する。
両駅間は約800メートル離れており、これまでは徒歩やバスで移動する必要があった。開通後は渋谷や池袋方面から京急蒲田駅までが結ばれることになり、羽田空港への利便性が向上する。
計画では、蒲田駅につながる東急多摩川線を駅手前で地下化し、地下に新設する東急の蒲田駅から京急蒲田駅まで線路を延ばす。区は1日約5万7000人の利用を見込み、開業17年後の黒字化を図る考えだ。
区は総事業費を約1360億円と試算している。国と地方(都区)、第3セクターの3者で各3分の1を負担する見通しだが、このうち地方分の割合が都3割、区7割に決まったという。