東京国立博物館、日本文化味わう日本家屋カフェ…「新政酒造」や「イチローズモルト」も提供
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日本文化の魅力を外国人観光客に伝えようと、東京・上野公園の東京国立博物館が、敷地庭園内にある日本家屋を期間限定カフェとして活用する。着つけや禅の呼吸法、盆栽の体験会など、総合的に日本文化を味わえる場を目指し、14日から来年1月28日まで開く予定だ。

カフェ「TOHAKU茶館」としてオープンするのは、1742年に建てられた木造平屋建ての日本家屋「応挙館」。愛知県の寺院「明眼院」の書院として建てられ、旧三井物産の初代社長だった益田孝邸に移築後、1933年に同博物館に寄贈された。江戸時代の絵師、円山応挙が描いたふすま絵(現在は作品保護のため複製画を展示)でも知られ、これまでは茶会などの際に有料で借りることができた。
畳敷きの和室でそばなどの和食や和菓子を提供するほか、秋田県の造り酒屋「
訪日外国人観光客が増加する中、同博物館の常設展に相当する総合文化展には、一日延べ3000~4000人が訪れ、うち5割以上が外国人だという。カフェが好評ならば、来春以降も季節限定で営業することも検討するといい、同博物館の竹之内勝典総務課長は「日本美術だけでなく、日本文化を総合的に体験できる場として一日滞在し、当館を満喫してもらえたら」と話している。