温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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2018年に泊まった温泉宿で「部屋」「風呂」「食事」が良かったおすすめ宿ランキングを発表する

本当は2018年のうちに更新したかった、2018年に泊まった温泉宿まとめ

実は2017年の大晦日に、こんな記事を更新していました。

1年間に泊まった宿の中で「部屋」「風呂」「食事」というそれぞれの側面において「この宿はすばらしく良かった!」と印象に残っている宿をそれぞれ1位から3位まで紹介する、という記事です。

2018年も同様の記事を書くつもりで「食事の1位はやっぱりここかな~」なんて考えていたのですが、年末は「買ってよかったもの」の記事を書くのに精一杯で書けませんでした。。。なので正月早々におすすめ宿ランキング、やりたいと思います!(もっと早く更新するつもりだったのに、書くのに3日かかってしまいました……)

「部屋と建物」「風呂」「食事」の項目ごとに良かった宿ランキングを作った

普段、温泉旅館の宿泊レポートを書く際に私は、★5つを満点として「部屋」「食事」「風呂」について自分なりに採点し、最後にサービスや総合的な印象などを含めて「再訪したい度」を決めて、ご紹介するようにしています。

そのため、この記事ではそれに倣い「部屋」「食事」「風呂」という観点で、最高に印象に残っている宿を1位~3位まで発表します。項目ごとのランキングなので「お湯はいいけど、食事はちょっと……」な宿であっても「風呂ランキング1位」になり得るということです。

ただ、実際に「いい宿だったか」「また泊まりたいか」ということを考えるときは「部屋」「風呂」「食事」のどれかが突出していい宿だけではなく「すべてが平均的に良い」宿や「サービスが良い」「コスパがいい」宿が上位に来ることも多いもの。

昨年同様「いろんな要素を総合的に見たランキング」は、別の記事でまたご紹介したいと思います。

ちなみに、2017年に泊まった宿の総合ランキングが↑こちらの記事です。

2018年「部屋と建物」が良かった温泉宿ランキング

宿泊レポートの中では「部屋」という項目名にしていますが、実際には

・建築物としてすばらしく「ここに泊まれるのか!」という感動がある
・設備が整っており、住みたいぐらい快適に過ごせる

という2軸で見ています。なので「部屋と建物」が良かったランキングとしました。

部屋第3位 青森県「蔦温泉旅館」

6月、梅雨の始まりごろに宿泊しました。2018年に「青森県で一番泊まりたい宿」として選んでいた宿です。

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宿の周辺には「蔦沼」という散策スポットもあるのですが、着いた日は時折雨がぱらつく天気だったので、チェックイン後はお風呂と部屋でのんびりすることに。

趣のある建物と新しく快適なお部屋を両方楽しめる

以前も日帰り入浴で来たことがあったのですが、泊まるのは今年が初めてでした。 

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建築された時期の異なるいくつかの棟から成る宿なので、玄関の引き戸なんかはかなり年季が入っており、湯治場っぽい雰囲気を感じさせます。

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玄関とその周辺は大正7年に完成した建物を現在も使っているんだそうです。右手に見える部屋は宿泊客のくつろぎスペースとして利用されていました。 

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宿泊したのは、玄関周辺とは棟が異なる、鉄筋コンクリート造りの「西館」です。こちらは新しくきれいで、快適なお部屋でした。

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緑が美しい季節だったので、広縁の椅子に座ってテレビを眺めつつ緑を眺めつつビールを飲んだりするのが最高でしたね。

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書き机のスペースがとても快適で、Wi-Fiもしっかりあるのでブログ更新が捗りました。

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お部屋にコーヒーメーカーもあり。

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それから、浴室近くにある入浴後の休憩スペースが広々としていてとてもよかったです。

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昼も夜もお風呂上がりにここに来て、ロッキングチェアに揺られながら、お茶を飲んでまったりしていました。

一人泊だとややお値段は高めながらも、サービスも食事もお風呂もいい、とても快適な宿でした。もうちょっと安ければ連泊して楽しみたいなあ、と思ったり。

今回私は、新しい「西館」に泊まりましたが、木造でお部屋にトイレが付いていない「本館」のお部屋のほうが少しだけリーズナブルに泊まれます。以前はもっと安く泊まれたらしいんですが、経営が代わったり、改築したりを経て、値段が上がってしまったようですね。

現在は西館と本館でそこまでお値段も変わらないですし、快適なお部屋を求めるなら西館に宿泊したほうが良いと思います。

部屋第2位 神奈川県「湯河原温泉 加満田」

湯河原温泉の加満田は「2018年に神奈川県で一番泊まりたい宿」として選んでいた宿です。

宿泊レポートはこちら↑

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新緑の美しい5月に「宿の庭で取れた山菜を使った料理を提供するプラン」で宿泊しました。料理やお風呂もすばらしかったので、よろしければ宿泊レポートをお読みいただければと思います。

館内も部屋も雰囲気が良く、部屋のお風呂が温泉なのも最高だった

館内はいくつかの棟に分かれており、増築を重ねて大きくなった宿のようです。

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建物の中なのに庭っぽいところがあったり。

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かと思えば、赤じゅうたんだったり。

廊下を歩いていても、棟が変わるとガラッと雰囲気が変わるのですが「急に雰囲気が変わって興ざめ」ということもなく、どこもなんとなく趣ある造りで、館内を散歩するのも楽しかったです。

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泊まったお部屋は、中では最もリーズナブルな値段で泊まれるお部屋なんですが、それでも広々。

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この日当たりのいい広縁が気持ちよかったですね~。

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館内の自販機で売っているプレミアムモルツを買って来て、お部屋に置いてあるグラスに注いで飲んだのですが。

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なんだかおしゃれなグラスだったので、ビールがおいしく感じました。日本酒を入れても良さそうですね。

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専用の中庭も付いており、サンダルを履いて外に出られます。気温が高くて暑いぐらいの日だったので、夕涼みが気持ちよかったですね。

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そして、お部屋に檜風呂がついていて、好きなときにお湯をためて入れるのもよかった……。

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最初は「空いていればいつでも入れる貸切露天もあるんだから、無理して部屋風呂に入らなくても……」と思っていたんですが、仲居さんに言われて気づいたんです。部屋風呂は、お湯の出し方によって源泉かけ流しのまま好みの温度に調節できるんですよね。

大浴場や露天風呂のお湯は、高温の源泉を勢いよく出しているので、けっこう熱くて、長湯はしにくかったんです。

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なので部屋のお風呂でいい感じのぬるめに調節して長風呂し、あがったら広縁でビールを飲みつつ涼んで……を繰り返しやっていました。

お安い宿ではありませんが、値段ぶんの価値は確実にある宿だ!と思いましたよ。

部屋第1位 宮城県「鎌先温泉 湯主一條」

部屋と建物が良かった宿の第1位は、1月に宿泊した宮城県の鎌先温泉の湯主一條さんです。

宿泊レポートはこちら↑

8年ぶりの宿泊だったのですが(いいお値段する宿なので、そう頻繁には泊まれない。。。)スタッフのみなさんの情報共有が完璧で、会う人会う人に「8年ぶりにお越しいただきありがとうございます」とお声がけいただき、うれしいような恥ずかしいような不思議な気分でした・笑

部屋の快適さへのこだわりがすごい&木造本館が趣深い

湯主一條さんの「建物」で素敵なところは、かつては湯治部の客室として使用されていた、文化財指定もされている趣ある木造本館。 

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こちらは、現在は客室としては利用されていないのですが、夕食・朝食をいただくための個室食事処として現在も現役で使われています。

そして湯主一條さんの「部屋」は、広く暖かく快適そのもの。  

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エアコンだけでなく、床暖房までついていました。暖かいわけです。

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冬の間は居室は暖かいけど、障子を開けると広縁は寒い、という宿もたまにありますが……

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窓が二重窓になっていて広縁までしっかり暖かく、椅子も座り心地が良かったです。
3つの宿を選出してわかったのですが、私にとって「広縁がくつろげるスペースであること」が「部屋の快適度」を大きく左右する要素みたいですね。。。

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縁側の窓からは、本館の姿が見えました。食事の時間が楽しみになりますねー。

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洗面台もなんだかおしゃれなんですが、ちゃんとお湯の温度が調節できる混合栓だったり。アメニティも上質なものだったり。

「浴衣」と「上下分かれている部屋着」が両方置いてあったり、なんというか「わかってる」感がすごかったです。温泉宿に来たからには浴衣着たいんですけど、寝るときはパジャマのほうが楽なんですよね。女子旅には特におすすめできるわこの宿……。

湯主一條のオーナーは、若い頃は都内のホテルで働かれていたそうなので、きっとその経験が生きているんでしょうね。

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夕食は、食事自体も楽しみでしたが、木造本館に足を踏み入れることも楽しみでした。

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火鉢が置いてあったり、昔のままの姿を保っているところもありますが、畳や壁などは新しくなっており、室内もとても暖かかったです。 

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食後に部屋に戻ると布団が敷いてあるわけですが、すごくマットレスがぶ厚くてふかふかで、贅沢な気持ちで眠りにつけました。

趣ある「建物」と、快適な「部屋」の両方で楽しませてくれた湯主一條さんを「部屋と建物」ランキングでは1位に選ばせていただきました。

2018年「風呂」が良かった温泉宿ランキング

風呂が良かったランキングにランクインした3軒の宿ですが……3軒中2軒の宿泊レポート記事をまだ書いていなくて唖然。。。

2019年はもっとちゃんと宿泊レポートを書こう!と心に誓いつつ発表します。

風呂第3位 宮城県「鳴子温泉郷 東多賀の湯」

風呂が良かった第3位に選んだのは、鳴子温泉郷の東多賀の湯です。

以前から、鳴子に行くたびに必ず日帰り入浴で立ち寄っていた大好きなお風呂で「いつか泊まってじっくり楽しみたい……」と思っていたのですが、2018年、ようやく宿泊が叶いました。

宿泊レポートはこちらです↑

 内湯の浴槽1つでシャワーもないが、ちょっとほかでは得がたい、いいお湯

東多賀の湯の浴室は男女別の内湯のみで、浴室内もとてもシンプルです。

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浴室の奥に、けして大きくはない浴槽が一つ。

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カランもなく、代わりに壁から源泉が出てくる給湯口があるのみです。
リンスインシャンプーとボディシャンプーは置いてありますので、体を洗うときはこちらで源泉を湯桶にためて洗うことになります。

シャワーやカランがないのは、おそらく源泉の成分がものすごく強いので、金属のカランなんか設置したら、すぐに腐食してダメになってしまうからだと思います。硫黄泉ではありがちですよね。

洗面器についた源泉の成分。 

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ちなみに、この源泉で頭を洗うと大変なことになってしまうので、他のところで日帰り入浴でもして洗うか、宿泊なら2階にシャンプードレッサーがありましたのでそちらで洗髪できます。

日帰り入浴なら、近所の岡崎荘さんとか、シャワーもドライヤーもあって良かったですね。

さて、東多賀の湯のお湯ですよ。 

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うっすら白濁したお湯が、湯口から常時、浴槽に流れ落ちています。
なんとなく「強烈な酸性泉なのでは?」と見た目で思いますが、実はph5.4の弱酸性泉です。草津や蔵王のお湯と比べるとお肌にも優しい。まろやかなお湯。

硫黄泉ですので、独特の硫黄臭さがあるのですけど(あれは硫黄の香りではなく硫化水素の香りなんだ!とも聞きますがまあ、気分で……)私はここの源泉の香りはとても好きなんです。たまに「入ったときは大丈夫だったけど、あがってから自分の硫黄臭さが気持ち悪い」となってしまうお湯もあるのですが、東多賀の湯の源泉はぜんぜん、大丈夫です。

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しかし、硫化水素ガスは充満すると危険ということで、東多賀の湯の浴室は、いつも換気は万全です。宿泊すればこのすばらしいお湯に深夜も浸かることができて、最高でしたね。

お隣の西多賀旅館で日帰り入浴して、白濁湯のミルキーグリーンの湯を合わせて楽しむのがおすすめです。

風呂第2位 栃木県「奥鬼怒温泉郷 手白澤温泉」

風呂が良かった第2位に選んだのは、栃木県の奥鬼怒温泉郷にある、手白澤温泉です。

以前、山仲間と3人で冬に泊まったことがあったのですが(というのは、一人泊で休前日に泊まろうとするとけっこう値段が高いのです)今回は7月の初旬に休暇を取り、金曜日に宿泊しました。

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手白澤温泉までは、車が通れる林道とハイキングコースが通じているのですが、林道は許可車両しか通行できません。

奥鬼怒温泉郷のほかの宿では、送迎車を出しているところもあるのですが、手白澤温泉では送迎を行っていないため、泊まるためには「女夫渕温泉駐車場」から2時間ぐらい歩く必要があります。

私が登山を始めた理由の一つに「歩いてしかいけない秘湯の宿に行ってみたかった」ことがあるのですが……。実は、登山を始める前から「どうしてもあの宿に泊まってみたい!」と一番熱烈に思っていたのが、この、手白澤温泉でした。

超豊富な湯量で硫黄泉がドバドバかけ流し&ロケーションも最高

手白澤温泉の浴室は男女別の大浴場で、男女の交代はありません。

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広々とした内湯と、外に露天風呂があります。

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洗い場は、東多賀の湯と同様にカランやシャワーはなく、大量の源泉が壁から出ていますので、それを使って体や頭を洗います。

シャワーじゃないので若干洗いにくさはありますが、東多賀の湯ほど強烈な泉質ではないので、普通に頭も洗えます。脱衣所にはドライヤーもありました。 

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本当に湯量が豊富で、内湯の給湯口からはこんな風にざばざばと、大量の新鮮な源泉が常に流れ出ています。

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浴槽の縁からあふれ出るお湯を眺める幸せ……。

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冬に来たときは浴室の窓は閉められていましたが、7月初旬のこのときは開放されていたので、外の爽やかな風が内湯に入っていても感じられ、木々の緑を眺めながら湯浴みを楽しめます。

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露天風呂は、内湯から外に出てすぐのところにあるのですが、これまた最高です!!!

振り向けばすぐ内湯の浴室なんですけど、こっち側だけ見ていると、まるで森の中でお風呂に入っているようです。

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やや青みがかった美しいお湯に、青空が写ってよりいっそう、青く見えるのも美しい……。

山の中なので夏場は虫が多いだろうなと思うのですが、幸い7月初旬のこのときは、刺すような虫はまだいなかったので、のんびりと楽しめました。

ちなみにこちらが、以前冬に来たときの露天風呂。

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これはこれで「ザ・雪見露天」という感じですばらしかったのですが、めちゃくちゃ寒いので、夜に入っていたら髪の毛が凍りました・笑

内湯も、なぜかすごく換気が良い浴室なので(そこまで強烈じゃないけど一応硫黄泉だからでしょうか)外気が入っていてなかなか寒いんですよね。

とは言え、本当にすばらしいお風呂でしたので、季節を変えてまた行きたいです。真夏と紅葉期はぜったい混むから、梅雨入り前か晩秋がいいかなあ、などと考えています。

風呂第1位 青森県「ぬぐだまりの里 秘湯 八甲田温泉」

風呂が良かった第1位に選んだ宿は……なんと「2017年に風呂が良かった1位」と同じ宿です……2年連続で行ってしまいました!

2017年は8月のお盆休みに、2018年は9月初旬の週末に宿泊しました。

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この建物全部が浴室棟です↑

青森県の八甲田山の麓にある「ぬぐだまりの里 八甲田温泉」が、2018年に泊まった宿で「風呂」が1番良かった宿です!

2年連続の1位!ぬる湯好きのための天国!復活が待たれる…

どんな温泉でもこだわりなく入る私ですが、どちらかと言えば熱いお湯よりは「ぬる湯」にゆっくり浸かるのが好きな私です。Twitterのプロフィールにも「ぬる湯」が好きと実は書いてあったりします。

ぬぐだまりの里八甲田温泉は、まさにぬる湯天国。。。
4つの異なる源泉があり、そのうち3つは35~39度ぐらいの人肌のぬる湯です。

加水加温循環など何もせず、源泉をブレンドすることもなく、それぞれ別の浴槽で提供しています。

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奥に見える大きな浴槽が、唯一の高温源泉である「龍神の湯」です。手前の右側にある浴槽が36度ほどの酸性硫黄泉の「みるくの湯」

龍神の湯は60度以上ある高温の源泉です。ナトリウム・カルシウム-硫黄塩・炭酸水素塩泉。

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大きな浴槽は常に濃厚な源泉で満たされ、浴槽の縁からお湯があふれ出しています。 

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 成分が濃いので、お湯の表面に油膜が張ったような状態になっています。

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こちらの源泉は42度ぐらいになるように調節されていますので、他のぬる湯の浴槽と龍神の湯に交互に浸かると、本当にエンドレスで浸かっていられます。

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そして露天風呂。左手が39度ほどでみるくの湯よりやや温度が高い、やはり酸性の硫黄泉である「八甲田元湯」です。右手は内湯と同じ「龍神の湯」ここでもやはり交互浴が楽しめます。

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露天風呂の向こうには八甲田山が見えました!前回は見えなかったのでうれしかったですね。
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夜の露天風呂も、けっこう真っ暗でしたが良かったです。星がきれいに見えました。

もう1つ、炭酸泉である「らむねの湯」だけは、別の棟に浴室があります。

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38度弱と長湯にちょうどいい温度な上に、炭酸泉なので入っているとものすごい泡つきがあります。ぬる湯なのにあがるころには体がほんのりと温まり、炭酸泉のパワーを感じました。

こちらの宿、もともと冬期は休業する宿なんですが、今年は9月に温泉設備に不具合があり、休業期間を前倒して10月から休業に入ってしまったんだそうです。私が泊まったのが9月の初旬でしたので、本当にギリギリのタイミングだったのですね。

これまでも何度か、同じような設備の不具合での休業があったようなのですが、今回も、冬の間に修繕して夏にはまた復活してくれるといいなと願っています。 

2018年「料理」が良かった温泉宿ランキング

実は、2017年の「料理が良かった温泉宿ランキング」でも、3位を1軒に絞りきれず4軒ご紹介してしまったのですが、今回も……でした。

でも、4軒とも本当においしい宿でしたので、紹介させてください!

料理第3位 山梨県「嵯峨塩鉱泉 嵯峨塩館」

料理が良かった宿3位に選んだのは、山梨県の大菩薩嶺の登山口近くにある宿「嵯峨塩館」です。

12月の3連休に彼と2人で泊まりました。

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口コミを見て「食事はおいしそうだな」と思って選んだのですが、予想以上においしかったのです。興奮さめやらぬまま3位に選びました。

いかにも「山の宿」なメニューなのだが、どれも一工夫あり一手間かかっている

まず、夕食時に最初の一杯として注文した 「甲斐ドラフトビール」なる地ビールが大変おいしかったので「これは期待が持てる!」と思いながらいただいた前菜。

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鮑の煮貝や馬刺しなど、山梨らしい食材を使った料理でどれもおいしいのですが、感激したのが左端に見える野菜スティック。これが異様に!!おいしかったのですよ。

野菜自体のみずみずしさと、柚子味噌味のソースの味が良かったのと両方なんですが「なんでただの野菜スティックがこんなにおいしいんだろう」と、言いながら食べました。

山の宿らしく、刺身はこんにゃくの刺身。

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こんにゃくの刺身って、普段ならちょっとがっかりすることの多いメニューなんですよね。ああ、山の宿だから鮪を出すのもなんだかなーだし、そうか、そうなるか、でも、岩魚の刺身だったりしたらもっとうれしいんだけどな、なんて思ったりして。

ところがこの、こんにゃくの刺身が異様においしい。こんにゃく臭さみたいなものがまったくなく、くにゅくにゅする食感もこれまで食べたことのあるこんにゃくの刺身とは違うのです。なんですかこれは?そして、ありがちな酢味噌ではなく、ちょっと辛味のあるタレにつけて食べるのも良かった……。

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クリスマスが近いしチキンか?と思いきやのウズラのロースト。ウズラって初めて食べたかもしれません。肉の旨みが濃くてびっくり。

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箸休めに出てきた冷たいスープは無花果のスープ!
ほんのり甘く、この3倍ぐらい飲めそうでした。(そんなに飲んだらお腹冷えそうだけど……)

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私は2杯目から日本酒に、彼はビールを2杯飲んだ後赤ワインを飲んでいたのですが、ドリンクメニューも山梨県産のものを中心に揃えてあり、いただいたものはどれもおいしかったです。

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〆がむかごのご飯だったのですが、この一見シンプルなご飯が、またしても異様においしいのです。むかごもおいしいけれどご飯もおいしい。いったい何を入れているの?

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デザートも凝ってました。ほうじ茶味のシフォンケーキとモンブランの盛り合わせ。
モンブランの下にはゼリーが敷いてあり、それは洋梨の味がしてモンブランと一緒に食べると味が変わっておもしろかったです。

そして翌日の朝食。

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サラダと、野菜中心の鶏団子鍋が出たのですが、これがまた、すごいおいしさで。特にサラダが!
朝食のサラダって、多くの宿で出ますけどそんなにおいしくないことが多いと言いますか……。

「サラダないの?」って言われるから一応つけてます、みたいなサラダが多いと思っていたんですよね。だから食べるときも「ああ、サラダがめちゃめちゃおいしい」と思って食べた記憶はほとんどないのですが、このサラダ、めちゃめちゃおいしかったです。野菜スティックのときと一緒で、野菜自体のおいしさと味付けの上手さが、シンプルな料理だけに際立って感じられたのだと思います。

あと、感動したのが朝食のデザート。

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左の状態を見て「ああ、ヨーグルトか」と思ったら、コーヒーゼリーだったんですが……このコーヒーゼリーがまたね、おいしいんです。コーヒーゼリーって、子供向けで甘いか、大人向けでコーヒーの味を強くしていて苦いかどっちかだよなーと思っていたんですが、固さといい甘さといいコーヒーの風味といい、これはベストなコーヒーゼリーでした。

あと、一緒についているぶどう2粒ですが、なぜか一度冷凍してあって、半分だけ解凍された状態だったんですね。

「山梨だから葡萄が出るのはわかるけれど、こんないかにも冷凍した葡萄が出てくるってどういうことだろう?」と最初思ったんですが、食べたらおいしかったんです。そう、普通にぶどうを食べるよりもずっと甘くて。わざと凍らせて、半解凍にしてあったんですね。これ考えた人すごいなー、感動した……。

どんな料理人が作っているんだろう?と思いながらチェックアウトし、宿のご主人に車で駅まで送っていただいたのですが、料理はご主人の奥さんがほとんど作っているんだとか!きっと、いい意味で食いしん坊というか、食への探究心の強い奥様なんでしょうね。また別の季節に絶対来たいと思った宿でした。

料理第3位 長野県「信州しもすわ温泉 ぎん月」

もう1軒、料理が良かった宿の第3位として選んだのは、下諏訪温泉の「ぎん月」さんです。

宿泊レポートも書いています。こちら↑

こちらの宿は、休前日の一人泊も受け付けていますので、一人で泊まりました。

修行をした料理人だから作れる基本に忠実な料理。美しい盛り付けと心配りがうれしい

先にご紹介した嵯峨塩鉱泉とはガラッと変わりまして、ぎん月さんの料理は懐石料理です。どの皿も繊細な味付けと盛り付けで、目でも楽しませていただきました。

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お椀は「帆立の真丈、高原レタス巻き」です。
魚がゆらゆらと泳いでいるような美しいお椀でした。

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お刺身は「さより、鯛、スズキ」で、お刺身のおいしさもさることながら、氷の器やあしらいの盛り付け方が美しくて感動。

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そして、ぎん月さんの名物だという「鯉の新月煮」
鯉を甘辛い味付けで煮たもので、実は私の地元の山形県でも鯉を食べるので、こういう料理があり、何度も食べたことがあります。でも、食べたことがあるからこそわかる、この料理のおいしさ、調理の上手さ。

調理が下手だと、泥臭さが残ってしまったり、煮すぎて身がぐずぐずに崩れてしまったりして微妙な味になってしまうんですよね。微妙なやつを食べて「鯉ってまずい」と思ってしまう人もきっといると思います。鯉料理まずいって思っている人にぜひ、ぎん月さんの新月煮を食べてもらいたいと思いましたよ。

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そして感動したのが信州牛の石焼き。
牛はもちろんおいしいのですが、すばらしいなと思ったのが、付け合わせの野菜がすべて一度さっと油通ししてあって、石の上で軽く温めるだけでおいしくいただけるようになっていること。

肉と野菜を石や陶板で焼いていただく料理、温泉宿では定番ですが、もうほぼ確実に野菜をうまく焼けないんですよね。焦がしてしまったり、陶板にくっついてしまったり。
「もう面倒だから焼いてから持ってきてくれー!」って思うことが多かったんですが、こんな風に解決してくれるとはさすがだなと思いました。 

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最後のデザートも自家製で凝っていました。
会席料理って、料理がいくら凝っていてもデザートはフルーツ、ということもけっこうあって、それだとちょっと物足りなく感じたりするので、このデザートはうれしかったですね。

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また朝食も、品数豊富で楽しめました。

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サラダが特においしかったんですよね。ドレッシングが凝っていて、トマトを、単に切って載せるのではなく寒天にしてあったところもおもしろく、味も良かったです。
朝食のサラダがおいしいと食事全体の印象がグッと上がるんですね~。

料理第2位 広島県「宮島潮湯温泉 錦水館」

食事が良かった宿第2位に選んだのは、広島県の宮島にある温泉宿「錦水館」です。3月に1人で宿泊しました。
実は、この宿に泊まったのはもう3回目。1人で2回、友人と一緒に1回泊まっています。

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宮島は、特に温泉が豊富に出ている土地というわけではないので温泉に入れる宿は少ないのですが、錦水館は一応温泉宿ですので、最初にこの宿を選んだのはそれが理由でした。

ですが泊まってみて食事が大変おいしかったので、それ以降は食事めあてでリピートしています。

連日の牡蠣三昧で胃が疲れていたのに、するっと入ってしまうおいしさ

今回、錦水館に宿泊したのは2泊3日の旅行の2泊目だったのですが、普段はそれほどお昼をガッツリ食べたりしないのに「せっかく宮島に来たんだから!」と初日から牡蠣三昧してしまい、すっかり胃が疲れてしまったタイミングでした。 

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お品書きを見て「せっかく錦水館は料理がおいしい宿なのにもったいない……このコンディションではあまり楽しめないかも」と思ったのですが。

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とりあえず一杯……と思って利き酒セットを頼み。

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酒肴盛り合わせに手をつけたところで「何これおいしい」と。

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何という贅沢な刺し盛り。酒が進んでしょうがないです。
ウニ、さより、ほたて、カンパチ、海老、太刀魚、鯛。

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鍋物は鰆と季節野菜。疲れた胃に優しい味の鍋物がしみますね……。

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「かき小町」なるブランド牡蠣の蒸し牡蠣もおいしかった……。

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広島牛の陶板焼きも……。

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〆の牡蠣ご飯もおいしくて、おかわりしたかった……。(おかわりはできるのですが、理性で止めました)

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翌朝の食事は、サラダや漬けもの、ドリンクなどは自分で好きなようにとっていただく、ハーフバイキング形式でした。

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焼き魚やがんもどきの煮物がおいしくて、胃が疲れていたことを忘れる朝食でしたね。

料理第1位 宮城県「遠刈田温泉 旬菜湯宿 旅舘大忠」

2018年に泊まった、料理が良かった宿第1位は……もう、この宿に泊まったからにはここを選ぶしかないかなと……宮城県の遠刈田温泉の旅館大忠です。7月に彼と2人で泊まりました。この宿は平日であっても一人泊を受け付けていないのですよね。

宿泊レポートはこちら↑

今回2回目の宿泊ですが、前回は2015年の12月にやはり彼氏と2人で泊まりました。それ以来、どんなおいしい宿に泊まっても彼が「やっぱりあそこの宿(大忠)が一番おいしかった」と言うので、今回再訪の運びとなりました。

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入手困難な日本酒として有名な「十四代」を二種類、常に飲めるお宿です。

何をすれば料理が記憶に残るかが、わかっている宿

大忠の夕食は、前菜から始まるコース料理のほかに「おばんざいバイキング」がつくというハーフバイキング形式です。

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色とりどりの前菜を前に地酒で乾杯。

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ハーフバイキングに出ている料理は、肉じゃがや玉こんにゃくなどのお惣菜なんですが……。

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この肉じゃがが、バターと砂糖をたっぷり使ったジャンクな味なんですけどおいしいんですよね~。彼氏の記憶に強く刻まれているようで、大忠さんは「あの、肉じゃががおいしかった宿」と呼ばれています・笑

コース料理ってわりと「もう食べ終わったけど次の料理が来ないね」と手持ち無沙汰になったり、逆に「まだ食べ終わってないのに温かい料理をどんどん並べられてしまった!さめちゃう!」とあわてることになったり、料理を運ぶタイミングがけっこう難しいと思うんですよね。

でも、大忠さんの場合、コースの料理出すタイミングはわりとゆっくり目なんですが、「次の料理が来るまでにおばんざいをつまめるね」ということになるので、非常に理に適っているなと思いました。

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名物料理の「きのこと筍の包み揚げ」は、中華風の味付けで丸っこい春巻きみたいな感じなんですが、中に半熟玉子が入っているので濃厚でおいしいんですよね……。

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メイン料理は、仙台牛のステーキを。
「牛タンのとろける煮込みステーキ」「たらば蟹の特製オイスターバター焼き」の3つの中から、予約時に食べたいもの選ぶのですが、前回ステーキがおいしかったので、今回は2人ともステーキにしました。よい肉です。

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〆は、夏でしたので鮎飯です!大きな骨などを抜いた状態で炊き上げているそうで、この後、身をほぐしてからいただきます。茗荷などの香りの強い野菜がたくさん入っていて、大変おいしかった……。

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デザートも凝っているし、コーヒーも紅茶も飲めるし、もう言うことなしな感じでした。十四代も当然いただき(1杯1000円のものと1500円のものがある)大満足でしたね。

朝食もハーフバイキング形式で、漬けものやサラダやお惣菜、そしてドリンクもフリーでいただけます。

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野菜ジュースや牛乳、フルーツ酢、アイスコーヒー、ホットコーヒーと紅茶もあります。それと……スパークリングワインがなぜか飲み放題。

前回はめずらしくて、朝から飲んでしまったのですが、今日はワインはやめておくか……。

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朝のバイキングではこの、和風味のカレーがおもしろかったですね。
で「カレー案外スパイシーでおもしろいねー」なんて言いながら食べていたら、運ばれてきたのがこれ。

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ウニ!!!!!
夏の間だけ、石巻産の生ウニを提供しているだそうです。びっくりしたー。 

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今回は飲まないつもりだったのに、結局飲んでしまいましたよ。本当は日本酒が飲みたかったけれど・笑

2回以上同じ宿に泊まると、初回の驚きが薄れるからか「前回ほどじゃなかったね」と思ってしまうこともけっこうあるもの。ですが大忠さんは今回もやってくれました。

料理のおいしい宿ってほかにもたくさんあると思うのですけど、大忠さんの料理って「記憶に残りやすい」のですよね。

「ジャンクだけどおいしい肉じゃが」「十四代」「鮎が一匹まるっと入っているご飯」「朝の生ウニ」「朝からスパークリングワイン」など、見た目に印象的だったり「朝からそれやっちゃう?」という驚きだったりでしょうか。今回も楽しませていただきました。次回は鮭はらこ飯が食べられるという秋に泊まってみたいです!