薬剤師夫婦の日常

子供のことや薬の話

【先生】薬剤師の呼び方について

 

薬剤師夫婦/夫です。

 

久々の投稿になってしまった。

 

身内のビッグイベントがあったり、1.5年の取り組みが形になりつつあったり、外気温が高すぎたり。

 

仕事は相変わらず、病院で薬剤師をしている。


元々街の調剤薬局で働いていたが、今では病院で働く事にも慣れてきた。

 

調剤薬局と病院では薬剤師の立場や仕事内容も異なる点が多くある。

 

例えば、調剤薬局では薬剤師が先生と呼ばれたり薬剤師同士が先生と呼び合うことは稀であるが、病院では薬剤師同士だけでなく、医師含む他の医療職からも先生と呼ばれる事が多い。

 

この事について考察したい。

 

AIによると先生とは、『 医師や研究者、弁護士、教師、教授、講師、カウンセラーなど、専門知識を有し、人を指導したり技術力を提供したりする職業の相手に対して使用される敬称』とされる。

 

場所やシチュエーションも呼び合い方を考える重要な要素だと思う。

 

ここでは、薬局内や病院内での呼称を想定してみる。

 

<先生と呼び合うことのメリット>

・プロ意識が向上する

・リスペクトし合える

<先生と呼び合うことのデメリット>

・フレンドリーな関係が築きにくい

・患者の前でも先生と呼んでしまう

 

職場で重要となるのは人間関係であり、良好であればあるほど仕事のクオリティも向上し、より良いサービスが提供できる。

 

人間関係を良好に保つ為に重要なのは互いのリスペクトではないだろうか。

 

全員が対等と言うよりは、全員が補完し合う関係。(多職種連携)

 

それぞれの専門知識を統合し、より良い医療を提供する事ができるのが良い薬局、良い病院だと思う。

 

一般の方はピンとこないかもしれないが、薬剤師は医師からも「先生」と呼ばれる。(ほぼ)

 

医師から先生と呼ばれると、中途半端な回答はできないし、持てる知識をフル動員して責任もって情報提供しようと必死で考えるのは私だけではないはず。

 

このようにプロとして互いをリスペクトし、対等な立場で議論する為には(薬剤師同士だけでなく)先生と呼び合うことは有用なのではないだろうか。

 

医師がそうしているように。

 

話は逸れるが、医師の真似事を嫌う薬剤師は多い。

 

裏を返せば嫉妬ではないか。

 

薬学に誇りを持って、薬学の知識で医療に貢献する自信があれば、医師の真似事であろうが、看護の真似事であろうが、リハの真似事であろうが関係ない。

 

良いものは良いと学んで真似る、その謙虚さがこれからの薬剤師には必要であり、あまりに薬剤師は独立した医療職でありすぎたように感じる。

 

調剤薬局の薬剤師同士が先生と呼び合わない理由は、薬局内に他の医療職がいないからではないだろうか。

 

<職場の人間関係における重要度>

・調剤薬局

フレンドリー>リスペクト

・病院

リスペクト>フレンドリー

 

世間の常識とズレないことが調剤薬局には重要であり、(一部加算を除いて)多職種で作り上げるサービスではない。

 

この投稿を記すにあたり、参考にした記事がコチラ。

 

〜薬剤師を「先生」と呼ぶことについて〜

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/kumagai/200911/513050.html

 

一般の方が先生と呼び合う薬剤師を客観的にみてどのように感じるかを考察されている。

 

確かに患者と話をする時に薬剤師が薬剤師を「先生」と呼ぶ事には違和感を感じる。

 

この事が「先生」と呼ばれる医師と薬剤師の境界ではないだろうか。

 

世間の認識は

医師=先生、弁護士=先生、薬剤師≒先生

 

ぐらいだろう。

 

良くも悪くも。

 

今回は薬局内や病院内で従事者同士が先生と呼び合う事について考察した。

 

職場の円滑な人間関係の構築の為、患者の利益の為、どの点においても病院内で薬剤師同士が先生と呼び合うのは妥当だと言う考えに至った。