片効き
ブレーキやタイヤによる制動力左右不均衡が原因で、制動時に自動車の進路を変えようとする力が働く現象をいう。通常は複数の要因が重なって目に見える現象に至る。急制動後期に、熱影響で摩擦材の特性が変化したために起こす片効きは、よく発生する。ブレーキ本体の異常だけではなく、タイヤのサイズ違いやエア圧の管理不良、ステアリングリンケージやサスペンションホイールアライメントの調整不良、積み荷の偏りなども要因となる。スリップを起こしやすい路面などで、ヨーモーメントを伴いながらタイヤがグリップを失うと、車両は方向安定性も失い、ステアリング操作も効かなくなる危険がある。
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