【OQQ-22】(おーきゅうーきゅうにじゅうに)
19DD「あきづき」より整備された新型の対潜処理システムである。
従来のASWCS(Anti Submarine Weapon Control System)から大幅に改組・発展された。
前システムからの変更点は次の通りである。
- 戦闘指揮システムのCOTS化
- 抜本試作効果の反映 (新ASROC(07式垂直発射魚雷投射ロケット)、FCS、魚雷防御システム(TCM)、などの実装化)
- アメリカのUSWシステム・SQQ-89を参考としたUSWシステムの統合化
などが挙げられる。
特筆すべきは、TCMの構築である。
前級までは魚雷防御はシステム化されておらず、もっぱらソナーやSH-60などからの情報に頼っていた。
そこで、本級からはシステムが見直され、FAJ(魚雷防御ジャマー)やMOD(自走式デゴイ)、魚雷逆探用ソナーと魚雷探知用ソナーからなるTCMが開発され、試験艦『あすか』にて実証のうち、本級より正式に搭載された。
OQQ-22を構成するのは、標準計算機・標準コンソールからなる標準計算基盤(AN/UYQ-70)とハルソナー、TASS(Towered Array Soner System;曳航式アレイ・ソナー)からなり、これらとヘリコプター・データリンク(リンク16)、CDS(OYQ-11)、魚雷発射管(HOS-303)、[VLS、魚雷防御装備(TCM)が装備されている。
現在、本システムを搭載しているのは、「あきづき」「てるづき」(現在艤装中)の2艦のみで、「あきづき」においては新ASROCの搭載は見送られているが、いずれは搭載されるであろう。
OQQ-22
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 01:30 UTC 版)
OQQ-22はあきづき型(19DD)に搭載されたもので、OQQ-21をもとにフランクアレイ・ソナーを省く一方でOQR-3 TACTASSを統合している。信号処理などに用いる標準計算機盤としては引き続きAN/UYQ-70が採用されている。
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