絵画の源泉
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「我が子を食らうサトゥルヌス (ルーベンス)」の記事における「絵画の源泉」の解説
サトゥルヌスの図像的源泉については、ミケランジェロ・ブオナローティによるシスティーナ礼拝堂の主祭壇背後の壁画『最後の審判』(Giudizio Universale, 1536年-1541年)に描かれた聖バルトロメウスの影響が指摘されている。ルーベンスは1600年から1608年のイタリア時代に様々な古代彫刻やルネサンス期の巨匠たちの作品を模写しており、その中にはシスティーナ礼拝堂のミケランジェロのモチーフ群もあった。またより直接的な影響として、バルトロメウス・スプランヘルの原画をもとにヘンドリック・ホルツィウスが制作した銅版画『キューピッドとプシュケの結婚式での神々の宴会』(The Feast of the Gods at the Marriage of Cupid and Psyche, 1587年)のサトゥルヌスの図像が指摘されている。ここではサトゥルヌスは画面右端で、大鎌を持ち、雲に座って我が子を食らう姿が描かれている。
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絵画の源泉
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「ダナエ (ヤン・ホッサールトの絵画)」の記事における「絵画の源泉」の解説
古代のフレスコ画とモザイクにおけるダナエの表現は当時は知られていなかったため、ホッサールトはそれらを参照できなかった。イメージの源泉として考えられるのは人気のコレクションアイテムだった古代の宝石、コイン、メダリオン、カメオなどの美術工芸品で、実際にブルゴーニュのフィリップはメダリオンやコイン、カメオについてかなりの規模のコレクションを所有していた。それらの多くは彼がホッサールトとともにローマに滞在した1508年から1509年に取得されたと思われる。 円柱に囲まれた室内イメージについては、フォロ・ロマーノのウェスタ神殿がその源泉ではないかと考えられている。おそらくホッサールトはローマ旅行の際にウェスタ神殿をデッサンしたのだろう。ただし、室内の様子は実際のウェスタ神殿とは異なっている。本作品では円柱は室内に並んでいるが、ウェスタ神殿では神殿の外部に並んでいる。
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絵画の源泉
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1650年にジャコモ・マニッリ(Jacomo Manilli)はヴィッラ・ボルゲーゼの案内書で本作品を「音楽の発明を表す、鍛冶場のウルカヌスとヴィーナス」を描いた絵画としている。対して現在の解釈によると鍛冶職人は中世に音楽の創始者とされたトバルカインであり、2人の女性像は母チラと妹ナアマと考えられている。「創世記」4章によるとトバルカインはカインの子レメクとチラの息子、ナアマの兄であり、長じて鍛冶師になった。またレメクとアダ(英語版)の息子ユバル(英語版)は音楽を創始した。中世の音楽理論はユバルと古代ギリシアの哲学者ピュタゴラスを音楽の創始者としていたが、アフリーゲムのヨハネス(英語版)やヨハネス・デ・ムリス(英語版)はトバルカインもまた音楽の創始者と見なしており、さらにトバルカインは自由七科における音楽の擬人像として表現されるようになった。このトバルカインとユバルの融合は鍛冶職人が金属から楽器を作り出すことと関係があり、実際に古い図像には両者を並んで描いたものがある。もう1つの可能な解釈によるとピュタゴラスの伝説、すなわち鍛冶職人が異なる重さの金槌で打った音から音程を発見したとする伝説をもとにしている。 主題については主に以下の説が知られている。パリージ(Parigi)は声楽による多声音楽の器楽音楽に対する優位とし、フェルトン・ギボンズ(Felton Gibbons)は衣装をまとった女性像によって表現された世俗音楽と裸婦によって表現された教会音楽の寓意、コリン・スリム(Colin Slim)は即興音楽に対する楽譜に記された音楽の優位として解釈した。ちなみに円形の楽譜と三角形の楽譜に記された曲を特定したのはスリムである。
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