殺害動機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 08:05 UTC 版)
金載圭が大統領の殺害に至る動機についてははっきりしない部分もある。金本人は裁判において「民主主義回復のための革命」である旨の動機を述べている。一方で、国軍による事件調査報告では、対立関係にあった車室長に対する不満、職務を満足に遂行できていない事への大統領からの叱責などにより、自らの地位が脅かされることを恐れた末の、個人的な恨みによる犯行とした。 後に、崔太敏(崔順実の父親)への疑惑についての報告を朴正熙大統領が聞き入れなかったことが、殺害原因の一つであるとする説も出てきている。 当時、韓国政府は極秘裏に核兵器開発計画を進めており、アメリカ政府の怒りを買っていた(当時のカーター政権と朴政権との関係は様々な問題で最悪の状況だったと、後に金桂元は雑誌のインタビューで証言している)。このため、暗殺にアメリカ中央情報局(CIA)が関与したとする見方があるが、真相は明らかではない。いずれにしても、朴正煕大統領の暗殺によって韓国の核兵器開発計画は挫折した。
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