工学上の建物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/02 17:45 UTC 版)
近代的な建物の構造設計は、構造形態の発想が最初にあり、構造デザイン・構造計算による安全性の検証、そこから設計図書の作成・施工と進むのが一般的である。 各建物に固有の定量的な性能に損傷限界と安全限界がある。損傷限界とは建物の寿命中に一度はありうるであろう風雪や地震などによる中程度の力が加わった時でも補修を必要としない限界をいう。損傷限界はそのような風雪や地震などの作用があっても、人々が安全にその建物を使用できること(安全性の維持)、建物の使い勝手が変わらないこと(使用性の維持)、建物の劣化が早まらないこと(耐久性の維持)を要件とする。また、安全限界とは建物の寿命中に極めて稀にありうるであろう風雪や地震などによる力が加わった時でも建物の内部や外部にいる人の最低限の安全性を確保できること(建物が倒壊したり外壁が脱落飛散したりしないこと)をいう。
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