きょうゆう‐かぎあんごう〔キヨウイウかぎアンガウ〕【共有鍵暗号】
読み方:きょうゆうかぎあんごう
秘密鍵暗号
別名:対称鍵暗号,共有鍵暗号,共通鍵暗号,慣用暗号
【英】secret key cryptosystem, symmetric key cryptosystem, shared key cryptosystem, common key cryptosystem, conventional cryptosystem
秘密鍵暗号とは、暗号化と復号に同じ鍵を使う暗号方式のことである。共通鍵暗号や対称鍵暗号と呼ばれることもある。
秘密鍵暗号の暗号方式には、多くのアルゴリズムが考え出されてきた。中でもDES(Data Encryption Standard)は、鍵の長さが56ビットの代表的な秘密鍵暗号であり、長らく米国標準の暗号方式として使われてきた。
安全性、信頼性が高い暗号方式の研究により暗号の強度がいかに高くなろうと、秘密鍵暗号には、大きな弱点がある。それは鍵の秘密保持の問題である。どのように安全に相手に秘密の鍵を伝えるかの問題、また、相手が多くなれば多くなるほど危険性が高まるからである。しかし、この問題は公開鍵暗号の発見により飛躍的に改善されることとなった。
共通鍵暗号
(共有鍵暗号 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/07 14:41 UTC 版)
共通鍵暗号系(きょうつうかぎあんごうけい、英語: common key cryptosystem)は、暗号化と復号に同一の(共通の)鍵を用いる暗号方式である[1][2]。秘密鍵暗号系 (secret key cryptosystem) 、対称鍵暗号方式 (symmetric key encryption scheme)、慣用暗号系 (conventional encryptosystem)、共有鍵暗号系 (shared key cryptosystem) ともいう[3][4]。
- ^ “暗号技術 Q&A”. 独立行政法人情報処理推進機構. 2017年10月2日閲覧。
- ^ 以下、英語の出典は特記しない限り (IT用語辞典バイナリ) による。
- ^ “きょうつう‐かぎあんごう〔‐かぎアンガウ〕【共通鍵暗号】の意味”. goo辞書. NTTレゾナント. 2017年10月2日閲覧。
- ^ a b “秘密鍵暗号”. IT用語辞典バイナリ. ウェブリオ. 2017年10月2日閲覧。
- ^ a b c “共通鍵暗号方式”. ITPro. 日経BP. 2017年10月2日閲覧。
- ^ a b 森井昌克; 寺村亮一「ストリーム暗号の現状と課題」『電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review』第2巻第3号、3_66-3_75頁、2009年 。
- ^ a b 藤堂洋介「共通鍵暗号の発展」『電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review』第10巻第1号、23-33頁、2016年 。
- ^ “シーザー暗号”. コトバンク. 朝日新聞社. 2017年10月2日閲覧。
- ^ 以下、本段落は特記ない限り (藤堂 2016) による。
- 1 共通鍵暗号とは
- 2 共通鍵暗号の概要
- 3 外部リンク
共有鍵暗号と同じ種類の言葉
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