光学式オルガン
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1924年、旧ソ連の画家ウラジミール・ロッシーネ (Vladimir Rossiné) は自ら開発した「Optophonic Piano」を個展やイベントで実演した。これはパターンを書いたガラス円盤に光を当てて発振音を得る方式の最初の楽器であり、以降、この 「パターン印刷/走査」方式 を踏襲した電子楽器の開発が進んでいった。 1935年、ドイツの楽器メーカーM. ヴェルテ&ゼーネ(ドイツ語版)のエトヴィン・ヴェルテ (Edwin Welte) は、「リヒトゥ・トーン・オーゲル(ドイツ語版)」というサンプリング方式の光学式オルガンを開発した。この製品は、前年登場し好調な売れ行きを示したアメリカ製ハモンドオルガンに対し、ドイツ製ライバル機としてドイツ国内の期待を集めたが、結局、現在一台も残っていない。 1936年、アメリカの A.レスティ (A. Lesti) と F.サミス (F. Sammis) は「シンギング・キーボード」(Singing Keyboard) を開発した。この楽器は35 mmフィルムに音を記録、電子回路の速度制御で音程を奏でる事ができ、現在のサンプラーの祖先にあたる。 これ以降も同方式の開発は続いたが、この方式で成功した製品は知られていない。同時期には、他の方式も並行して開発が進められ、その中の幾つかは商業的成功を収めた。
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