さん‐ぞく【三族】
三族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 00:31 UTC 版)
古代においては、謀反などの重罪については三族に対する族誅が最も行われたが、三族の範囲ははっきりしていない。 『史記』秦本紀に「文公二十年、初めて夷三族の罪有り。」との記述があり、この三族について『史記集解』中で張晏は「父、兄弟及び妻子」と、如淳は「父族、母族及び妻族」と注している。一方で『周礼』春官宗伯の鄭玄注では「父、子、孫」としている。 一方で、『墨子』号令篇に「諸ろ罪有りて死罪より以上なれば、皆父母、妻子、同産に還る。」とあり『漢書』鼂錯伝に「大逆無道なれば、錯まさに腰斬し、父母・妻子・同産も少長なく棄市すべし。」とあり、三族と明記されていないものの、父母・妻子・同居親族が族誅の対象であった記述もある。 三族への族誅は、秦代から行われており、『後漢書』楊終伝には「秦政酷烈にして、一人罪有らば三族に延及す。」との記述がある。
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