人の終期
三徴候説(三兆候説)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/11 22:52 UTC 版)
三徴候説とは呼吸停止(呼吸の不可逆的停止)、心停止(心臓の不可逆的停止)、瞳孔散大という3つの徴候をもって人の死の診断基準とするものである。 死の判断基準として三徴候説が普及したのは20世紀前半である。欧米では三徴候説が普及するまでは瞳孔散大を除いた呼吸停止と心停止(心肺停止)が死の判断基準とされていた。瞳孔散大ないし対光反射の消失は脳幹機能の消失と機能的には重なる部分がある。 1960年代以降、三徴候のうち呼吸停止(呼吸の不可逆的停止)については人工呼吸器の発達によって呼吸機能は機械が作動している限り半永久的に持続できるようになった。1970年代からは脳死と呼ばれる状態がみられるようになったが、脳死を人の死に含めない立場では事実上心停止のみを人の死の判断基準と捉えることになる。
※この「三徴候説(三兆候説)」の解説は、「人の終期」の解説の一部です。
「三徴候説(三兆候説)」を含む「人の終期」の記事については、「人の終期」の概要を参照ください。
- 三徴候説のページへのリンク