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テレビドラマ取材報告-撮影見学編

掲載日:2022年6月20日

次は、「ドライ」と呼ばれるリハーサルへの立ち会いです。
演者の方が入られることもあり、当委員会による写真撮影はNGです。

リハーサルが始まる10分前から、スタジオ内にカウントダウンが響きます。
「10分前!」、「5分前!」・・・。
緊張感が漂います。

リハ開始1〜2分前となり、先程見学させていただいた事務所セットにご案内いただいたところ、セット内にはぎっしりと約40名ものスタッフが集結されています(とりあえず、見えるところにいるスタッフを37名までは数えました。)。
ちなみに、このドラマの場合、スタッフ総数は約150名(!)とのことでした。
立ち会われているスタッフの皆さん全員が台本を手にして、神妙な面持ちです。

そこに大泉洋さん、浅野和之さん、関水渚さん、望月歩さんが登場!
いよいよリハーサルがスタートです。

監督からは、携帯電話の操作方法、目線、体の動かし方、セリフのタイミング等、キャラクターに合わせた詳細な演出指示が飛びます。
そのような指示とともに、時には演者の方の意見も取り入れつつ、真剣に、何度も何度も同じシーンを繰り返します。
とは言え、大泉洋さんが毎回セリフを変えたり、言い回しを変えたりとアドリブを交えるため、スタッフからは思わず笑い声が漏れます。
大泉洋さん、テレビで見ているままのユーモアたっぷりの方でした。

このシーンは、本番ではケーキを食べながらのシーンだったのですが、リハーサルでは、ケーキの写真が置いてありました。
その写真を見ながら、空の食器を使い、本番のシーンをイメージしながらリハーサルを行うのです。

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(イメージ映像。)

なお、このドラマでは事務所内での食事シーンが多数ありましたが、出演者の皆様は実際に食べているということでした。
スタジオのすぐ横に「消え物室」と呼ばれるキッチン付きの部屋があり、そこで調理等をされているということです。

さて、リハーサルが終わると、演者はいったん控室に戻り、スタッフ約10名が「サブ」と呼ばれる別室に移動して、次は、「割り打ち」と呼ばれるカット割りの打ち合わせを行います。
ここでカメラワークを確定して、それからやっと本番撮影となります。

本番では、監督は、サブ室から画面越しに指示をされていました。
サブ室には、多くのモニター画面があり、音響の方、色調チェックの方等も同席されて、そこはまるで報道局の様相でした。

演者も配置についたところで、「本番!」の掛け声とともに演技がスタートします。
先程のリハーサルを踏まえて行っているわけですが、ここでも大泉洋さんのアドリブが炸裂します。
またも笑い声が漏れる中で、監督がふと「これ、使いたいな。。。」とおっしゃっていたのが印象的でした。
数回の本番を経て、「カット!」の声がかかり、一度、撮影したシーンをモニターでチェックして、「OK!」となると、次のシーンの撮影になります。

最初のOKの声までに約1時間強かかっていますが、実際のシーンはおそらく1分にも満たない尺です。
プロデューサーの宮﨑さんによると、一日撮影して、合計10分ほどの映像が撮れるかどうか、ということでした。我々が見ているドラマ1回分に、相当な時間と労力がかけられているのだと、とても重みを感じました。
このような気の遠くなるような作業を繰り返してドラマが完成していくということがよく分かりました。
なお、毎週締切に追われるため、一本の映画を撮影するよりも、連続ドラマの方がメンタル的にハード、という声も聞こえました。
締切に泣かせられるのは、弁護士と一緒ですね。

とにかく、多くのスタッフの皆さんの熱意に心打たれるとともに、エンターテインメントの奥深さを体験した1日でした。

ドラマはあくまでエンターテインメントの世界ですので、必ずしも法律実務に即していないシーンが登場することもままあるのですが、法律実務の実際については、弁護士、弁護士会からより一層の情報発信をしていくことで、少しでも多くの皆様にお届けしたいと思います。

これまで法律事務所や司法研修所を舞台にしたドラマは多くありましたが、いつか、弁護士会をテーマにしたドラマも楽しみに待ちたいと思います。

(*なお、当会は、本ドラマの内容等について監修等はしておりません。)

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