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2018年度市民交流会 東京地方検察庁見学レポート
日時:2018年12月10日 13:00~15:00
場所:東京地方検察庁、法務資料展示室(法務省)
市民メンバー参加人数:16名
2018年度の7回目の企画は、東京地方検察庁および法務省の法務資料展示室の見学でした。
東京地方検察庁では、最初に検察官がどのようにして被疑者を起訴し、裁判所で刑事事件の手続を進めていくかを紹介するビデオ上映が行われた後、模擬取調室に移動して被疑者の取調べや参考人の事情聴取がどのように行われているかの説明を受け、最後に現役の検察官から事前に集めた市民メンバーの質問に答える形で業務のことを中心にお話しいただきました。
法務資料展示室では、ご担当者の方から、司法の近代化などについて展示されている資料に触れながら説明していただきました。フランスの法学者であるボアソナードの協力を得て作成された日本刑法(旧刑法)草案や板垣退助が暴漢に襲われたときの一件書類などの珍しい資料が多数展示されており、企画時間終了後も引き続き見学を続ける市民メンバーもいました。
以下、参加された市民メンバーからいただいた感想等をいくつかご紹介させていただきます。
【感想抜粋】
・検察官のお話は有意義だったし面白かったです。特に裁判員裁判で殺人事件の残酷な写真を見てPTSDになる人もいるが、そうした残酷な写真を見ないで被告人を裁けるのか、とお話されていたのは、まさにその通りだと思い心に響きました。自分がもし選ばれたら、このお話を思い出してしっかり臨みたいです。
・検事=起訴をする人=容赦ない人、というイメージでしたが、「被告人は一般人。人として話を聞く」という姿勢で仕事に取り組まれているということが分かり、印象は大分変わりました。
・検察と聞くととても怖いイメージだったので、伺う前は少し緊張していました。しかし広報担当の方も大変丁寧に対応してくださり、模擬取調室では少し笑いを交えながらも詳しくご案内いただき、リラックスして説明を聞くことが出来ました。広報ビデオで予め検察の仕事や役割を知ることが出来たので、その後の検事さんの話もよく理解できました。分かりやすい広報ビデオでした。
・法務資料展示室は初めてで、建物も興味深く、法務の歴史が分かりやすく説明されていてよかったです。大臣にまでなった江藤新平の末路を初めて知り、妙に心に残りました。
・検察と聞くと弁護士の方々よりももっと遠い存在でしたが、実際に検事の方からお話を伺ったことで、司法を少し身近なものとして考えることが出来ました。不起訴6割という数値に大変驚きましたが、警察の方々の治安を守る意識の高さと検察での取り調べ等の捜査が正常に機能している結果だと知り、日本の司法の仕組みの優れたところや治安の良さの裏側をすることができました。