岡山県 インフル患者が最多 前週から倍増

 岡山県は9日、県内84カ所の指定医療機関から直近1週間(昨年12月23~29日)に報告されたインフルエンザ患者数が1医療機関当たり63・76人となり、現行の統計方法になった2006年以降で最多だったと発表した。前週(31・95人)に比べ2倍の大幅増。年明けの学校再開でさらに感染が広がる恐れもあり、マスク着用など対策の徹底を呼びかけている。

 患者総数は計5356人で、ウイルスは主にA型。14歳以下の子どもが半数以上を占めている。県内5カ所の定点医療機関に入院した患者は高齢者を中心に84人で、昨シーズンで最多だった23年12月11~17日(18人)の5倍近くとなっている。

 保健所別では倉敷市が103・88人と最も多く、備中67・58人▽岡山市63・14人▽真庭46・0人▽備北45・50人▽美作44・60人▽備前42・47人―の順。

 1定点医療機関当たりの患者数はこれまで、15年の59・21人(1月12~18日)が最も多かった。県は手洗いや換気といった予防策の徹底に加え、重症化リスクの高い高齢者がいる施設を訪問する際などはマスクの着用を推奨。日笠正文・疾病感染症対策課長は「発熱など症状があれば無理に学校や職場に行かず、早めに受診してほしい」と呼びかけている。

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