ホンダは25日、約10年ぶりの復活となる高級スポーツカー「NSX」の国内受注を始めた。発売は来年2月27日。注目された希望小売価格は2370万円で、初代モデル(マニュアル車で800万円)の約3倍に設定。現行の国内自動車メーカーのモデルとしては最高価格となる。後継はハイブリッド車(HV)で、最高出力を初代の280馬力から2倍超の573馬力にパワーアップさせたことなどを価格に反映させた。国内の販売目標は年100台。
「操る喜びを究極に追求した」
ホンダの八郷隆弘社長は25日の発表会見で新型NSXの出来映えにこう胸を張った。
後継モデルは、初代の特徴であった軽量なボディーに、新開発の直噴V型6気筒ツインターボエンジンと3つのモーターハイブリッドシステムを併用。「エンジンだけでもモーターだけでも得られない圧倒的な加速感を実現した」(同社)という。空気抵抗を最小限に抑える設計としたほか、運転しやすいよう視界の良さにもこだわった。カラーは全8色を用意。内装は黒基調で高級感を演出した。
日本での希望小売価格は米国での15万6千〜20万5700ドルより割高になる。米国からの逆輸入になるため。競合車種になるのは、同価格帯のポルシェの「911ターボ」やアウディの「R8」というスーパースポーツカーだという。