自民党の高市早苗総裁が日本で女性として初めて首相に選出されたことを受け、国連のハク事務総長副報道官は21日、女性の地位向上の進展を示す一例だと歓迎した。各国首脳や議会は「歴史的」(米上院外交委員会)と祝意を示し、連携強化を訴えた。
フランスのマクロン大統領はX(旧ツイッター)で、平和や民主主義のため日仏の「特別な絆」を協力して深めていくことに期待を表明した。ドイツのメルツ首相は「緊密な協力を継続し、関係をさらに強化していくことを楽しみにしている」と強調した。
ウクライナのゼレンスキー大統領も協力関係強化の意思を示し「(ロシアの)侵攻以降に受けた日本からの包括的な支援に深く感謝する」ともXに投稿した。
米上院外交委員会は21日、声明を発表し、高市氏と緊密に連携し、日米同盟を一層強化することを期待していると述べた。中国、ロシア、北朝鮮の協力関係を挙げ「日米が直面する安全保障上の課題は増大している」と指摘。日米に韓国を加えた3カ国連携や、米国が核兵器を含む戦力で日本の防衛に関与する「拡大抑止」の強化を訴えた。(共同)