ドン・ファン法廷、眼鏡カメラで無断撮影しSNS投稿 和歌山地裁が削除要請

和歌山地裁
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「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家に対する殺人罪に問われた元妻、須藤早貴被告(28)=1審無罪、検察側控訴=が起こした別事件の公判で、和歌山地裁の法廷内が無断撮影され、動画が交流サイト(SNS)に投稿されたことが11日、分かった。撮影した男性が明らかにした。裁判所の許可はなく、眼鏡型カメラを使用したという。元妻は写っていなかった。

地裁も動画を把握しており、取材に「適切に対応している」とコメントした。関係者によると、男性に削除を要請した。男性は取材に「許可が必要なことを知らなかった。(出廷した関係者の)声や表情が見えないと、国民が裁判を判断できない。開かれた裁判を求める」と話した。

男性によると、投稿動画に写っているのは、元妻が資産家とは別の高齢男性から計約2980万円をだまし取ったとする詐欺事件の判決公判が開かれた昨年9月2日の法廷内。元妻は懲役3年6月の判決を言い渡され、その後確定した。

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