邦人女性への日本でのスパイ罪適用、中国報道官「把握せず」外務省サイト会見録に非掲載

北京市内に設置された監視カメラ(手前)と掲げられた中国国旗=3月(共同)
北京市内に設置された監視カメラ(手前)と掲げられた中国国旗=3月(共同)

日本国内での邦人女性の行動に中国当局がスパイ罪を適用した問題で、中国外務省の毛寧副報道局長は31日の記者会見で「関連する状況を把握していない」と語った。国家安全省を念頭に「主管部門に聞いてほしい」と述べるにとどめた。

中国外務省サイトの会見記録には、この問答は掲載されなかった。敏感な内容と判断し、情報統制したとみられる。

女性は2012~13年、在日本中国大使館関係者と面会。沖縄県・尖閣諸島の国有化を受けた日中対立について意見を聞き取り、日本政府に内容を伝えた。15年の上海出張時に中国当局に捕まった。(共同)

中国、邦人女性の日本の行動にスパイ罪 尖閣情報を日本政府側へ提供、上海で拘束6年服役

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