「死をもって抗議する」 兵庫知事告発の元局長が残した音声データなど午後に協議へ

関西3空港懇談会終了後、取材に応じる兵庫県の斎藤元彦知事=15日午後、大阪市北区(甘利慈撮影)
関西3空港懇談会終了後、取材に応じる兵庫県の斎藤元彦知事=15日午後、大阪市北区(甘利慈撮影)

兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を作成した元県西播磨県民局長の男性(60)が死亡した問題で、文書の内容を調査する県議会の調査特別委員会(百条委員会)は16日午後、理事会を開催。男性が百条委に向け、残していた斎藤氏の疑惑を示す発言を記録した音声データや陳述書の取り扱いを協議する。

関係者によると、男性は7日に死亡し、自殺とみられている。死亡前、「(百条委は)最後までやり通してください」「死をもって抗議する」とのメッセージとともに、斎藤氏の疑惑を示す発言を記録した音声データや陳述書を残していた。

一方、斎藤氏は15日、大阪市内で開かれた関西3空港懇談会に出席し、終了後に報道陣の取材に応じた。14日に自民党兵庫県連会長の末松信介参院議員が事実上辞職を求める発言をしたことに対し、「一日一日の仕事をしっかりやっていくのが私の責任だ」と述べ、改めて辞職を否定。そのほかの質問には16日午後に予定されている「定例会見でお答えします」という回答を繰り返した。

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