兵庫県尼崎市立尼崎高校の体罰問題で、市教育委員会は19日、体罰が確認された男子バレーボール部と硬式野球部で部長やコーチをしていた教諭ら6人を停職や減給の懲戒処分にした。
バレー部では、意識を失うまで部員を平手打ちしたコーチの男性臨時講師(28)を停職6カ月。部員が意識を失ったにもかかわらず救急車を呼ばず報告もしなかった監督の男性教諭(51)を減給10分の1(3カ月)とした。
野球部では、部員の頭や胸を強く押すなど10件以上の体罰を加えた部長の男性教諭(39)を減給10分の1(3カ月)、胸ぐらをつかんで生徒を押し倒し怒鳴りつけるなど9件の体罰をしたコーチの男性臨時講師(25)を減給10分の1(1カ月)とした。
また、体罰についての監督責任で桑本広志校長(58)と般若(はんにゃ)利博教頭(59)をいずれも減給10分の1(1カ月)とした。桑本校長と般若教頭は7月26日付で市教委事務局に異動する。
「同じ学校で一度に6人の懲戒処分者が出るのは極めて異例」(市教委職員課)といい、市教委は他校での体罰調査も進め、結果によっては改めて懲戒処分にする。