「寝耳に水」「年末の忙しい時期に」-。唐津商工共済協同組合(唐津市)が破産準備に入ったことが明らかになった25日、積み立てなどをしていた組合員らには唐突な事業停止に戸惑いと不安が広がった。

 市街地に店舗を構える70代女性は、24日夕に知人から「(事務局があるビルに)弁護士の張り紙がある」と聞いて知った。組合とは店の先代からの付き合いで、「毎日集金に来てくれ、引き出しもできるから便利で利用していた」と毎日千円を積み立てていた。組合から一切連絡はなく、「預けている額はそんなに多くないのもあるけど、組合に駆け込んでもどうにかなるわけでもないし…」と話しつつ「どうなるんだろう」とつぶやいた。