オタクの迷宮

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お正月🎍自宅で楽しめるセバスチャン・スタンのおススメ作品〜PART 2

 はいっ❗️引き続き「お正月🎍自宅で楽しめるセバスチャン・スタンのおススメ作品」Part2でございます。

 

★「ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実」(2019年…U-NEXTその他で配信中)


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 1966年、ベトナム戦争における救出作戦。米国空軍の落下傘救助隊の医療兵だったウィリアム・H・ピッツェンバーガーは、激戦の最前線で60人以上の兵士たちを献身的に救った末、自らは若い命を散らしました。この功績を称え、戦後、最高位の「名誉勲章」を推薦されたが、なぜか却下されてしまいます。しかしその後30年以上もの間、彼に救われた兵士たちはさまざまな形で、ピッツェンバーガーに対する名誉勲章授与を求める活動をし続けるのです。そしてついに1999年、米国国防総省のエリート職員、スコット・ハフマン(セバスチャン・スタン)が調査を担当することになります。しかし調査を続けるうちに、その裏に大きな政治的思惑が蠢いていることを知ります。その時彼がとった行動は……❗❓


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※役柄によって肥ったり痩せたり、髪型も七変化、目つきまで変えてくるカメレオン俳優のセバスタですが、この作品はビジュも役柄もステキなので、ファンにはおススメ。

 

 セバスタの記念すべき映画初主演作。調査を進めるうちにベトナム戦争の真実を隠蔽しようとする米国政府の思惑を知り、国防省官僚という自らの立場に苦悩しつつ、最後には正義を貫く決意に至る1官僚の心の動きを、抑制の利いた、しかも繊細な演技で表現しています。

 

★「SHARPER 騙す人」(2023年…Apple TV+)


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 Sharper…邦題は『騙す人』。まあ…ズバリ、プロのサギ師のこと。主役を張るのは4人、ライジングスターのジャスティス・スミス(『ジュラシック・ワールド』シリーズ)とブリアナ・ミドルトン、我らがセバスタ、そして御大ジュリアン・ムーア。この4人が組んずほぐれつ、誰が「騙す人」なのか?はたまた誰が「騙される人」なのか?……つまり、誰がよりsharpか?っていう、騙し騙されのコンゲームコメディ。

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 セバスタの役どころは、夫から莫大な遺産を相続したものの淋しさに耐えかねて恋愛遍歴を繰り返しているヒロイン・マデリーン(ジュリアン・ムーア)の放蕩息子マックス役。彼は、マデリーンの現在の恋人で半同棲中の大企業家のリチャード(ジョン・リスゴー)の邸宅に突如転がり込んできて、母親が恋人とイチャついていると大声で喚き出したり、かと思えば急にマデリーンにゴロニャンしたりの困ったちゃん^^;登場してからしばらくはめっちゃスタイリッシュで都会的でカッコいいんだけど、だんだん雲行きが怪しくなる(笑)でもセバスタの魅力って、洒落くさってない、なんだろう、無骨で土臭い可愛さだから、ヲタク的にはオールオッケー。ジュリアン・ムーアとの#↸℃◑$『№シーン、呪術廻戦の西宮桃が携帯の画像を見つめて「セバスチャン・スタン……って知ってる? ウヒヒ、いい体してるぜ」って呟くだけあって、セバスタのセクシーダイナマイトぶりが堪能できます😉

 

★「悪魔はいつもそこに」(2020年⋯Netflix)


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 暴力と腐敗に塗れたオハイオ州の街。暴力を嫌う信心深い青年(トム・ホランド)が、大事な妹を守るため、図らずも暴力に手を染めていきます。サム・ペキンパーの「わらの犬」を彷彿とさせるような、人間の負の側面を抉り出すイヤミス作品。観終わった後ずいぶん経ってから、(そう言えばスパイダーマンとウィンター・ソルジャーの共演だったんだ〜)って思うくらい、2人ともアベンジャーズとはかけ離れた役柄を演じています。

 

 セバスタは、陰で汚職を繰り返す悪徳保安官役。当初なんとクリス・エヴァンスがキャスティングされてたらしいんだけど、スケジュールの都合でお流れになり、セバスタに声がかかった曰く付きの役。急きょ決まった役だったけど、短期間に体重を増やして撮影に臨んだセバスタのプロ根性に監督も舌を巻いたそう。この時のセバスタったら、顔が脂ぎっててヤバかったっす(笑)


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 セバスタも十分ヤな役だったけど、その後に登場した牧師役・ロバート・パティンソンのサイコパスな色魔っぷりが物凄くて、ファンとしてはショック度が半減したのは良かったのか悪かったのか⋯⋯(笑)

 

★PART1はコチラ❗️🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻


お正月🎍自宅で楽しめるセバスチャン・スタンのおススメ作品〜PART 1 - オタクの迷宮

お正月🎍自宅で楽しめるセバスチャン・スタンのおススメ作品〜PART 1

 年が明けても、昨年12月に来日したセバスタことセバスチャン・スタン撮影会での彼の神のごときファンサが忘れられないヲタク。

(いまだに思い出してはポー❤(ӦvӦ。))⋯というわけで、日本ではまだまだ知られていない彼の、演技者としての魅力がよくわかる作品を選んでみました。(お正月に自宅で楽しめる、配信中の作品に絞っています)

★ファルコン&ウィンターソルジャー

(2021年/シーズン1・6エピソード⋯Disney+)


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  セバスタを世に知らしめた役と言えば、なんと言ってもアベンジャーズシリーズのウィンターソルジャーことバッキー・バーンズ。「アメリカ的正義」を信じて軍に入隊するも、ヒドラの策略により「超人兵士(スーパーソルジャー)」として生まれ変わり、洗脳されて殺人マシン化してしまう⋯という数奇な運命を辿ります。

 

 「ファルコン&ウィンターソルジャー」の舞台は、サノスとの死闘により、キャプテン・アメリカやアイアンマン、ブラック・ウィドウが世を去ってから数カ月後。ヒドラの洗脳が解け、アベンジャーズと共に世界を救う為戦った功績により恩赦を受けて自由の身となったバッキーですが、いまだに殺人マシン時代の悪夢にうなされる日々が続いていました。そんな彼が自身の冒した罪の意識に苦しみながらも、2代目キャプテン・アメリカの重責に耐えられず1度はキャップの盾を拒否したファルコン(アンソニー・マッキー)と共に、混乱した世界を制するヒーローの役割に再び目覚め、互いの強固なパートナーシップを築いていく過程が胸アツ❗️

 

 セバスタは俳優養成のサマーキャンプから大学の演劇科、さらにシェイクスピアの本場グローブ座に留学して演技を学んだ人なので、オールアメリカンなキャップの親友として初登場した時から冷酷な殺人マシン化し、その後洗脳が解けてワカンダ王国(「ブラックパンサー」)で人間らしさを取り戻す⋯というバッキーの複雑なキャラ変も自然に演じ分けているんですよね。特に第4エピソードの冒頭、ワカンダで洗脳から目覚め、人に立ち帰る時のセバスタの演技はトリハダもんで、恥ずかしながらヲタク、その場面ではバッキーと一緒に号泣してしまいました😭「ファルコン&ウィンターソルジャー」は、単純なヒーロードラマではない、アベンジャーズ解体後のダークな世界観を織り込みつつ、バッキー自身の贖罪と再生を描いた、深みのある人間ドラマになっていると言えるでしょう。


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※「キャプテン・アメリカ」(2011⋯写真上)で初登場して以降、実に13年に渡りウィンターソルジャーを演じ続けているセバスタ。ファルコンに「目つきが悪い」ってしょっちゅうイジられてますが、実際のご本人はちょっとタレ目気味(笑)の優しい顔立ち。素顔を見ると、ウィンターソルジャーの目つきさえ演技の一環だということがわかります。⋯それにしてもセバスタって、年を経るたびにイケメンになっていくタイプね。

 

★パム&トミー

(2022年ミニシリーズ・8エピソード⋯Disney+)


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 カリスマロックバンド「モトリー・クルー」のドラマーでバンド一の暴れん坊トミー・リーと、モデルで女優のパメラ・アンダーソンが1980年代、新婚旅行中に撮影したプライベートビデオ(注・18禁の内容)が、その頃まだ一般的ではなかったインターネットを通じて次々と闇で販売され、アメリカ全体を巻き込む一大スキャンダルとなったその顛末を、彼らの波瀾万丈な結婚生活を絡めて描いたミニシリーズ。


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 ドラマはこの前代未聞のスキャンダルを通して、アメリカの社会に潜む性的搾取と女性蔑視の問題に目覚めていくパメラ(リリー・ジェームズ)の意識の覚醒に焦点が当てられていますが、なんと言ってもセバスタファンとしては、全編ほぼTバック一丁(トミー・リー、自宅ではいつもこのカッコだったらしい😅)、さらにはマッパのフル◯ン姿までご開帳の大熱演に釘付け(笑)パメラに一目惚れ、その日のうちに彼女との結婚を決意するトミー・リー。自分の分身たるムスコくんに結婚相談する場面は爆笑モノ。(あ、このムスコくんは当然アニマトロニクスだそう)


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※普段は筋肉バッキバキなセバスタだけど、トミー・リーを演じる時はかなり体重も(筋肉さえも)落としてるよね⋯。どうやったらそんなに体型そのものを変えられるの❓️(?_?)

 

 また、落ち込むパメラを元気づけようと、せっせとギリシャ料理を手作りする場面にもホロッとしたなぁ(トミー・リーはギリシャ移民)。ヤンチャで暴れん坊で、子どもがそのまま大人になったみたいなトミー・リー。(まあ、ロック・ミュージシャンあるあるですが)パメラが懸命に訴える男女差別や性的搾取の問題にもピンと来ないんだけど、一生懸命理解しようとする姿に胸キュン(笑)またセバスタが、ハチャメチャだけどどこか憎めないロックスターを巧みに演じているんだよね。


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※左がパム&トミーご本人たち。セバスタとリリー・ジェームズがいかにビジュアルから精密に作り込んで演じたかがよくわかります。

 

★「355」(2022年⋯U-NEXTその他で配信中)


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 ハリウッドきってのフェミニスト、ジェシカ・チャスティンが企画を持ち込み、主演も務めた作品で、世界各国の女性スパイたちが、初めは国柄の違い等で反目し合いながらも、結果的に最強チームを組み、巨悪に立ち向かう…という、シスターフッドなアクション映画。ジェシカをはじめ、ルピタ・ニョンゴ、ファン・ビンビン、ダイアン・クルーガー、ペネロペ・クルスと、美しくて強い女たち勢ぞろいの中、黒一点❓️のセバスタは、スパイであるヒロイン・メイス(ジェシカ・チャスティン)の同僚であり恋人でもあるニック役。ニックには実は裏の顔があり、メイスは彼から裏切られていることを薄々気づきながらも彼への恋心が抑えきれない⋯という設定。「オデッセイ」での共演以来、ジェシカとは友人関係にあるというセバスタ。このキャスティングもジェシカのたっての希望で実現したもののようで、出番は少ないものの、力も知性も美しさも兼ね備えたジェシカのような女性を惑わすセバスタのイケメンぶりが際立つ作品。

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「ファルコン&ウィンターソルジャー」、「パム&トミー」、「355」これら3作品を並べて見ると、セバスタがじつは、古くはロバート・デ・ニーロ、ゲイリー・オールドマン、クリスチャン・ベールに連なる稀代のカメレオン俳優であることがわかると思います。ルーマニア生まれで、アメリカに移住したのが12才。そんな彼がここまで上り詰めるには、血の滲むような苦労があったに違いありません。(彼自身、アメリカに来てからは生きていくだけで必死だったと語っています)

 

 長い下積み時代を含め芸歴はひじょうに長いセバスタのこと、当たり役であるウィンターソルジャー以外にも、おススメ作品は山ほどあります(笑)続きはPART2をお楽しみに❗️

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GOATな1年の締めは紅白歌合戦〜Number_i


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※翠ジンソーダで、今年1年Number_iの大活躍に乾杯❗️🥂

 

  今年の元旦に「GOAT」でデビューしたNumber_iが、唯一無二のダンスパフォーマンスグループとして様々な活動を行い、多彩な楽曲を発表してきたことの集大成として大晦日の「紅白歌合戦」で「GOAT」を歌い、踊る⋯⋯彼らの1年の締めくくりとして、これ以上の場があったでしょうか❓️いちファンとして、彼らにその機会を与えて下さったNHKさんはもちろんのこと、滝沢社長をはじめとするToBeのスタッフの皆さんに感謝、感謝です。


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 Number_iの良さって、与えられた場⋯それがTVの歌番組であれバラエティであれ世界最大のコーチェラフェスであれ、とにかくあらゆる場で「一所懸命」であること。紅白のオープニング、大先輩の天童よしみさんが歌っている間、錚々たるメンツの中1番ノリノリでペンライトを振っている3人、「歌って踊ろう!KIDS SHOW」」で「コンピューターおばあちゃん」と※「パプリカ」を喜びを爆発させるかのように歌ってる3人がめっちゃ可愛かった。(特に紫耀くんのジャンプ、ヤバすぎ 笑)横から夫が「本番並みにフルパワー歌ってるね、彼ら」と言うので、「彼らのプロ根性の表れだと思うわ」って答えました、ハイ。彼らにとって、合間の歌コーナーであれ自曲のパフォーマンス本番であれ、一切そこに差別はないんだよね、きっと。観ている人たちを楽しませるために全てを賭けてるのよ。個人的には「コンピューターおばあちゃん」に感動しちゃった(^_^;)明治生まれなのに元気で博学で英語が堪能、宇宙旅行が夢の「コンピューターおばあちゃん」。ヲタク自身も、たった1人の最愛の孫(注・12才男子)に、いつかこうなふうに思ってもらえるのが夢だから⋯。Number_iは全国のシニアに勇気をくれたよ❗️

※SNSで、キンプリ時代2018年に「パプリカ」を歌ったことが話題になってましたね。⋯そうだったのね⋯。また紅白に戻って来れて、「パプリカ」歌えて最高だったね。


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 ああ、そしてGOAT❗️ヘッドセットは使わずハンドマイクでガッツリ生歌、それなのにあの高難易度のダンスパフォーマンスがいつにも増してキレッキレ❗️演出もライトニングも曲にピッタリ、スタイリッシュで素晴らしかった。今夜も覇王感マシマシだったし⋯でもって神宮寺担のハシクレとしては、今夜の、彼のネクタイ&カーディガンにライダーズジャケットを合わせるMIXコーデが最高過ぎたワ。バゲット抱えてリヴォリ通りを歩いてるパリジャンみたいだった。一方岸担の夫は「岸くん、帽子被っててせっかくの男前が見えないな」だって。かなり強火めね、最近(笑)

 

 Number_iの2024年は紅白歌合戦で終わり、明くる2025年は岸くんプロデュースのデジタル・シングル「GOD_i」で始まる。Number_iとiLYsにとって、2025年もさらにGOATな1年になりますように❗️

 

 

 

「イイ人・オブ・ザ・イヤー」なニコラス・ホルト

 
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※男子学生の飲み会❓️みたいな「ノスフェラトゥ」のオフショット。右からニコラス・ホルト、アーロン・テイラー=ジョンソン、ビル・スカルスガルド。

 

ロバート・エガース監督の最新作「ノスフェラトゥ」で、特殊メイクバリバリで吸血鬼を演じたビル・スカルスガルド。

 

 ビルをはじめ、ニコラス・ホルト、アーロン・テイラー=ジョンソン、リリー・ローズ=デップ、エマ・コリンと、期待の若手スター勢ぞろいの本作。上の写真やプレスの写真を見ても、みんな同世代のせいか仲良しでワチャワチャ楽しそう。でも実際の撮影現場では、吸血鬼の特殊メイクに長時間を要したビルだけがトレーラーに籠もりっきりとなり、相当な孤独感を感じていたとか。

 

 そこにジャーン❗️登場したのが、ヲタクが選ぶ「2024イイ人・オブ・ザ・イヤー」ニコラス・ホルトくん。

 

 テイクの間にニコラスは、「僕も経験があるからわかるよ、大変だよね?お水持ってこようか?」と優しく声をかけてくれたそう。そう、ニコラスが言う「経験」とは、MCU「X-MENシリーズ」のハンク・マッコイことビースト役。全身青の獣人ミュータントを演じました。感謝の気持ちを伝えるビルに、「あの寂しくて、孤独な感覚がわかるから。暑いだろうし、悲しい日だよねって。君が大丈夫か確認したかったんだよ」って返したニコラス。

 

ああニコラス、ニコラス、あなたはどうしてそんなにイイ人なの❓️(ジュリエット口調で 笑)

 

 

ニコラスと言えば、「THE GREAT〜エカチェリーナ時々真実の物語」で夫婦役を演じたエル・ファニングと久しぶりに再会してツーショを撮られた時の、エル・ファニングの柔らかな表情が話題になってましたね。ひょっとしてニコラス、共演相手の心を開かせる天才なの❓️(笑)


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※ニコラス・ホルト(左)が演じたビースト(右)。


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※ニコラスとエル・ファニング。

 

 年末に心温まるほっこりニュースを伝えてくれたサイト「THE RIVER」さん。

二人が共演する『Nosferatu』は『ライトハウス』(2019)などの鬼才ロバート・エガース監督の最新作で、アメリカでは2024年12月25日より公開中。米Rotten Tomatoesでも批評家・観客ともに高評価スコアとなっている。

で、ヲタクはドーパミンが一気に出たけど、最後の

日本公開は未定だ。

で一気にドーーン(気分が落ちた音 笑) 

日本では怪奇モノと言えば夏だから、もしかして夏頃公開かしら⋯。期待して待ってます(笑)
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※ゴージャスなキャストの「ノスフェラトゥ」。

 

 

 


https://x.com/the_river_jp/status/1873489924369920094?t=KyfFY5oamancCATr2bDJww&s=09

神宮寺勇太はMidnight Blueがお好き💙〜「RISER Vol.10 2025 WINTER」


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 RISER Magazine Vol.10に登場した我らが神宮寺勇太くん❗️

煌びやかなステージの上では決して見られない希代のスターの横顔を、ここにお届けする。

ジンくんのこと、希代のスターだって希代のスターだって希代のスターだって希代のスターだって希代のスターだって希代のスターだって(by 岸優太 笑)

 

 バイクの原体験や、誌上で紹介されたジンくんの愛機製造に至るまでの経緯、「手に入れずして語るべからず」という自身のコレクター哲学を熱っぽく語るジンくん。インタビューの内容は相当マニアックで深くて、正直言ってヲタクにはちんぷんかんぷんなんだけど(笑)黒目がちな瞳を少年のように耀かせて、好きなものについて語っている(⋯であろう 笑)推しを妄想したら⋯⋯相当萌えた(笑)

 

 でもそう言えば、ヲタクがヨーロッパに住んでいた頃ドイツのアウトバーン5をクルマで走ったことあったけど、ハーレーが私たちのフォードをビュンビュン追い抜かしてったわ…。その様子を横目で見ながら、あの流線型の美しい機体に身を預け、直接風を切ってシュヴァルツヴァルト(黒い森)を駆け抜けていったらどんなに気持ちいいだろう……って、ふと思った。ジンくんも最初はクルマから入ってオートバイに行った⋯って言ってたけど、もしかしたらそういう自然との一体感や、よりスピードを肌で感じられる感覚に惹かれたのかな⋯⋯って。

 

 

愛機のカラーリングにもこだわったというジンくん。彼自身が好きなMidnight Blueから着想を得たとか。

 

 太陽の下では暗いブルーだけど、闇の中では黒にしか見えない、そんなエロいブルーを狙いました(笑)

 

 そ、そうなのね、そうなのね。⋯うん、これからヲタクもラッキーカラーはMidnight Blueに決めた❗️(⋯単純 笑)

 

 ジンくんが愛機1990TC-FXRに乗って疾走する姿を捉えた3枚の写真。プライベートなショットと言いながら、その姿はあたかも映画のワンシーンのようで⋯⋯。「天下無双のFXR」というコンセプトをもとに愛機を創り上げたというジンくん。⋯⋯私たちファンにとっては、貴方自身そのものが天下無双なのよ。

 

希代のスター・神宮寺勇太は、プライベートでもやはり希代のスターなのでした。

 

★今日の小ネタ⋯Midnight Blue by Kenny Barrell


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 Midnight Blueと言えば、ヲタク的にすぐ思い浮かぶのが、コルトレーンやアート・ブレイキーともセッションしたことのあるジャズ・ギタリスト、ケニー・バレルの名曲。物憂げでブルージーなこの曲が、夜更けのバーの片隅に流れ始めたりしたら⋯⋯

かなりヤバいです(笑)

ジンくんもあと20年もしたら、年代もののウィスキーを傾ける姿がバッチリキマるイケオジになりそうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これぞ、のんマジック❗️❓️〜映画「私にふさわしいホテル」


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 桜木町駅前のシネコン「ブルグ13」にて、「私にふさわしいホテル」鑑賞。

 

 時は1984年(昭和末期)。1度は出版社主催の新人賞を受賞したものの、文壇の大御所東十条宗典(滝藤賢一)からそのデビュー作を酷評されたため、それ以降は鳴かず飛ばず、新作発表の場さえ与えられない、今は作家もどき❓️になってしまった中島加代子(のん)。彼女の「小説を書く」ためのモチベは、かつて山口瞳が「文豪の為のホテル」と評した、神田の「山の上ホテル」に宿泊し、売れっ子作家を気取ること。そんなある日、「ホテルに缶詰めになって執筆する」作家に成り切るため山の上ホテルに宿泊しに来た加代子は、宿敵・東十条が「小説ばるす」特別号の原稿執筆のため、彼女のすぐ上の階のスィートルームに宿泊していることを知ります。加代子は大学時代の先輩であり、現在は東十条の担当編集者を務める遠藤(田中圭)から、もしこのまま東十条が締め切りに間に合わなければ、加代子がかつて遠藤の指導のもとに完成させた短編を採用してもよいとほのめかされ、早速東十条の執筆を妨害するため、ホテルの従業員になりすまして東十条の部屋に忍び込みますが⋯⋯。

 

 売り出しのためには別人格を演じ、幾つものペンネームを使い分け、人によって態度もコロコロ変わる、自分の野望成就のためならなりふり構わず行動し、犯罪スレスレ行為も辞さない加代子というキャラ、よくよく考えるとトンでもない女なんだけど(お友だちにはなりたくないタイプ 笑)ひとたびのんが演じると、なんでこう爽やかな熱血青春モノみたいになるんだろう。前半にはあまりのぶっ飛び具合に口あんぐりだったヲタク、後半にはすっかり加代子⋯いやどちらかというと加代子を演じるのんの応援団になっててフレーフレー(笑)、じぶんでもビックリ🙀これこそまさに「のんマジック」か❗️❓️さすが希代のコメディエンヌ・のん、恐るべし。

 

 堤幸彦監督作品だけあって脇役陣も超豪華、親子ほども年の違う新進作家(のん)にいいように振り回される大物作家役の滝藤賢一、ソフトな物腰に冷たい批評眼を隠し持つ編集者役・田中圭(のんのぶっ飛び演技と対照的な、抑制の効いた演技が光る)、カリスマ書店員・橋本愛(愛ちゃん、最高❗️)、銀座のママ役・田中みな実、天才高校生作家役の服部樹咲(「ミッドナイトスワン」)、東十条の妻役・若村麻由美など、日本映画界のトップランナーたちが、のんの自由闊達な演技を脇でガッチリ支えています。

 

 しかし、映画中の登場人物の口から語られる昭和の文豪たち⋯⋯三島由紀夫、高見順、川端康成、池波正太郎、檀一雄等々の作品も、昭和が終わって30年以上を経た現在では次第に、人口に膾炙する機会も少なくなってきました。(「逍遥、四迷に鴎外、露伴…」とシャンパン振り回しながらの、のんによる「文豪コール」は作品中の名場面ですが)映画の中で度々登場する原稿用紙と、その上を走るカリカリという万年筆の音も、今は昔。舞台となった山の上ホテルも老朽化のため、今年(2024年)2月から休業を余儀なくされています。

 

ああ、昭和は遠くなりにけり

 

 のんを筆頭に、芸達者な演者たちの軽快な演技に酔い、くすくす笑うその一方で、心がぎゅっと締め付けられるようなノスタルジックな気分になったのは、ヲタクだけでしょうか❓️

 

★今日の小ネタ…昭和の神田界隈

 山の上ホテルのある神田は、日本でも有数の古本屋街。ヲタクは大学が四谷にあったので、急に講義が休講になったりしてぽっかり空白の時間が空くと神田まで足を伸ばして、映画専門の古本屋で立ち読みして(たまに買うこともありましたよ 笑)から、ラドリオっていう喫茶店で珈琲一杯で時間潰してました。そこは出版関係者のたまり場だったらしく、よく(週刊誌で顔を見かける)作家と編集者が、映画の中の加代子(のん)と遠藤(田中圭)みたいな喧々諤々の討論を繰り広げているのを見かけたことがあります(^_^;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Number_iの覇王感〜「GOAT」in 「発表❗️今年イチバン聴いた歌」


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※紫耀くんの被っているウシャンカ、黒なんで旧ソビエトの海軍将校を連想させます。⋯そう言えば紫耀の色白で日本人離れした貴族的な顔立ち、白系ロシア人みたい。

 

 12月28日の日テレ「今年イチバン聴いた歌」のNumber_i。YOASOBIやMrs.Green Apple、Creepy Nuts、Vaundy、藤井風⋯といった錚々たるメンツを向こうに回して、「INZM」「BON」「GOAT」全てが100位以内、しかも「GOAT」は堂々の10位って⋯。

 

純粋に凄すぎませんか❓️

 

 Number_iの覇王と言えば、これまでは岸くん言うところの平野紫耀くんだけど、今回は紫耀くんは言うに及ばず、3人とも周囲をこう⋯⋯無言でねじ伏せるような威圧感があったような気がします。中でも岸くんの、最近ますます磨きがかかってきたワイルドさ、鋭い眼差し⋯これが前世で「シンデレラガール」を歌って踊っていた人と同一人物なんでしょうか(笑)

 

 ⋯余計なことだけど、日本の歌番組(「今年イチバン聴いた歌」に限った話じゃありません^^;)のMC、出演者たちにプライベートで他のグループの誰と仲良いとか聞き出そうとするムーブってどこから来るの❓️みんな、歌番組のMCで楽曲やパフォーマンスについての話以外に、推しが誰と食事に行ったとか飲みに行ったとかっていう話に興味があるのかな…。(ヲタクは推し自身の趣味とか愛でている事柄には興味あるけど、プライベートで「誰と」何してる❓️(それが異性であれ同性であれ)っていうのには若い頃から関心なかったから⋯)それよりこれから披露するパフォーマンスの見所とか、演出の工夫とかをもっと掘り下げて聞いて欲しいな。Number_iの場合、その時々で必ず楽曲に新たなアプローチをして、GOATにブチかましてくるんだから…。ヲタクのほうがもしかして少数派❓️

 

閑話休題


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 話は「今年イチバン聴いた歌」に戻るけど、「(周りへの感謝の気持ちを)これでもかっていうくらい(表したい)」という岸くんの発言に、隣で観ていた夫ともども吹き出してしまった。(夫は「INZM」のあたりからNumber_iに興味を持ち出して、今ではハコ推し&岸担。昨夜も「GOAT」3人のパフォーマンス観て「相変わらずカッコいいな」って呟いてたわ)岸くんって見かけによらず前のめりの肉食系❓️(笑)⋯いやこっちも受け入れ態勢はできてる、カモン(笑)

 

 パフォーマンスを披露する段になると覇王感満載のくせに、MCや舞台裏では途端に可愛らしくなっちゃうのがNumber_iの魅力。ここのところ寒さも厳しいし、ファンクラブ動画の「鍋パーティ」、3人のわちゃわちゃ感にほっこりしてます。(ちなみにヲタク、推しの対人関係に興味が無い⋯って言っても、G内の円滑な人間関係を見るのは好きです^^; やっぱりメンバーの関係の良し悪しは楽曲やパフォーマンスの出来不出来に密接に関係してくるから……。ロックバンドでも方向性の違いでモメてる時って、出来上がった作品もイマイチなのよね)

 

 ⋯あっそう言えば、今日からAmazon Primeで「LIVE TOUR NUMBER I」(12/24 さいたまスーパーアリーナ)のアーカイブ配信始まるんじゃなかったっけ❓️「ICE」のパフォーマンス、リピしなきゃ❗️

10秒勝負❗️セバスタの掌は温かかった⋯「セバスチャン・スタン アフターXmas」

 
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 ザ・プリンスパークタワー東京で開催されたセバスチャン・スタンのアフターXmas撮影会に行ってきました❗️今年の東京コミコン、1番のお目当てはセバスタだったのに、直前で来日取り止めになり、落ち込んでいたところに、東京コミコンのアフターパーティで来日との朗報が❗️今夜開催のパーティ券は取れなかったけど、撮影券をGETしていざ行かん、ザ・プリンスパークタワー東京へ❗️
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※早る心を抑えつつ、まずはラウンジでティータイム🫖スモーキーな渋みのあるキーマン茶で心を落ち着かせます。

 

 セバスタと言えば、出世作アベンジャーズのウィンター・ソルジャーも然りだけど、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のクズ夫とか、Netflix「悪魔はいつもそこに」の悪徳警察官とか、「パム&トミー」のイッちゃってるロックスター(モトリー・クルーのドラマー、トミー・リー役)とか、アンチヒーローや悪役、エッジーな役柄が目立つ気がするから、素顔ももっとワイルドな感じの人かと思ったら⋯⋯

 

全然、違った❗️

 

 なんだろう、静かな深い声で、「Hello, How are you」って⋯⋯٩(♡ε♡ )۶物腰も柔らかくて端正で、ジェントルマンだった⋯⋯(うっとり)撮影時間10秒だって聞いてたから、とにかくヲタク、今年の2月ベルリン国際映画祭でセバスタが※主演俳優賞を受賞したことに一言「おめでとう」と伝えることを最優先事項として、撮影に臨みました。しかし考えたら、それをセバスタに伝えようとすると、彼が肩を抱いてくれてツーショで撮影する10秒の間に「Congratulations for winning the Silver Bear Award in Berlin」ってめっちゃ高速で喋らなくちゃいけなくて(^_^;)撮影用のよそゆき笑顔が全く作れなかった。その結果、(必死で話しかけているため^^;)口を尖らせた、世にも珍妙な変顔に⋯。隣にいるのは史上最強のイケメンだっつーのに。放送事故ならぬ撮影事故ね……これじゃ「美男と珍獣」(笑)

※当ブログでも度々話題にしている、彼が主演・製作総指揮を務めたA24の映画「A Different Man」での演技が受賞対象となりました。当作品は、ゴッサム・インディペンデント映画賞でも、作品賞を受賞しています。

 

 でもでもその代わりに、ヲタクの決死の❓️声かけに対して⋯⋯

にっこり笑って「Oh, Thank you very much」ってセバスタのほうから両手を差し伸べて握手してくれたぁぁぁ〜〜(バッタリ昇天)👼

やっぱり勇気出して話しかけて良かった。神様セバスタ様ありがとう。たとえ後世に変顔写真が残ったとしても、セバスタと握手できたから本望よ(笑)

 

 ヲタクの両手を包んでくれたセバスタの掌は温かかった⋯。どちらかと言えばそっちの写真を撮って欲しかったけど(笑)


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※ヲタク勝手にこんな感じで🖕来るのかと思ってた 笑(本年度METガラより)

最高にヘビメタだったNumber_i〜MステSuper Live「INZM(Hyper Band Ver.)」


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  わーーー❗️ほんっっっとうに最高だった、今夜のMステSuper Live「INZM (Hyper Band Ver.)」❗️

 

 特に3人のシャウトが、以前聴いた時よりめちゃくちゃ進化してて震えた。ヘビメタボーカルのシャウトは大量の息を一度に吐き出して声を歪ませ、激しい感情を表現する歌唱法。たぶん紫耀くんはフォールスコードスクリーム(声帯を開いて地声で歪ませる)で、岸くんとジンくんはプライスクリーム(声帯を閉じた状態のエッジボイス)かな、と思ったんだけど⋯(違ってたらゴメンナサイ^^;)特に岸くんのシャウトは神がかってて、ヲタクが今月の初めに生で聴いたジューダス・プリーストのボーカル、メタル・ゴッドことロブ・ハルフォードのハイトーンシャウトを彷彿とさせたわ⋯。その音域の広さから、ヲタクは以前ブログ記事の中で、岸くんをガンズ・アンド・ローゼズのボーカル、アクセル・ローズに喩えたことがあるんだけど、アクセルどころじゃない、岸くんは第2のロブ・ハルフォード、日本のメタルゴッドよ❗️メタラーが今夜のNumber_iのパフォーマンス観てたら、ぜったいファンになったはず(断言)

 

 3人で最後に挨拶した後、バンドメンバーに焦点が当たるよう、振り向いて紹介する手振りの紫耀くんもジェントルマンだったね😆

 

 ヲタクは個人的にジンくんの「たりめーにモテたい」のタングトリル(巻き舌)フェチ。今夜はジンくん、今までで最高に巻いてて(笑)まんまと心射抜かれました、ハイ。あ、それと「一瞬で虜さ」のところで、久しぶりに「わるぐうじ」くんが顔を出してたね。おばさん、見逃しませんでした(笑)SNSでは、インテリメガネのジンくんを「美の暴力」って言ってる人がいましたが、まさに⋯。

 

 どんな時も「GOAT」を目指して、ブチかます心意気のNumber_i。これからますます男性ファンも増えていくんじゃないかな。最近ヲタクの夫もすっかりおじさんiLYsだし(笑)今後Number_iは、その楽曲の幅広さとパフォーマンスの多様性から、老若男女のPOPSファンもヒップ・ホップファンもメタラーも歌謡曲ファンも、幅広い視聴者層をトリコにしていくに違いありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年 オタクが選ぶ洋画BEST10 (5位〜10位)

 早速引き続きの順位発表です❗️

★Netflix「Outfit アウトフィット」


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 1950年代のアメリカ、シカゴ。小さな紳士服の仕立屋を営むレオナルド(マーク・ライランス)。彼は英国人で、サヴィル・ロウ(メイフェアにある有名紳士服店が居並ぶ通り)で腕を磨いた「裁断師」。彼は「ある事件」をきっかけに妻と娘を亡くし、ロンドンから逃げてきたという哀しい過去を抱えていました。彼は自身の卓越した技術にプライドを持っていましたが、哀しいかな当時のシカゴでは、決して安いとは言えないオーダーメイドの紳士服を買いに来る顧客はダーティマネーで稼ぐギャングばかり。そんな彼がある夜、マフィアの抗争に巻き込まれ⋯❗️

 

 全編小さな紳士服店が舞台のワンショット映画です。数少ない登場人物が腹を探り合い、疑惑が疑惑を呼び、密室での息づまる心理戦を経た後に、あっと驚くどんでん返し。まるで上質な舞台劇を観ているかのような味わい。マフィアの抗争がテーマだというのに、最後まで派手なシーンは殆ど無く、会話だけで最後まで緊迫感を持続できたのも、主役のマーク・ライランスをはじめとして、シェイクスピアの舞台で鍛え抜かれたサー・サイモン・ラッセル・ビール、ジョニー・フリン等、英国の芸達者たちが勢揃いしたためでしょう。

 

 一時の勢いは減速気味とはいえ、9位の「El Conde 伯爵」と共に、Netflixの底力を改めて見せつけられた作品。

 

★第4位 「墓泥棒と失われた女神」


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 1980年代のイタリア・トスカーナ地方。刑務所から出所したばかり(らしい)イギリス男アーサー(ジョシュ・オコナー)が列車に揺られ、山の中腹を不法占拠している自宅のバラックに戻ろうとしているところからストーリーは始まります。彼は木の枝を動かして遺跡を掘り当てるというダウジングの名手で、その異能を使ってワル仲間たちと古代エトルリア人の墓を次々と暴き、闇で売り捌いて小銭稼ぎをしていたようです。彼はどうしてそんな境遇に身を置いたのか❓️

 

 恋人の死をきっかけに、古代の墓を暴いて次々と副葬品を奪うという、神をも恐れぬ所業を重ねていくアーサー。1度は慈悲深い神の御業に縋るかと思われた彼ですが、彼が求めているのは、生の歓びに溢れた世界ではなかった。果たして、彼の探す「失われたもの」とは……❓

 

 目にしみるように美しいトスカーナの自然と眩しすぎる陽光。それと、アーサーの心の闇・魂の暗黒の対比が凄まじい。ひょっとして彼は、愛するエウリュディケを探しに禁断の黄泉の国に足を踏み入れたオルフェウスなのか❓アーサー演じるジョシュ・オコナーの、いつも何かに戸惑っているような表情と、目に見える事象のその先を見つめている虚無的なblank eyesが印象的です。

 

 アーサーと共に、観ている私たちも生と死の世界を行きつ戻りつする、摩訶不思議な魅力を持つ作品。

 

★第3位 「チャレンジャーズ」


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 「恋愛」を描いたら右に出る者はいない、名手ルカ・グァダニーノ監督の最新作。ケガの為にテニスの世界チャンピオンの座を諦めなくてはいけなかった野心家の女(ゼンデイヤ)。彼女は自らの野望の為に夫(マイク・ファイスト)をマニュピレートし、夫の試合の相手となった元カレ(ジョシュ・オコナー)とも再び関係を持つが……。

 

 出演者の1人、ヲタク激推しマイク・ファイストがいみじくも「ルカが興味を持っているのは肉体と汗だけ」と語った通り、恋愛覇者となるためには上っ面の優しさや思い遣り、社会通念なんてクソくらえ、強靭な肉体と相手を打ちのめすほどの汗まみれのエネルギーが必要なんだ……と言わんばかりのグァダニーノ監督の単純すぎる、しかし強烈な論理に打ちのめされます。

 

 映画の半分はライバルの男2人のテニス試合。緊張感を否が応でも高めるのが、鬼才トレント・レズナー&アッティカス・ロスのテクノサウンド。現在、アカデミー賞(受賞式は2025年3月)作曲賞にノミネートされています。


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 マイク・ファイスト推しとしては、モノホンのテニス選手さながらに鍛え上げたギリシャ彫刻のような肉体で、テニスコートを縦横無尽に駆け回る姿と流れ落ちる汗を拝めるだけでも10回はリピする価値アリ(笑)

 

★第2位 「フォールガイ」


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 これはもう、作品の出来不出来とかカンケイなく、個人的に大・大・大好きな映画❗️

 

 コルト・シーバース(ライアン・ゴズリング)は、当代きっての人気アクションスター、トム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)のスタントを長年務めるベテランのフォールガイ。しかし長年のスタント歴を通じて初めて冒したミスで、彼は大けがを負ってしまいます。プロのフォールガイとしてそれを恥じた彼は1度は引退を決意しますが、元カノのジョディ(エミリー・ブラント)が長年の念願叶ってアクション映画の監督デビューを飾ると知り、少しでも彼女の助けになりたいとアクション界に復帰しますが…。


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※アクションの出来ないアクションスターの設定なのに、なぜかシックス⋯もとい、エイトパックを見せつけてくるアーロン・テイラー=ジョンソン。いやその、個人的には大歓迎だけど(笑)

 

 コルトをはじめ、登場人物がみな愛すべき映画バカなのがイイ❗️(ハリウッドの「蒲田行進曲」だ 笑)顔も出ないのに映画のために命を張るフォールガイたちへの愛とリスペクトに溢れた作品。(監督のデヴィッド・リーチはスタントマン出身)そしてそして、全編を彩る懐メロの数々〜「ラヴィン・ユー・ベイビー」(キッス)、「見つめて欲しい」(フィル・コリンズ)〜に懐かしすぎて心抉られます😭

 

★第1位 「リアルペイン〜心の旅〜」

※ヲタク自身は「東京国際映画祭」で鑑賞。日本での一般公開は来年なので迷いましたが、あまりの感動に思わず⋯(笑)
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 ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッド(ジェシー・アイゼンバーグ)と、しばらく疎遠になっていた同い年の従兄弟ベンジー(キーラン・カルキン)が、最近亡くなった祖母の遺言で再会、祖母が以前住んでいたポーランドの家を訪ねるまでを描くロードムービー。

 

 感受性が豊かで正直で、でもだからこそ様々な人生の痛み(ペイン)に対して耐性がなく、精神を病むまで追い詰められてしまうベンジーと、ストレスフルな仕事につき、家族も抱えて「生きるために」痛み(ペイン)をぎりぎりまで抑圧し、強迫神経症と不眠症に悩まされるデヴィッド。時には寄り添い、時にはどうしようもなく反発し合う複雑な関係性をユーモアを混じえて巧みに描き、また、2人の演技がもう……神がかっていました❗️2人の絶妙な掛け合いにくすくす笑い、人と人が真に理解し合うことの難しさと、わかり合えた時のかけがえない歓びに感動の涙を流す1時間半。監督・脚本・製作・主演を務めたジェシー・アイゼンバーグの才人ぶりには驚愕。

 

 インディペンデント映画最高の賞と言われるサンダンス国際映画祭(第40回)受賞作で、日本公開は2025年1月25日と来年早々になりますが、心洗われる佳作。機会があったら是非❗️

 

★10位〜6位はコチラ🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻🔻


2024年 オタクが選ぶ洋画BEST10 (10位〜6位) - オタクの迷宮

浦井さん、LOVE🥰〜祝祭劇「天保十二年のシェイクスピア」

 
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 日生劇場にて「天保十二年のシェイクスピア」(マチネ)鑑賞。

 

 天保水滸伝を下敷きに、あの英国の文豪シェイクスピアの戯曲全37作品(正しくは「十二夜」を除く36作品)のパロディを散りばめた「天保十二年のシェイクスピア」は、言わばシェイクスピアの紅白歌合戦みたいなものだから、師走に見るのは作者・井上ひさしさんの趣旨にも叶ってるはず……と、独断と偏見で思う(笑)井上ひさしさんはヲタクの大学の先輩。(但し、井上さんは外国語学部フランス語学科のご出身で、ヲタクは文学部英文学科。外国語学部が第一志望だったんだけど、そっちは落ちた 笑)ご健在の頃は、同窓会の席で講演して下さったこともありますよね…。(遠い眼)

 

 「天保十二年のシェイクスピア」のプロローグの歌の中で井上さんは「もしもシェイクスピアがいなかったら、文学博士になりそこなった英文学者がずいぶん出ただろう」と、しょっぱなから強烈なギャグと皮肉をかましてくるわけですが、このくだりを聴く度に、歌詞があまりにも的を得ていて、大学でシェイクスピアの机上の講義をさんざん受けたヲタク的にはちょっとムズムズした気持ちになっちゃう(笑)…つまり、大学時代シェイクスピアの作品に触れる度にヲタクは、(シェイクスピアの作品群って、大学の教室で、先生も生徒もお互いにしかめつらして大真面目に学ぶものなの❓️シェイクスピア自身そんなこと望んでいたのかな❓️)って思いがムクムクと湧いてきてたから。大学は厳格なカトリックの大学で、シェイクスピアの講義もキリスト教的なフィルターを通したものばかりだったから、なんだかいつも片手落ちみたいな気がしてた。シェイクスピアの作品ってオリジナルの戯曲を読んでみると、実はダジャレやギャグや下ネタの宝庫で、その中に深遠な人生哲学が眠ってる……っていう。まさに今回の舞台のキャッチコピー「劇場が熱くたぎるカオスで包まれる」なんですよ❗️机に向かって大真面目に「研究」するものじゃなくて、それこそお酒でも飲みながら大笑いして観て、そしてふと、観終わった後に、その中に潜むシェイクスピアのメッセージに思い至る…というね。きっと井上さんがこの戯曲を執筆した動機も、そんなところにあったんじゃないでしょうか。(シェイクスピアって凄く面白いんだよ、ワクワクするんだよ❗️そんな肩肘張らず、気軽に見てみて)っていう。そういう意味では、井上ひさしという戯作者は、シェイクスピアの直系の弟子とも言えるのではないか。


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 今日の舞台、※佐渡の三世次役の浦井健治さんはじめ、演者たちが井上さんのメッセージをしっかり受け止めて、実に愉しそうに生き生きと演じているのが大正解❗️でしたね。前回はきじるしの王次役だった浦井さんが、登場人物の人生をマリオネットのように繰り、最後は自分も破滅していく佐渡の三世次役(リチャード三世だけじゃなくて、後半にはイアーゴー(「オセロ」)みも混じってくる)。ただの悪役ではなく、憎み切れない愛嬌もありつつ、「きれいはきたない、きたないはきれい(ご存知「マクベス」の魔女の台詞)全ての値打ちをごちゃまぜにする その時はじめて俺は生きられる」と謳う時の圧倒的な色気は、鶴屋南北が生み出した民谷伊右衛門(「東海道四谷怪談」)をはじめとする歌舞伎の「色悪(いろあく)」を彷彿とさせました。カーテンコールの挨拶で「(この作品を演じていると)シェイクスピアから人生の宿題を出されている気がする」と言っていた浦井さん。一座の座長役として、がっちり舞台の要を果たしているように感じました。もう、今回の舞台はただただ浦井さんLOVE٩(♡ε♡ )۶歴代の三世次役は唐沢寿明、高橋一生……と錚々たるメンツですが、それでもヲタクは、浦井さんがダントツ魅力的だったと思う。雲の上の井上ひさし先生もさらに目を細めて(笑)喜んでらっしゃるでしょう。

※モデルはリチャード三世。佐渡(マルキ・ド・サド)をくっつけたのはフランス語学科出身の井上さんならでは❓️(笑)

 

 王次役の大貫勇輔さん、歌は上手いし身体表現はしなやか、体幹もしっかりしてるし華もある(有名なダンサーさんなんですよね)……だけどだけど(ゴメンナサイ)、ヲタクにとってきじるしの王次は蜷川版(2005年)の藤原竜也で止まっちゃってる……。もう20年経つんだからいーかげん忘れろよ、未練がましい❗️って自分に言い聞かせるんだけど、阿部サダヲも、大好きな浦井さんでさえ、ヲタクの脳内の「きじるしの王次=藤原竜也」の等式を消してくれない。今日も帰ってから蜷川版DVDの藤原竜也登場シーン見返しちゃったもん。…そう、18禁のアレ(笑)

 

閑話休題(^_^;)

 

 さてさてこの作品、上演時間4時間の大作ですが、主な登場人物は複数のシェイクスピアのキャラを演じることになるため、前半と後半では突如としてキャラ変したりします。キャラ設定までもがカオスなんですよ(笑)例えば、ヒロインお光(唯月ふうか)が登場時は寡黙で生真面目なコーディリア(「リア王」)だったのに、王次と恋に落ちた瞬間ジュリエットになって色ボケ状態、暴走しまくりになるとか(途中から「間違いの喜劇」も割り込んできて、てんやわんや^^;)、お里(土井ケイト)は強欲なリア王の次女リーガンからマクベス夫人へと移り変わり、最後は一転、なんと貞淑で情の濃いデズデモーナ(「オセロ」)として死ぬ……っていう(笑)きじるしの王次もハムレットとロミオとハル王子ごちゃまぜだもんね(^_^;)今までは気づかなかったけど、ひょっとしてこのキャラ変のカオスも、長丁場に変化をつけるための井上さんなりの工夫だったのではないかと。

 

 日生劇場千秋楽まであと3日、来年からは大阪をはじめ地方公演が待っているそうですが、「笑って 泣けて ためになる」(映画「はたらく細胞」キャッチコピーのパクリ 笑)熱くてカオスな祝祭劇「天保十二年のシェイクスピア」、この機会にぜひ❗️

 

 

2024年 オタクが選ぶ洋画BEST10 (10位〜6位)

 早いもので、2024年もあと僅かになろうとしている今日この頃。ヲタクは昨日のクリスマスイブが仕事納めでした。昨年の年末は、体調不良になった方の代わりにシフトに入ったので30日まで仕事だった…(泣)今年は静かな年末年始を迎えられそう🎵……というわけで、当ブログでは毎年恒例行事になっております「オタクが選ぶ2024年洋画BEST10」❗️

 

★第10位 「DUNE 砂の惑星 PART II」


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 西暦1万190年、人類が大宇宙帝国を築き、厳格な身分制度が敷かれた遥か未来。皇帝の陰謀によって大領である父を殺され、国を追われたポール・アトレイダス(ティモシー・シャラメ)の数奇な運命を描く一大宇宙叙事詩のPART II。PART Iから引き続き主人公を演じるプリンス・オブ・ハリウッド、ティモシー・シャラメがその圧倒的なオーラとカリスマ性を出しまくりでしたが、それに立ち塞がる宿敵、フェイド・ラウサ・ハルコンネンを演じたのが、「エルビス」でアカデミー主演男優賞候補にノミネートされ、今や飛ぶ鳥を落とす勢い、プリンスの牙城に迫るオースティン・バトラー。ラスト、作品のクライマックスである2人の決闘シーンは、緊迫感がハンパない一方で、2人の圧倒的ビジュアル、立ち姿、所作、アクションの美しさが際立ち、後世語り継がれるべき名場面だとヲタクは思います。作品を見た誰もが、今後のハリウッドの未来は、この美しい男2人の肩にかかっていると確信したに違いありません。


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※映画の中では宿敵同士でしたが、プライベートでは仲良しな2人。ティモシーがボブ・ディランを演じる「名もなき者」で、オースティンにぜひエルビス・プレスリーを演じて欲しいってこの時言ってたけど…。

 

★第9位 Netflix「伯爵 El Conde」


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 チリの鬼才、パブロ・ラライン監督の「伯爵 El Conde」。まずもってチリの悪名高き独裁者※アウグスト・ピノチェトが吸血鬼だった……というぶっ飛んだ設定に度肝を抜かれます。

※陸軍軍人だった彼は、チリ史上初めて自由投票により樹立されたサルバドール・アジェンデ政権を軍事クーデターで転覆させ、チリ全土に即刻戒厳令を敷き、人民連合系の市民2700名をサンティアゴ・スタジアムに集めて容赦なく虐殺、独裁政権を敷いた。

 母国の黒歴史を、毒と風刺を込めたブラックコメディに仕上げたラライン監督の勇気に拍手❗️……ですが、その一方でビバルディやヴェルディの壮麗なクラシック曲が鳴り響く中繰り広げられるモノクロ映像は、タルコフスキーやタル・ベーラ作品に負けず劣らず耽美的で、そのギャップにヤられます(笑)


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※伯爵が飛翔するシーンがなんと言っても美しい…。

 

★第8位 「ARGYLLE アーガイル」


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※脇役陣も超豪華。アリアナ・デボーズ(「ウェスト・サイド・ストーリー」)のほか、敵国のスパイ役でデュア・リパもご出演。

 

 スゴ腕エージェント・アーガイル(ヘンリー・カヴィル)が世界を股にかけ、強大な諜報機関の裏に潜む巨悪を暴く、その名も『アーガイル』シリーズで一躍超人気作家となったエリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)。ハードボイルドな筆致が人気を博していますが、素顔の彼女はシャイで自宅で飼っている猫が唯一の話し相手、しかも飛行機恐怖症で不安神経症という、自身が創り出したヒーロー・無敵のアーガイルとは似ても似つかぬオタク作家。しかし、そんなオタクな彼女が、アムトラック(全米鉄道)に乗って実家に行く途中で向かいに乗り込んできた、自らをスパイと名乗る怪しい風体の中年男(サム・ロックウェル)と知り合ったことから、「アーガイル」を地で行く空前絶後のスパイ合戦に巻き込まれることに…。ナゾがナゾを呼び、どんでん返しに次ぐどんでん返しのジェットコースタームービーです。3部作を想定しているらしいので、PART2が楽しみ❗️

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※お久しぶり〜٩(♡ε♡ )۶なサム・ロックウェル。登場シーンの70年代ヒッピー風の変装はいただけないけど(笑)ストーリーが進むにつれ、どんどんイケオジの本領発揮。

 

★第7位 「トーク・トゥ・ミー」


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 母を亡くしたばかりの高校生ミア(ソフィー・ワイルド)は、母の死が睡眠薬の飲み過ぎによる自殺なのか、事故死なのか、はたまた一緒にいた父が実は母の死に関わっているのか、真相が知りたくても叶わないまま、鬱々とした日々を送っていました。人付き合いが苦手で、パーティでも1人浮いてしまうタイプの彼女は、たった1人の友人ジェイド(アレクサンドラ・ジェンセン)に依存気味で、彼女の家に入り浸っていますが、ジェイドにもBFができてあまり構ってくれなくなったため、寂しさを持て余していました。そんな時、ひょんなことからSNSで話題の「#90秒憑依チャレンジ」に参加することに。ルールはしごくお手軽で、セラミック製の小道具である「手」を握り、「Talk to me」「Let me in」と唱えると、一瞬で手を握った人に霊が憑依する……というもの。ただし注意点は、必ず90秒以内に「手」を離すこと。 90秒以上手を離さないでいると、霊が憑依したまま体外に出ていかない、それは本人が死ぬまで続く……というのです。麻薬にも似たそのスリリングな快感に、ミアはどんどんのめり込んでいきますが…。

 

 ご存知、A24のホラー作品。アリ・アスターがこの映画を絶賛したらしいけど、(あー、わかるわかる)って感じ。だって、ヒロインであるミアの、対人恐怖と表裏一体になっているみたいな関係依存症、承認欲求の強さ、自己肯定感の低さがまるで『ミッド・サマー』のヒロイン(フローレンス・ピュー)の裏バージョンみたいだから(笑)何をやっても精神的に負のループに入って堂々巡り、それじゃもう、詐欺にも引っ掛かるし、カルト信仰にもつけこまれるし、霊にも取り憑かれるわ。A24のホラーって、元々人間誰もが持っている「脆弱な部分」(欲とか不安とか)が邪悪なものに付け込まれる…っていうパターンが多いから、いつか自分にも起きるんじゃないかってふと思わせるリアルなコワさがある。

 

★第6位 「関心領域」


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 ヒットラーの片腕として、事実上ホロコーストの1番の責任者といえる、悪名高きアウシュビッツ収容所所長ルドルフ・ヘス(クリスティアン・フリーデル)。彼は収容所のすぐ隣に邸宅を構え、妻(ザンドラ・フュラー)と子供たち、使用人と共に暮らしていたのですが、この映画は彼の所長時代の日々の生活を描いたもの。しかし作品を貫く淡々とした「日常性」…収容所の巨大な煙突から吐き出される黒煙を見ながら嬉々としてプール遊びに興じるヘスの子供たち、ガス室送りにされたユダヤ人女性の毛皮のコートを漁るナチス軍人の妻たちの姿…が、かえって観ている我々の恐怖をじわじわと増殖させていきます。そしてそれは、まるで黒いシミになって、私たちの身体に染みついてしまうのかと思うほど。


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※広大な庭で短い夏を満喫するヘスと家族、友人たち。しかし、有刺鉄線を張り巡らした塀の向こうはアウシュビッツ捕虜収容所。今日も断末魔の叫びが聞こえる……。

 

 見終わった後はしばらく精神的に参って辛くなりますが、目を逸らさず、一人でも多くの人に見てもらいたい作品。これも「トーク・トゥ・ミー」と同じくA24の作品。ひと頃と比べて勢いは弱くなった感は否めないですが、まだまだヲタク自身A24には絶対的な信頼感を持っています。「関心領域」も、エンターテイメント性を大事にしながら、今世界が抱える様々な問題を世に問いかけるA24らしい作品と言えるでしょう。

(第5位〜1位はまた後日❗️)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

センターステージは三角形の魔法陣❗️〜Number_iアマプラ生配信「LIVE TOUR 2024 NO.I」


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 Number_iの「LIVE TOUR NO.I」さいたまスーパーアリーナ、たった今終了しました❗️今日は仕事先からすっ飛んで帰ってきたー。インスタでジンくんに「みんなみてねー😀クリスマスイブ🎄」(可愛すぎて反則)なんて言われたら決死の覚悟だよ、ぜーぜー(笑)

 

 「INZM」「GOAT」「FUJI」という怒涛の大曲3曲から幕を開けたステージ。個人的には「Blow Your Cover」の、あえて3人にスポットライトを当てずにシルエットを浮き上がらせる粋な演出にシビレました。そして、初めて見た「ICE」のダンスパフォーマンス❗️あああ、大人セクシーで最高だった……。何度も繰り返し見たい。(Amazon Primeさん、見逃し配信もしてくれるらしいから、その時リピしよ)「ICE」MV化してくれないかなぁ……監督・児玉裕一さんで(ヲタクの妄想)。

 

 3人のソロ曲、グループとしてパフォーマンスする時はあんなに息ぴったりで三位一体な感じなのに、ソロ曲となると一人一人の独自性が素晴らしく際立って…。普通だったら互いに個性を相殺しちゃいそうなのにね。Number_iってホントに不思議なグループだよなぁ…。

 

 岸くんの「Recipe」ギターの上手さには仰天した❗️岸くんって天才肌だと思っていたけど、実は人知れず、人の何倍も陰で努力している人なのかな…と思った。横で見ていた岸担の夫はアコギをすこしかじるので、「凄いなぁ。忙しいだろうにいつ練習したんだろう、彼」ってビックリしてました。(夫から見ると、岸くんって息子か部下に欲しいタイプらしい)紫耀くんの「透明になりたい」、立ち上るスモークの中、光耀くような彼のオーラはやはり圧倒的だった(か、彼の上腕二頭筋がヤバかったっす)。紫耀くんって、スターになるべくして生まれついた人なんだね。

 

 神宮寺担のハシクレとしては、「Bye 24/7」という一切ごまかしの利かない正攻法のバラード(ジンくんも一時「どうしてこの曲を選んでしまったのか」と考えたことがあるらしい)にどうライブで向き合うのか、ちょっとドキドキしたけど、そんな心配はちっとも必要なかった(^_^;)囁きから始まり、次第に壮大さを増していくオーソドックスなバラードを透明感のある声で堂々と歌い上げてくれた❗️「FUJI」で、紫耀くんに負けずとも劣らないデスヴォイスで「まずはOneバース 君の想像の遥か遠くの上」と私たちを煽ってくる色気ダダ漏れのイケメンと同一人物とはとても思えないわ…(うっとり)本物❓️の雨が流れ落ちる演出もステキだった。

 

 そしてそして、センターステージは三角形❗️建築学的に見ても(ピラミッド等)最高の強度を誇ると言われる三角形。最強の3人に相応しいステージ。そう言えば、三角の魔方陣……っていうのもあるのよね。↓コレです。…そう、それぞれ正三角形の合計の数字が同じになるように数字を入れよ、ってやつ。それぞれ入る数字は違うのに、合計数はぴったり同じになる……って、まさにNumber_iというグループの特性をそのまま表しているような気がしませんか❓️三角魔方陣に護られて歌い踊るNumber_iは、誰も撃ち破ることの出来ない最強の三魔王降臨……って感じ。


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 圧倒的覇者のオーラを見せつけつつ、一方では、「クリスマス・イブという大事な夜に僕たちと一緒に過ごしてくれてありがとう」(平野紫耀)とあくまで謙虚に、そしてアンコールのラスト、サンタ姿で「iLY」を客席の一人一人を見つめながら(そしてカメラにも時折目を向けてくれて)噛みしめるように歌う、彼らの変わらぬ優しさが胸に染みた2時間。

 

 最高のクリスマスイブをありがとう、Number_i❗️


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※我が家のクリスマスオーナメントは、推しのメンカラ

 

 

Number_i「GOAT」MV1億回再生おめでとう❗️


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 な、なんとiLYsが高らかに宣言した通り、Number_iのデビュー曲、「GOAT」のMVがクリスマス・イブを前にして1億回再生達成〜〜〜❗️祭りぢゃ祭りぢゃああああ。

 

 ヲタクも休みにはいわゆる「回す」推し活に励んではいたけど(小声)、きっとヲタクの何百倍も頑張ってたiLYs大勢いたよね……。ホント、Number_iのファンダムって凄い、凄すぎる…。

 

 ヲタクは元々エレファントカシマシの宮本浩次さんのファンで、宮本さんがちょうど5年前、ソロのデビュー曲として発表した、「冬の花」のMVの映像美と演出に衝撃を受けて。監督としてクレジットされていたのは児玉裕一氏。……そう、椎名林檎のパートナーにして気鋭の映像作家。そういえば宮本さんが林檎さんとコラボした楽曲「獣ゆく細道」MVの監督も児玉さんだったなぁ……って。(その後児玉さんはソロアーティスト宮本浩次のMV「going my way」「異邦人」「あなた」「sha・la・la・la」を手がけることになります)「冬の花」で児玉さんのファンになって、彼の過去の作品(パートナーである林檎さん(東京事変の楽曲も含む)の数々のスタイリッシュなMVなど)を見返して益々ファンになった。

 

 そしてそして2024年元旦、児玉さんの最新作はNumber_iのGOAT❗️……え❓️Number_iって誰❓️元ジャニーズ❓️元キンプリ❓️……うわー、今までかすりもしなかった界隈だわ(笑)なんて思いつつ見てみたら……

 

まんまと沼落ちしました(笑)

 

 目くるめく映像も、シュールな世界観も、彼らのクールな楽曲も、彼らのまるで何かに挑みかかるような野性的な眼差しも、全てが最高、まさにGOATだった❗️

 

 そして、ファンになってから見たインタビューで、3人が、あの児玉御大相手にばんばんアイデア出してMVの内容を詰めていった……という話を聞いて2度ビックリ🙀ますます沼った次第(笑)

 

 またいつか、Number_iが児玉さんと組んでくれるといいなぁ…。宮本浩次さん→児玉裕一さん→Number_i。推しが推しを連れてくる現象をヲタクは密かに「推し活のラブチェーン」と呼んでおります(笑)

J-POP新時代を担うNumber_i〜NHKスペシャル「熱狂は世界を駆ける」


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  NHKスペシャル「熱狂は世界を駆ける〜J-POP新時代」。Number_iのコーチェラ音楽フェス初出演に密着❗️ようやってくれましたね、NHKはん(笑)

 

 忖度なく、彼らがコーチェラに出演した時の彼らの真のドキュメンタリーになっているのは、やはりNHKならでは。例えば、彼らはコーチェラでは無名中の無名だから、「FUJI」の時点ではちらほら会場を後にする観客も当然、出てくる。イマイチノリきれない女性客の姿も。そこをバッチリ冷徹なカメラワークでNHKのカメラは捉えてる。ファンとしたら(おいっ、そんなすぐ出ていくなよ)ってちょっと心痛むけど、Number_iの3人はそんなこと百も承知。与えられたビッグチャンスに奢ったり、有頂天になることなく、冷静に自分たち自身を俯瞰して見てる。

 

「え!なんだこいつら!?」みたいな。すごい真っ黒な3人小僧が出てきたけど(みたいな) 笑

(平野紫耀)

 

大歓声を頂くのが目的じゃなくて、僕たちを知ってくれる第一歩としてこうやって行っているので

(岸優太)

 

日本は圧倒的に優しい。僕たちを見たいといって来てくれてる方がコンサートに来てくれるから。こっち(海外)ではほとんどの人が知らないから。

(神宮寺勇太)

 

 しかしその挑戦によって彼らは、フェス直後に全米i-Tunes 総合チャートTop10入りを果たすという爪痕を残したことも、番組はしっかり伝えてくれた(嬉)でもヲタク的には、コーチェラ直後にアメリカの有名なインタビュアーZach Sang 氏のインタビューに答えて、彼らの音楽観や楽曲の制作秘話を世界の人たちに向けて発信できたことも、海外進出の大事な一里塚だと思ってる。

 

 

 日本では誰一人として知らない人はいない圧倒的スターなのに、それに安住せず、年齢・国籍・性別関係なくより多くの人たちに自分たちの楽曲を届けたいという大志を持って活動を続け、常に未知の世界に挑戦し続けるNumber_i。彼らは、資源も何も無い極東の小国において、その知力体力発信力を総動員して世界と闘い続けてきたあまたの日本人の系譜に、確実に連なる人たちだと、ヲタクは思う。

 

 そして、そんな誇らしい推しの姿を追い続けることのできる私たちもまた、世界一幸せなファンダム。ヲタクは何度も何度も言い続けるよ。

Thank you for letting us love you❗️って。