2024年のK-POP界をプレイバック!NewJeans&ミンヒジン vs HYBEの対立やBIGBANG復活など定番ネタから、その裏で起きていた様々なグループの脱退騒動、K-POPの授賞式の会場等におけるペンライトの“数”の変化やオーディエンスの反応で垣間見えた各グループの“リアルな人気順”まで、編集部とK-POPガチ勢力ライターが対談。2025年、人気の加速とファンダムが急拡大しそうなK-POPグループとは?
2024年は期待の“第5世代”が続々とデビュー!
編集部:2023年に比べて、2024年は新しいグループが一気に増えましたね。
山田(ライター):そうですね!2024年は1月にSEVENTEENの“弟分”「TWS」、2月に「NCT WISH」、4月に「ILLIT」、「BABYMONSTER」、6月に「KATSEYE」、9月に「MEOVV(ミヤオ)」、「MADEIN」、10月に「SAY MY NAME」などがデビューしていますね。“日本デビュー”を含めると、7月は「aespa」、9月は「RIIZE」とかですね。
編集部:「MEOVV(ミヤオ)」ってなんですか?ILLITやBABYMONSTERはよく聞きますが。
山田:BLACKPINKの“妹分”的なグループです。BLACKPINKや2NE1を手がけた、TEDDYというプロデューサーが代表を務める「THE BLACK LABEL」からデビューしていて、2024 MAMA AWARDSでもパフォーマンスを披露していました。今年、2024 MAMA AWARDSのチケットが奇跡的に当選して参戦したのですが、彼女たちのパフォーマンスに観客も盛り上がっていましたよ。
編集部:RIIZEやBOYNEXTDOORもそうなんですが、いわゆる“第5世代”と呼ばれるグループって、デビューした時からもう“出来上がってる”んです。歌もダンスもビジュアルも。LE SSERAFIMやaespaなど第4世代にもいえることですが、デビュー時にすでに知名度を含め“MAX”というか(笑)。だから、他グループを推している観客達も第5世代の楽曲を知っているし、授賞式や歌謡祭イベントなど様々なグループのファンが集まる会場でも、第5世代のステージはすごく盛り上がります。
日本で授賞式&特番収録“やりすぎ”問題
編集部:授賞式といえば、一部SNSで、9月に行われた授賞式「2024 THE FACT MUSIC AWARDS」の会場が“ガラガラ”だと話題になっていましたよね。実際、そんなガラガラだったんですか?
山田:他授賞式に比べたら、空席が目立ちすぎですよね。参戦したK-POP友達は「リハーサルかと思った」と話していました(笑)。でも、空席が話題になっていたのは1日目で、aespaやNewJeansなどが出演していた2日目は埋まっていたらしいです。こういう授賞式イベントって観覧チケットが余裕で1万超えて高いし、推しグループが出演していても躊躇するか断念するファンも多いんです。ただでたえ、単体ライブやグッズでも出費がすごいのに、授賞式や合同コンサートまで行っていたら、金欠を超えて、生活が破綻します(笑)あとは正直、1日目の出演アーティストのラインアップで、あの会場を埋めることがしんどかったのかなという印象です。
編集部:やっぱり出演アーティストのラインアップも、少なからず影響してくるもんなんですかね?
山田:影響すると思います!授賞式や合同コンサート、「2024 MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL in JAPAN」のような歌謡祭発のイベントも、観客は自分の推しを会場で応援するために来ているのが根底にあって、その延長線上に“K-POPが好き”、“このグループも好き”という気持ちがあるんです。なので最近、日本で韓国発ではないK-POP関連のイベントも乱発していますが、“誰でもいいからK-POPアーティストを出しておけば、人が来る”と勘違いしているのかなと感じます(笑)。もちろん、推しグループ以外のK-POPの楽曲は好きだし、聴いていてテンションも上がるけれど、それらはすべて、推しグループへの愛情の上に成り立っているんですよね、気持ち的には。K-POPは好きだけど、「時間」と「お金」は“推しだけ”に使いたい。そんなファンの正直な行動心理が、あの1日目の会場ガラガラ感に表れたのかと思います。
編集部:一方で2024 MAMA AWARDSなど、ソールドアウトが相次ぐ韓国発イベントやK-POPアーティストの日本公演も多かったですね。
山田:2024 MAMA AWARDSについては、チケット大争奪戦でしたね。それこそ、ラインアップが強烈すぎて、MAMAの日本開催は今年でラストなんじゃないかと不安に思ったくらいです(笑)K-POPアーティスト達の、日本公演のチケット倍率は今年も凄まじかったです。Stray Kidsの日本公演は直前に売り出された注釈席さえ即完でしたし、SEVENTEENの日本公演では、メインステージでのパフォーマンスなどが見えない「スタンド見切れ体感席」という席が販売される事態にまでなっていました。
編集部:SEVENTEEN は2025年1月に福岡で開催される韓国の授賞式「GOLDEN DISC AWARDS」にも出演しますね。
山田:私の周りのSEVENTEENファンも行くと言っていました。韓国発の授賞式や歌謡祭イベントの日本開催って、本当にすごくすごくすごく、嬉しいですし、ありがたいんですけど、常に金欠との戦いなんですよね(笑)倍率も高いから、当落発表までの期間も胃が痛い。一方で、「2024 THE FACT MUSIC AWARDS」みたいにガラガラになる授賞式もある。推しを観に行くイベントを選べるくらい、日本開催が増えすぎたことで、“ありがたみ”の飽和状態が起きている気がします。私も含め。
NiziUの楽曲は“縄跳びダンス”で止まっている!?
編集部:言いにくいかもしれないですけど、2025年に人気が低迷していきそうなグループっていたりするんでしょうか?
山田:非常に難しいですね。でも残念ですが、2024年に比べて、勢いがなくなりそうな予兆を感じるグループはちらほらいますよね。
編集部:紅白に脱落したNiziUとか、7人体制となったKep1erとかはどうですか?
山田:具体的なグループ名、出してきましたね!(笑)。でも、その2グループの今後は気になります。NiziUは以前と比べて露出が減りましたよね。その分、韓国活動に費やしているのかと思えば、リリースや活動内容を見ているとそうでもなさそうだし・・・。正直、世間一般のNiziUの楽曲って、縄跳びダンスの「Make you happy」で止まってる気がしますもん。SNSやYouTubeでのコンテンツ供給も他のK-POPグループと比べて少なめだし、デビュー当時の勢いが今あるかと言われたら、微妙な気がします。ただ、もしかしたら、2025年にとんでもない活動を仕掛けてくる“準備期間”かもしれないですが・・・!
編集部:7人体制のKep1erはどう思いますか?
山田:そもそも活動を継続するとは思いませんでした。PRODUCE 101シリーズで誕生したグループって期間限定の活動が通例ですし、あの「IZ*ONE」でも活動を終えたくらい。元IZ*ONEメンバーたちの活躍は、本当に素晴らしいですよね。サクラとチェウォンはLE SSERAFIM、ユジンとウォニョンはIVEとしてK-POP界を牽引していますし、本田仁美もSAY MY NAMEとしての活動がスタートしました。ウンビは“夏フェスの女神”と評されるほどソロアーティストとして順調に活動、ミンジュやユリも女優として韓国の人気ドラマに出演したり、それぞれが新しいキャリアを積み重ねています。それが期間限定グループの理想型だと思うし、Kep1erはマシロとイェソが“脱退した”雰囲気になってますけど、あの2人は本来の流れに沿ったまでだと思います。でも、Kep1erとIZ*ONEが同レベルかというと、そうでもないですよね。正直、Kep1erのメンバーがサクラやウォニョン達のように新しい居場所で今以上の活躍をしている姿が想像できないというか・・・。ついでにいうと、今まで与えられていた「PRODUCE 101」出身枠を、「ME:I(ミーアイ)」に全部もってかれている感もします。まぁ、ME:Iが「PRODUCE 101」シリーズ発の最新グループなので、当たり前ですが(笑)
編集部:ME:Iは今年の紅白にも選ばれていましたね。LE SSERAFIMも3年連続で出場が決定しました。
山田:ME:I がどんなパフォーマンスをするのか楽しみです!LE SSERAFIMは、なんとなくですがPerfumeのように“連続出場”し続けるということに意味がある、みたいなグループに感じになっていくような気がします。超主観的な直感的な意見ですが(笑)
編集部:LE SSERAFIMは国内CMでもバンバン登場していますよね。それに比べて、なんでaespaはもっと日本露出しないんですかね?
山田:たしかに、“7月に日本デビューしたわりには”ですよね。でも、音楽番組に出演したり、マックカフェとコラボしたり、初の展示会を開催したり、日本での活動は過去最高に多岐に渡っていたと思います(笑)それなのにLE SSERAFIMより露出感を感じないのは、所属事務所の方針も関係しているように思います。
編集部:グループじゃなくて、所属事務所ですか?
山田:aespaは「SMエンターテイメント」という事務所に所属していて、同じ事務所には少女時代やRed Velvetが在籍しています。LE SSERAFIMは「SOURCE MUSIC」というHYBE傘下の事務所に所属していて、HYBE傘下の会社を含めると、BTSやNewJeansと同じ事務所になります。HYBEからデビューした「&TEAM」の存在を含め、HYBEは日本進出を強化していく方針を公式でも発表しています。RIIZEが日本デビューしたり、SMエンターテイメントも日本活動に関心を向けているようですが、HYBEほど力を入れているかといえば、そうでもない。そういう所属事務所の方針が、グループの日本活動における露出にも影響していると思います。ただ、めっちゃ余談ですけど、ライブ会場で実際に見るaespaの“生カリナ”の美貌は圧巻です。ウィンターもニンニンも、ジゼルもカリナにひけを取らない美しさ。あんなビジュアル爆発の4人を、簡単に拝める環境の方がおかしいと思いますね(笑)“もう少し露出すればいいのに、、、”と思うくらいの露出じゃないと、あの“強強”ビジュアルに心身が追いつかないし、おそらく耐えられない(笑)
編集部:ウィンターのヘアメイクチェンジだったり、aespaはステージごとのビジュアルさえもSNSでも話題になりますね。
山田:そう!「Whiplash」のパフォーマンスステージでの、ウィンターのヘアメイクチェンジだけでも何度心を踊らされたことか・・・。ジゼルに注目が集まる振り付けがあるだけで、そのパートが“スーパージゼルタイム”と名付けられてバズるグループなんて、aespaくらいですよ(笑)
ファンの涙にもらい泣き、どうなるNewJeans!?
編集部:2025年、NewJeansはどうなっちゃうんでしょうか?
山田:それは、全世界のK-POPファンが聞きたいことですよね。HYBE、ADOR、ミン・ヒジン氏、NewJeans、全員の言い分が食い違いすぎて、何が真実で嘘なのか、正直、わけが分からなくってますよね。めちゃくちゃです。
編集部:NewJeansの行動にも驚きました。YouTubeの緊急ライブ配信でHYBEへの不信感を暴露したり、緊急記者会見を開いたかと思えば、“11月29日0時より、専属契約が解除となります!”と宣言したり。
山田:すべてが前代未聞ですよね、彼女たちの行動には本当に驚きました。でも、さすが、“あの”ミン・ヒジン氏が育てた子達だなとも感じました(笑)肝が据わっているというか、相手が誰であろうと意志は曲げない強気な姿勢。賛否両論を集めた、ミン・ヒジン氏の号泣会見を思い出しました(笑)
編集部:でもさすがに“契約”は、一方的に解除しちゃダメでしょうとは思いました。まだ契約期間、残っているんですよね?
山田:5年は残っていると思います。でもあんな配信や会見、NewJeansのメンバーだけで出来るわけないですよね。一体、誰が諸々の段取りを仕切っているのか疑問です。メンバー達がPCや資料を手に話してるけど、それは誰が準備したものなのか。もちろん彼女たちが意見を伝えるために、自分で用意したカンペ的なものだと思うけど、返答期日を設けたり、色々なシーンで“大人の存在”がチラつくんですよね。
編集部:メンバーたちはまだ若いですよね?
山田:ミンジとハニが20歳で、ダニエルが19歳、ヘリンが18歳です。末っ子のヘインにいたっては、まだ16歳です。学年でいったら、高校生くらいですよ。そりゃ、一般的な同世代とは立ってきた舞台が違うし、経験も豊富だと思うけれど、HYBEほどの大手事務所と対立して、関連会社もとばっちりを受けているなか、現在の彼女たちの仕事の窓口やステージ演出、移動の手配、ヘアメイクとかは、どこの誰がやってくれているんだろうと思います。
編集部:日本でも彼女たちを起用したキャンペーンのポスターなどが変わらずありますし、「ELLE Japon」(2025年2月号)ではヘリンが表紙を飾っていますね。
山田:ですよね。でも、これ表紙の文字に注目してほしいんです!「ELLE Japon」表紙では、ヘリンの名前の下に「NewJeans」の表記が入っていますけど、つい最近韓国で発売されたNewJeansが表紙を飾った「VOGUE KOREA」1月号では、NewJeansという文字が入っていないんです。
編集部:そうですね!よく見ると・・・!(笑)
山田:「VOGUE KOREA」の表紙では、NewJeansという言葉は一切出ていなくて、メンバーの名前しか表記されていません。ただこの「VOGUE KOREA」の表紙、12種類の表紙で展開・販売されているんですが、どれも部屋に飾っておきたいほど素敵なんです!ダニエルが黒髪ショートになっていたり、ヘリンがおかっぱヘアになっていたり、また新たなNewJeansの魅力が開花したような表紙。すごいな~と思って見ていたら、表紙に「DIRECTOR BY MINHEEJIN」と表記されていたんですよ。
編集部:もしや、ミン・ヒジン氏!?
山田:そうです、この表紙、ミン・ヒジン氏がクリエイティブディレクターとして携わっていたんです。もうさすがというか、やっぱりかというか…。この表紙が解禁されたとき、「やっぱりNewJeansにはミン・ヒジン氏が必要!」という声がSNSで溢れていましたよ。
編集部:やっぱり、ミン・ヒジン氏が携わることで、いい意味でなんか違ってくるんですね。
山田:違ってきますね。ヒジン氏がいないNewJeansなんて、秋本康さんがいないAKBや坂道グループみたいなもんだと思います(笑)
編集部:音楽番組などでも、今、NewJeansのメンバー達は“NewJeans”と名乗っていないようですね。
山田:「2024 MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL in JAPAN」に出演したときも名乗っていなかったです。でも、やっぱりグループ名を名乗る挨拶って必要だなと思いました。しっくりこないというか、色々歯切れの悪さを感じました。
編集部:ステージはどうだったんですか?
山田:めちゃくちゃ素晴らしかったですよ!ダンスのキレも歌も良かったし、やっぱりNewJeansって頭一つ抜けている存在だなと思いました。披露される楽曲も観客全員が知っていたし、掛け声もできていました。そういう楽曲がいくつもあるという時点で、彼女たちってすごいんです。あと、私が実際に参戦して印象に残ったのは、NewJeansのステージを見ているときのBunnies(NewJeansのファンネーム)の表情ですね。最初はみんなキラキラとした笑顔でペンライトを振っているんですけど、中盤から泣いている子も多かったんです。多分、NewJeansがこれからどうなるか、不安でたまらないんですよね。そんなファンの姿とNewJeansのステージを見ていたら、「これが最後なのかも・・・」と、私まで泣けてきちゃって。私がもしBunniesだったら、今の状況は辛すぎるし、ステージをどんな気持ちで見ていいのか分からない。Bunniesではない私がNewJeansの状況に心を傷めているくらいだから、Bunniesのメンタルはズタボロだと思います。泣きながらも、メンバーたちへの掛け声を絶やさなかったBunniesの人達に、いちK-POPファンとして敬意をはらいたいです。
編集部:NewJeansの新曲は出ないんでしょうか?
山田:出ないというか、出せないと思います。レコーディングや練習場所、MV撮影も「所属事務所」という存在がなければ難しい。会見で、“NewJeansとして現時点で契約が残っている仕事はこなす”というようなことは話していましたが、それに2024年下半期に予定していた新アルバムの発売やツアーも含まれているのか、気になるところです。
2025年はRIIZE旋風!? 急拡大した“RIIZEペンライト”占有率
編集部:2024年のK-POP界も色々なことがありましたね。2025年、注目が集まりそうなグループはいますか?
山田:Stray KidsやSEVENTEENなど第4世代の活躍は、まだまだ注目を集めると思います。ILLITやBABYMONSTERなど“第5世代”の人気も加速しそうですが、一番ファンダムが急拡大しそうなのは、「RIIZE」だと思います。
編集部:RIIZEは2024 MAMA AWARDSでも、「Favorite Global Performer Male」を受賞していましたね。
山田:7人組の男性グループで、ショウタロウという日本人メンバーが1人在籍しています。今年9月に日本デビューしたばかりなんですが、すでにマクドナルドのチャリティイベント「青いマックの日」のTVCMに出演していたり、フジテレビ「突然ですが占ってもいいですか?」に出演していたり、音楽活動以外の活躍も目立ち始めています。最近ビックリしたのが、「2024 MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL in JAPAN」の会場で見た、RIIZEのペンライトの数!彼らのステージが始まった途端、観客席のRIIZEのペンライト率が急に上がったんです。私の隣あたりの席にいた人達も、「え!めっちゃRIIZEのペンライト増えてない!?」ってびっくりしてました。
編集部:そんな急に増えるなんてことあるんですか?
山田:サブで推してるグループのペンライトを持参する人って、結構多いんです。ステージに合わせて、ペンライトを持ち替えたりしています。
編集部:では、彼らをサブの推しグループとしている、RIIZEのペンライトを持参していた人が多かったということですか?
山田:そういうことです。実際に歌謡祭イベントや授賞式の会場に行って、観客席のペンライトの数を見たり、ステージ中の掛け声の声量を体感していると、リアルな人気順がよく分かります。冒頭でも話しましたが、K-POP関連のライブってチケット代がめちゃ高いんです。移動費や宿泊費を合わせたら、1つのイベントに参戦するだけで10万くらいかかるときもある。だから、ああいう会場こそ、本当にK-POPが好きで、推しにお金を費やす“ガチ勢”しかいないし、その子達が持っているペンライトや掛け声の“量”こそが、リアルな人気を表しているんです。
編集部:では、観客席にRIIZEのペンライトカラーが増えたということは・・・?
山田:そのくらい、これからRIIZEを推そうとしている人達がいるということです。偶然かもしれませんが(笑)でも、そろそろ“第4世代”のなかでも、兵役に行くメンバーもちらほら出てきて、メンバー全員が揃って活動できる期間が差し迫るグループが増えてきました。そうなると自然とグループ活動が減って、推しに会う機会が少なくなる。「兵役中、どのグループを推して待っていようかな・・・」と、他グループを推しながら、推しを待つファンも少なくありません。実際、BIGBANGやBTSを推していた人達が、今はStray KidsやSEVENTEENを推していたりします。
2025年以降はBTS復活!BIGBANGなどレジェンドたちにも大注目
山田:2025年はレジェンドたちの活躍にも、大きな注目が集まりそうです。7年ぶりに「BIGBANG」 メンバーのG-DRAGONが音楽活動を再開させましたし、2024 MAMA AWARDSでみせた“BIGBANG再集結”は大きな話題になりました。
編集部:ニュースやSNSでも大きな話題になっていましたね。
山田:2024 MAMA AWARDSの会場で実際に“再集結”を見ましたが、会場の盛り上がりが尋常ではなかったです。K-POP界の一世代を築いたレジェンドの“帰還”ですから。ステージ上の待機席にいるSEVENTEENやaespaなど出演アーティストたち、プレゼンターとして出席した女優やタレントたちまでが彼らのステージに熱狂していました。ちなみにBIGBANGステージのとき、観客席はBIGBANGのペンライトで埋め尽くされていました。みんなBIGBANGのペンライトを持ってきていたんですよね。
編集部:2025年以降には、BTSも復活の予告をしていますね!
山田:メンバーのJINとJ-HOPEが除隊して、着実に復活に向けて動いていると思います。BTSの復活、楽しみです!その分、2024年8月に起きたBTSメンバー・SUGAの飲酒運転疑惑は残念でしたね・・・。
編集部:日本のニュースでも取り上げられていましたね。
山田:飲酒運転疑惑がキッカケで、韓国では彼らの所属事務所「HYBE」の前で、SUGAの脱退を要求する脱退デモも起きたんです。事務所前には葬式用の花輪が大量に届けられて、SNSでもその様子をおさめた画像が拡散されていました。ちょっとやりすぎというか、怖いですよね。以前、RIIZEメンバーのスンハンが私生活に関するネガティブな疑惑を理由に活動を休止していたんですが、スンハンが活動を再開した時、彼の脱退を求めるデモが起こりました。そのときも彼らの所属事務所「SMエンターテインメント」の前に、大量の葬式用の花輪が送られていましたね。その様子をSNSで見ましたが、さすがにメンバー達がかわいそうだと思いました。
編集部:BTSでさえそんな境遇に立たされることもあるなか、BLACKPINKやTWICEなどは長く活動していますよね。TWICEは何世代にあたるんでしょうか?
山田:BTSと同じ第3世代です!今年はMISAMOやツウィのソロデビューなど、ユニットやソロの活動が目立ちましたが、グループとしてはワールドツアー「Ready to Be World Tour」を実施したり、人気は健在です。第5世代が存在感をみせはじめる2025年も、第3世代・TWICEの活躍は続くと思います!同じく第3世代のBLACKPINKも現在はソロ活動中ですが、所属事務所「YGエンターテインメント」が、2025年にBLACKPINKが再始動することを発表しました。ワールドツアー開催も匂わせています。それに今年10月には、第2世代のガールズグループ「2NE1」も10年ぶりに復活して、ベストアルバムの発売、ライブツアーを開催したり、2025年に向けて一気に始動し始めています。
編集部:第2・3世代の動きも活発化しそうですね。
山田:そうですね!最後にとても個人的な意見なんですが、K-POPの一世代を築いた“レジェンド級”のグループほど、年を重ねてもメンバー同士が固い絆で結ばれている印象があります。個々に別の場所で活動をしていても、全員揃った瞬間に爆発的な威力を発揮するというか。2025年はそういうレジェンドたちの復活が、K-POP界のキーポイントになると思います。