NewJeansやIVE、aespaなど第4世代のガールズグループの勢いも強まるなか、なぜ「TWICE」は世界中の人々から支持され続けるのか。今年、5度目のワールドツアーで追加公演を発表するなど、変わらない人気ぶりを見せつけた彼女たちの人気の理由を4つ挙げてみた。
キャッチーな楽曲と踊りたくなるダンス
思わず歌いたくなるメロディーとマネしたくなる振付が特徴的なTWICEの楽曲。絵文字の泣き顔を指で表現した「TTポーズ」や、ドアをノックするような仕草を取り入れた「ノックダンス」などユニークなダンスの数々は、SNSやコピーダンス動画などで拡散。世界中の人々が彼女たちのダンスに夢中になった。
また、「TT」や「Feel Special」、「YES or YES」など、幅広い層が楽しめるヒット曲が多いことも人気の理由。爽やかでキャッチーなメロディーは様々な世代の心を掴み、国内で放送された数々の大型音楽番組で披露されてきた。
9人全員が再契約!積極的なグループ活動で人気上昇
結成から7年経った今も、一人も脱退することなく、9人で活動し続けているTWICE。この状況、K-POP界では実はものすごく凄いことなのだ。
すべてのK-POPグループは結成7年目の節目に、所属事務所と契約更新の有無を判断する決まり。このタイミングでメンバーの脱退や解散などが起こることが多く、K-POPファンのなかでは“魔の7年目”といわれている。
TWICEほどの大人気グループが“全員”再契約を結ぶことは非常に珍しく、彼女たちの再契約は世界中でニュースになったほど。ジヒョやナヨンのソロデビュー、日本人ユニット「MISAMO」の日本デビューなど個々の活動も話題を集める彼女たちだが、その一人一人の高い人気と実力こそが、「TWICE」というグループの存在感をより強くしているのだ。
8年目を迎えた今、彼女たちは全世界25都市を巡るグループ史上最大規模のワールドツアーを開催。さらに12枚目のミニアルバム「READY TO BE」が、米国有力音楽誌「Rolling Stone」が選定する「2023年ベスト・アルバム」にK-POPガールズグループとして唯一選出。“グローバルガールズグループ”として、K-POPの未来を常に切り拓き続けているのだ。
進化し続けるフォーメーションダンス
TWICEといえば、一糸乱れぬフォーメーションダンス。大人数を活かしたダンスに、K-POP第2世代を代表する9人組ガールズグループ「少女時代」を思い出す人も多いだろう。同じ振付が揃った“シンクロ率の高いダンス”を得意とする「少女時代」と比べると、TWICEのダンスは“個々のダンス”が集まることで“1つのダンス”が完成する振付が多い。
メンバーそれぞれの手や腕などの角度や立ち位置、次のポジションへの移動速度などがズレることなく、常に完璧に揃わなければ成り立たないダンスだ。
そのため、TWICEのダンス練習では練習時間の90%が動線チェックに費やされている。Kep1erをはじめ、個々の振付が異なるフォーメーションダンスを披露する大人数グループは多いが、その基礎を作り上げたのはTWICEといっても過言ではない。彼女たちのフォーメーションダンスは現在も磨き上げられ続け、世界中のK-POPファン達を魅了し続けている。
第4世代ガールズグループが憧れるグループ
韓国人のナヨン・ジョンヨン・ジヒョ・ダヒョン・チェヨン、日本人のモモ・サナ・ミナ、台湾人のツウィの国籍が異なる9人で構成されたTWICE。多国籍メンバーによるグループ構成は、もはやK-POPグループのスタンダードだが、その経緯はTWICEの影響が大きい。
TWICEの成功は、K-POP界に違う文化や言語で育った者同士がグループを結成しても成功できることを証明し、エンターテイメントの世界に憧れる子供たちには、国が違ってもスキルがあればK-POPアイドルになれる希望を与えたのだ。
そのため、事務所問わず、TWICEをロールモデルにしている第4世代のガールズグループは多い。NiziUやITZYなどグループ全体のロールモデルとなっていたり、Kep1er・マシロやNIMXX・ソリュンはサナ、Billlie・ツキはモモなど、メンバー自体をロールモデルとしている第4世代も多い。第4世代が“憧れの存在”としてTWICEを発信することで、TWICEの魅力が次世代に伝わり続けていることも、K-POP界で人気をキープしている理由だろう。
以上、TWICEが愛され続ける4つの理由を挙げてみた。
K-POP界の先駆者として、魅力的なパフォーマンスで数々の楽曲を発信し続けている「TWICE」。グループの“第二章”ともいえる、今後の活動も次世代のガールズグループたちの希望となり、未来の指針となっていくのだろう。