NECは3日、スマートフォンを利用した法人向けインターネット・バンキングの認証サービスとして、「ワンフリック認証サービス」を三井住友銀行、日本総合研究所と共同で開発した。 パソコンからのインターネットバンクの振込承認操作可否を、スマートフォンの「ON/OFF」操作で設定することを可能にするもので、まずは法人向けの提供を開始する。 背景には、偽サイトへの誘導によるID・パスワードの盗取(フィッシング)や利用者のパソコンへのウイルス感染(パソコン乗っ取り)等による不正送金の被害が発生しており、スマートフォンから、パソコンでの振込承認操作の可否を設定できるようにすることで、不正送金被害の水際阻止を目的としている。 根幹となる技術はマレーシアのFinTechベンチャー「e-Lock Corporation Sdn Bhd」の国際特許技術によるもので、日本、オーストラリア、シンガポールで特許を取得済。マレーシアと米国でも特許申請中となっている。 三井住友銀行では2017年春頃にサービスの提供を開始する予定だ。