ユーザー500万人突破後の構想 独自IP開発で世界の動画配信市場へ

国内の動画配信市場でNetflixに次ぎ第2位のシェアを誇るU-NEXT。2023年のParaviとの統合や、2024年9月の米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとの独占パートナーシップ契約等により、ユーザー数が急激に拡大している。同社の事業戦略や今後の構想について、代表の堤天心氏に聞いた。

 

堤 天心(株式会社U-NEXT 代表取締役社長)

国内の動画配信市場シェアで「Netflix」に次ぎ2位につけている、株式会社U-NEXT が運営するOTTコンテンツプラットフォーム・「U-NEXT」。2019年以降シェアを拡大し続け、2022年には「Amazonプライム・ビデオ」を抜いて2位に食い込んだ(下図)。2023年にはTBSやテレビ東京などが出資する「Paravi」との統合効果により、ユーザー数を大幅に拡大して増収増益。また、2024年9月には米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーと新たな独占パートナーシップ契約を締結し、同社の動画配信サービス「Max」を通じて日本のコンテンツの全世界配信を可能にした。

図 定額制動画配信(SVOD)サービス別 国内市場シェア推移

出典:GEM Partners「動画配信(VOD)市場5年間予測(2024-2028年)レポート」

 

U-NEXTは現在、「オリジナル作品ではなく圧倒的なコンテンツラインナップで差別化」「ビデオ・ブック・音楽・ライブを1アプリで楽しめる唯一無二のサービスへ」「独占配信作品を強化」「映画、アニメ、ドラマに加えてスポーツ、音楽を強化」などを重点戦略として、事業を推進している。

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