製造業関連の概算要求 GX・イノベーションに向けた投資へ

2025年度に政府が計画している施策をまとめた概算要求が公表された。製造業が関連するグリーントランスフォーメーション（GX）やイノベーション推進施策の要求額が増えている。

2025年度（令和7年度）の概算要求が出揃い、一般会計総額は117兆円超と過去最大となった。ここではその中でも、将来の経済成長に欠かせない、製造業に関連する主な施策についてまとめた。

脱炭素化は大きな課題
再エネへの転換を目指す

まず経済産業省では、製造業の事業者への影響が大きいグリーントラスフォーメーション・脱炭素化関連で1兆2487億円（2024年度実績9670億円）を要求している。エネルギー資源を輸入に頼る日本では、価格上昇や供給途絶リスクに対応するためにも、再生可能エネルギーへの転換が欠かせない。再エネや電気自動車（EV）に不可欠な蓄電池のサプライチェーンの強靭化にも取り組む。