SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2024.12.05
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更新日:2023.05.31
公開日:2023.02.13
検索エンジンによるキーワード検索はSNSが流行している昨今でも根強く使われ続けており、今でも93%が利用しています。そんな検索エンジンからWebサイトへ流入する経路の1つに「オーガニック検索からの流入」があります。オーガニック検索からの流入は、SEOやメディア運用において流入の1つの柱になり得る非常に重要な要素です。
そこで本稿では、オーガニック検索の概要や流入を増やすための対策について分かりやすく解説します。順位低下などの問題やWebサイトを改善する際の課題を洗い出すための力にもなりますので、ぜひ最後までご覧ください。
オーガニック検索とは、検索結果の一覧ページに表示される内容の中で、広告部分を除いた検索結果のことを示すものです。検索窓にキーワードを打ち込み検索結果を表示された際、広告またはスポンサーと表示されているものが「広告」、何も表示されていないものがオーガニック検索にあたります。
オーガニック検索の語源となっている「organic」という言葉には「自然」という意味があり、オーガニック検索のことを「自然検索」や「ナチュラル検索」と呼ぶケースもあります。オーガニック検索の「organic」は「有料の検索結果を含まない」ことを意味しています。上図の青枠で囲まれた箇所にはリスティング広告が表示され、赤枠で囲まれた箇所にオーガニック検索の結果が表示されます。
オーガニック検索と類似する言葉に、オーガニック流入というものがあります。オーガニック流入とはオーガニック検索からの流入であり、「自然流入」や「オーガニック検索流入」と呼ばれることもあります。いずれもよく似た言葉ですが、オーガニック検索は広告以外の検索結果自体を示す言葉であり、オーガニック流入はその結果をたどって自社Webサイトへ流入したことを示す言葉です。アクセス解析などで分析を行う際や、KPIを設定する際などでも用語として使われることがあるので、それぞれの違いは理解しておいた方がよいでしょう。
では、広告枠とオーガニック検索ではどのような違いがあるのでしょうか。リスティング広告などの広告の場合、出稿をやめると流入はストップします。しかしSEOで上位表示に成功したオーガニック検索の結果がそのまま上位に残り続ければ、流入を生み続けるWebサイトの資産となります。オーガニック検索を意識したWebサイトの運用は、コスト面でも安定したアクセス流入を生む面でも非常に重要なのです。
オーガニック検索(SEO)とリスティング広告の違いについてはこちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
オーガニック検索に表示されるメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
<1>流入に際して費用が発生しない
<2>上位表示できていれば安定した流入が見込める
デメリット
<1>取り組みを始めてから効果が出るまでが長い
<2>検索エンジンのアルゴリズム変更の影響を受ける
以下でそれぞれ詳しく解説していきます。
1つ目のメリットとしては「流入に際して費用が発生しない」点です。例えば、リスティング広告は狙ったキーワードで検索結果に表示させるために費用が発生します。さらに、より検索結果に表示される回数を増やしてアクセス流入を増やすためには追加の費用が必要です。しかし、オーガニック検索の場合はどれだけアクセス流入があったとしても無料です(ただし「オーガニック検索に表示させるための取り組み=SEO」には人的コストなどが発生する場合があります)。
2つ目のメリットは「上位表示できていれば安定した流入が見込める」です。一般的に検索結果の上位に表示されればされるほどリンクはクリックされやすくなるため、オーガニック検索で上位に表示することができれば、安定して多くの検索流入を無料で得ることが期待できます。
デメリットの1つ目は「取り組み始めてから効果が出るまでが遅い」です。オーガニック検索からの流入は、検索結果の上位に表示されて初めて効果が期待できます。そして自社のWebサイトのページを上位に表示させるためにはSEO対策を行なう必要があります。このSEO対策ですが、対策を実施してから効果がでるまでにどうしても時間がかかってしまいます。稀に短期間で上位表示できる場合もありますが、基本的には対策を実施してから成果が出るまでに1〜3ヶ月程度が必要な場合がほとんどです。時間がかかる要因は様々ですが、一例としては検索エンジンが新しいWebサイトやページを見つけて、データベースにインデックスするまでにある程度の期間が必要になる、などが挙げられます。
なぜSEOは実施から成果がでるまでに時間がかかるのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
デメリットの2つ目には「検索エンジンのアルゴリズム変更の影響を受ける」が挙げられます。GoogleやYahoo! などの検索エンジンは年間を通して大小様々なアップデートを繰り返しています。アップデートによって検索エンジンのアルゴリズムが変更されてWebサイトの評価基準が変わり、昨日まで検索結果の上位に表示されていた自社のページが今日はいきなり下位に表示されている、ということが起こりえます。検索結果の順位は流入数に大きく関係しており、当然、上位表示されている方が流入は多くなるので、順位が下落することで流入が減少してしまう可能性があります。
Google検索アルゴリズムのアップデートの歴史に関してはこちらの記事で解説しています。
「オーガニック検索からの流入を増やす」とはすなわち、SEO対策で狙ったKWからの流入を増やすことです。ただし注意点していただきたいのは、「SEO」は順位を上げることを指しているのではなく「良質なコンテンツを作成してユーザーの検索意図を満たすこと」「検索エンジンがWebサイトを理解して適切な結果を反映させること」です。ユーザーにとって価値のあるコンテンツを用意し、それを検索エンジンが読み取り正しく理解できるようにすることが本当の意味でのSEO対策と言えます。そのため、オーガニック検索からの流入を増やすためには「ユーザーにとって有益な情報を提供する。そしてそれを検索エンジンに正しく認識してもらう」という認識でSEOに取り組むべきです。
具体的なSEOの取り組みとしては以下の内容が挙げられます。
SEOについてはこちらの記事でより詳しく解説しています。SEOに取り組むにあたって必要な情報が網羅されていますので、ぜひ一度ご覧ください
オーガニック検索からの流入数が減少した際、その原因としては以下の例が挙げられます。前提として「オーガニック検索からの流入数」の増減には「検索結果に表示された回数」と「クリック率」が関連しており、その2つの指標から原因を見ていきます。
※クリック率は「クリック数÷表示回数」の式で算出できます。
オーガニック検索で1位に表示されていたWebサイトが2位になった際、検索流入数は大きく減少する可能性があります。というのも、2021年にseoClrityが行なった調査では、日本におけるGoogle検索結果の1位のクリック率は13.94%で、2位は7.52%、3位は4.68%という結果だったからです。このことから分かる通り、検索結果と順位が1つ変わるだけでクリック率は大きく変動し、流入数も変動する可能性があります。
また、ページタイトルがユーザーの検索意図とズレている場合や魅力的ではない内容だった場合、上位に表示されていたとしてもクリックされない場合もあります。ユーザーは検索結果に表示されたタイトルを上から順番にチェックし、どれをクリックするか判断します。そのため表示されるタイトル内容をユーザーの意図に沿うように修正するだけで、クリック率が大幅にアップする可能性があります。
ページタイトルの意味や付け方に関しては下記の記事で解説していますので、併せてご覧ください
また検索意図についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
オーガニック検索からの流入数が減少した原因はアクセス解析ツールで調べることができます。アクセス解析ツールとはWebサイトへアクセスしている訪問者の環境や属性、行動を分析できるツールであり、代表的なものとして以下の通りです。
無料:
・Googleアナリティクス
・Googleサーチコンソール
有料:
・SEARCH WRITEなど各種SEOツール
例えば、Googleサーチコンソールを活用してオーガニック検索数が減少した理由を調べる際は以下の方法が挙げられます。
1.Googleサーチコンソール内の「検索パフォーマンス」→「検索結果」をクリック
2.以下の指標を確認する
「クリック数」:検索ユーザーの検索結果に表示され、クリックされた回数
「表示回数」:検索ユーザーの検索結果に表示された回数
「CTR」:クリック率=クリック数÷表示回数
「掲載順位」:そのキーワードで検索された時の検索順位の平均
3.減少の要因を考える
クリック数が減少していて表示回数も減少している
→順位の変動や検索ボリュームの減少などが要因として考えられる
クリック数とともにクリック率も減少している
→順位の変動の可能性以外にも顧客ニーズの変化なども考えられる
Googleサーチコンソールの具体的な操作方法やその他の活用例はこちらの記事で解説しています。
また、オーガニック検索からの流入数が減る原因は上記の他に、「3つの要因」からも考えることができます。これら3つの要因に応じた対策を行なうことで効果的な改善を行なうことができます。それぞれの要因について、以下で解説していきます。
自社要因とは、作成したコンテンツの内容や運営側で行うSEO対策の内容に要因があることを指します。自社要因には様々なものがありますが、以下のような例があります。
・リライトが十分できておらずユーザーの求める内容になっていない
・内部リンクが適切に設置されていない
・ページの内容やタイトルが検索意図に沿っていない
・コンテンツやキーワードの重複(カニバリ)により特定ページの評価が低下している
・長い間更新がなかったためにインデックスが削除されてしまった
・自社WebサイトがGoogleから何らかのペナルティを受けている
特に作成したページを定期的にリライトすることはオーガニック検索からの流入を伸ばす上で欠かすことのできない取り組みの1つです。リライトが不十分なために検索順位を落とす形となり、結果として検索流入数が減少してしまうのです。
リライトについてはこちらの記事で方法や効果を解説していますので、併せてご覧ください
競合要因とは、競合のWebサイトがSEOへの取り組みを強化したことで順位が変動することです。SEOの評価は相対的であり、例え自社のWebサイトの評価が変わっていなくても、競合のWebサイトの評価が高まって自社を上回れば表示される順位は下がってしまいます。様々な対策を行なっているのにもかかわらず掲載順位や表示回数の低下が見られる場合は、自社Webサイトだけでなく上位に表示されている競合Webサイトのページの順位変動に着目してみてください。競合要因として考えられるのは、以下の通りです。
要因
・競合Webサイトがリライトに注力している
・新たな競合が参入してきた
※競合webサイトのリライト状況はWay back machine等の過去のWebサイトの状態を確認できるツールを活用することで確認できます。
Way back machineについては下記の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
このような場合には競合Webサイトと自社Webサイトのコンテンツや情報を比較して、自社Webサイトに不足している情報を加筆するなどの対策を行なう必要があります。
市場要因とは、Googleの検索エンジンの大幅なアップデートによる影響で要因でこれまで上位表示されていた記事の評価基準が大きく変化し、オーガニック検索からの流入に影響を与えていることを示します。またアップデート等がなくとも、単純にそのキーワードを検索する人自体が少なくなっている可能性もあります。市場要因として考えられるのは、以下の通りです。
・コアアルゴリズムアップデートなどによるアルゴリズムの変化
・検索ユーザー(ボリューム)数自体の減少
アルゴリズムの大幅な変動があった場合には慌てて対策を行うのではなく、まずは情報収集を行うことから始めましょう。従来のアルゴリズムとの違いや評価基準の違いなど、詳細が明らかになってから必要に応じてリライトなどの対策を講じていくのがオススメです。
過去のアップデートの歴史についてはこちらの記事で解説しています。SEO担当者は必見の内容となっていますのでぜひご覧ください。
検索ボリュームが減った場合には、まずはその原因を特定することが肝心です。検索ボリュームが減る一例としては季節的な要因が挙げられます。例えば「クリスマス」というKWの場合、毎年11月初頭から徐々に需要が増えて12月にピークを迎え、その後一気に需要は下落します。こういったキーワードのトレンドはGoogleトレンドで調べることができます。
(引用:Googleトレンド)
検索ボリューム減少の要因がこういった季節的なものなのかどうか原因を突き止めた上で、必要に応じてリライト等の対策を検討するとよいでしょう。検索ボリュームの調べ方については下記の記事を参照ください。
オーガニック検索のアクセス分析に最適なツールにはさまざまなものがあります。ここでは、おすすめのツールを3つ紹介します。
オーガニック検索のアクセス分析に最適なツールとして、Googleアナリティクスがあります。Googleアナリティクスは、Googleが提供するアクセス解析ツールであり、世界で最も利用されているアクセス解析ツールの1つです。Googleアナリティクスには、現在Googleアナリティクス4(GA4)とユニバーサルアナリティクス(UA)の2つのバージョンがありますが、2023年7月からはGA4への完全移行が予定されています。
Googleアナリティクスを利用することで、オーガニック検索の以下のような情報を獲得することができます。
・アクセス数
・トラフィックの推移
・ユーザーの行動
・オーガニックからのコンバージョン
オーガニック検索流入を獲得するには、検索順位の上位表示が重要です。Googleアナリティクスを利用することで、自社サイトのページが検索結果ページの上位に表示されたかどうかを確認することができますし、分析しながら対策を行うことが可能です。
Googleアナリティクスは、無料で利用できるため、オーガニック検索のアクセス分析に最適なツールとして、多くの企業やウェブサイト運営者に利用されています。しかし、利用方法については一定の知識が必要であり、初心者の場合は専門家の支援を受けたり、習得したりすることが重要です。自身で習得するには時間がかかりますが、技術を習得できれば、上位表示を狙いアクセス数を増やすことも狙えるでしょう。
Googleサーチコンソールは、SEO対策において非常に重要なツールの1つです。活用することで、サイトのアクセス状況を分析し、適切な施策を打ち出すことができます。具体的には、Googleがサイトをクロールしている状況や、検索結果で表示された回数、クリック数、平均順位、離脱率、直帰率など、検索に関する重要なデータを収集することができます。
例えば、どのキーワードで検索されたかや、そのキーワードでのクリック率や平均順位を確認することができます。また、サイト内の問題点や改善点も確認できます。この効果によって、クロールエラーや重複コンテンツ、リダイレクトループなど、サイトの問題点を発見できます。また、問題点を修正することで検索エンジンでのランキングアップが期待できるでしょう。
SEARCHWRITEは、SEO対策支援ツールの一つであり、自社サイトのオーガニック検索に関するアクセス分析を行うことができます。このツールは、自社のキーワード分析からページ調査、競合分析まで、幅広い機能を備えています。SEARCHWRITEは、SEO成果の可視化、分析、施策立案からタスク管理までを総合的に実行できます。
サイトの分析ツールであるGoogleアナリティクスに対して、SEARCHWRITEは、より視覚的に確認しやすいツールとなっています。また、競合他社と比較してどのようなアクセス数や流入経路があるのか、自社サイトのランキングを確認することも可能です。また、検索エンジン上位表示に必要なサイトの構造化や内部リンクのチェックもできます。
ただし、SEARCHWRITEはGoogleアナリティクスのような集計ツールではありません。そのため、サイト内の細かい動きを把握するためには、Googleアナリティクスを併用することをおすすめします。つまり、SEARCHWRITEはSEO対策を行う際に必要な機能を備えた、優れたSEO対策支援ツールなのです。
オーガニック検索について紹介してきました。オーガニック検索からの流入数を増やすことで、広告費などのコストをかけずに、安定したアクセス流入を生み出せるメリットが期待できます。既存記事のリライトなどユーザーのニーズを意識したコンテンツ改善を行い、オーガニック検索からの流入数の増加を目指しましょう。Google サーチコンソールなどを活用しながら原因究明を行い、適切な対策を講じる手がかりとしてはいかがでしょうか。
■株式会社PLAN-Bについて
SEO対策やインターネット広告運用などデジタルマーケティング全般を支援しています。マーケティングパートナーとして、お客様の課題や目標に合わせた最適な施策をご提案し、「ビジネスの拡大」に貢献します。
■SEOサービスについて
①SEOコンサルティング
5,200社を超える支援実績に基づき、単なるSEO会社ではなく、SEOに強いマーケティングカンパニーとして、お客様の事業貢献に向き合います。
②SEOツール「SEARCH WRITE」
「SEARCH WRITE」は、知識を問わず使いやすいSEOツールです。SEOで必要な分析から施策実行・成果振り返りまでが簡単に行える設計になっています。