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【ゲームプランナー】企画書を作る工程やポイント

開発2部プランナーの奥田です。

今回は企画書の具体的な中身や手法ではなく、私が過去に経験した企画書ができるまでの流れやポイントをご紹介します。

はじめに

企画書の書き方を解説している書籍やwebサイトは数多くあり、少し調べればたくさん情報を得られます。
ですが、実際にその企画書のどういうポイントがダメで、どんな事を書かないといけなかったか、作ってみた企画書がどう評価されたかを知る機会は意外と少ないのではないでしょうか。

というのも、開発二部(モバイルゲーム部門)もまだまだ歴史が浅く、プランナー経験が浅いメンバーや、オーツーで初めてゲームプランナーになったという異業種からの転職メンバーもいます。

今回ご紹介する内容はそんなメンバー向けに、プランナー勉強会で紹介した内容の一部となります。
プランナーを目指したいと思っている方、プランナーとしてのキャリアをスタートさせたばかりの方にご参考にしていただけたら嬉しいなと思います。

企画書の役割

まずはじめに、企画書は説明書や仕様書ではありません。
企画書は「最終的に世に出るものを他人に売り込む」ための存在です。

これから作るゲームを世に出す価値があるのか、お金を稼げるものなのかを説明し、納得してもらうために作りましょう。

皆さんは面白そうなゲームを探す時、パッケージの裏やストアの説明画像を見て選ぶことはないでしょうか。
実際に遊び始めるとそこには書かれていなかった、詳しくて複雑なルールがたくさんあったりします。
それでもその少ない情報からゲームの面白さや、内容がイメージできたからこそ、遊んでみる買ってみるという結果に繋がったのだと思います。

プランナー未経験の方や学生さんの企画書を拝見する時に、細かい機能の説明や仕組みの説明をびっしり書かれている事があります。
詳細なルールや仕組みを書くなという訳ではありません。
ただ、企画書見る人は、詳細なルールや仕組みよりもまずはこの企画は成功するものなのかを知りたいのです。

  • この企画のどこが売りなの?
  • 誰が遊んで楽しいモノなの?
  • 他のゲームとどう違うの?

こういった疑問が解消されない限り、どんなに面白いゲームルールが後に控えていても、読んですらもらえない可能性があります。
加えて数十ページに膨れ上がった企画書…最後まで読んでもらうだけでも相当ハードルが高そうです。

企画書は説明書や仕様書ではないということを意識しておきましょう。

ちなみに、仕様書とはなにか知りたい方は、別に紹介記事がありますのでそちらをご覧ください!

企画書を作る工程

私の場合、主に以下の様な流れで企画書を作っていきます。

コンセプトを考える
アイディアを出す
1行程度の短い文章でアイディアをメモ
自分だけがわかればいい程度なので1文だったり図だったり絵だったり
アイディアを膨らませて要素をまとめる
アイディアに肉付けをする
箇条書きでゲームに必要な要素を書き出す
この時点でチェックしてもらう事もあるのである程度人に伝わるように
アイディアを整理する
要素や情報を整理して必要なものかを見極める
企画書に載せる文章を意識しつつ文章を整える
PowerPointで企画書を作る
手直しをする
完成

「アイディア出し」「草案作成」「企画書を作る」といった段階分けをしています。

私はPowerPointを使って作るのがメインですが、WordやExcel、Illustratorなどで作る事もあります。
最終的には印刷したり、PDF化する事が多いので、実際に印刷したりPDF出力して最終形のチェックもします。

ちなみに、過去に企画書を作った時の実際の作業工程や日程はこんな感じでした。
日数は企画内容や企画書の精度によってまちまちなのでご参考までに。

この時も何度も変更や加筆、修正をしていきました。

こんな企画書はNG

過去にNGになった企画書を途中段階のものから見直し、いくつか気づいた事がありました。

  • 何が書いてあるかぱっと見でわかりづらい
  • 何に注目したらいいかわからない
  • 何が売りかわからない
  • だれに向けた企画で、だれがどう楽しむのか
  • 何をモチベーションに遊ぶのか
  • 訴えかけてくるものがなくパワーを感じない
  • そもそも面白いのか

企画書を読んだ時にこんな感想が出てくればNGになるのは当然ですね。
今思うと色々なダメポイントがあるのですが…その中でも最大の敗因は私自身企画書の役割をイマイチわかっていなかった事です。

役割を理解して、自分が何を一番伝えたいのかしっかり考えて作っていければいいですね。

企画書は一発ではできない

なにを当然の事をと思われるかもしれませんが、企画書は一発ではできません。

たまに最初から完全無欠の完璧な企画書を作ろうとしてもがいている人を見かけます。
しかし、アイディアの段階だったり、内容がまとまりきっていない時は、大幅に内容が変わる事も多いので、丁寧に資料化していくと時間だけがどんどん過ぎてしまいます…。
「よし!完成!」と思ってからも何度も修正する事がほとんどです。

あまり難しく考えず、まずはどんなゲームにしようか、どんなテーマにしようか等、気軽にアイディアを出すところから始めてみましょう。
そして、作ったものにダメ出しをされても、書き直す事になっても、気を落とさずに自分の企画をもっと面白いものにできるんだと思ってどんどんチャレンジしてください。

最後に

一番は自分が面白いと信じられるゲーム内容である事。これに尽きると思います。
もちろん企画書の役割としては、商品になるかを伝えられるかが重要ではありますが、ゲームプランナーとしては面白いゲームである事を一番大事にしてほしいです。
面白いゲーム内容があった上で、企画書としてまとめるポイントと捉えていただければ幸いです。

ゲームプランナーを志す方々の企画書の自己分析や、ブラッシュアップにつながる情報が少しでもあれば嬉しく思います!
ご閲覧ありがとうございました。


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まずは一度、お気軽にお問い合わせください。

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