沖縄県警は15日、沖縄県南城市のビーチで無許可で生鮮食品を調理し、販売したとして食品衛生法違反の疑いで自営業の男(33)と、自称飲食店従業員の女(29)の両容疑者=いずれも糸満市=を逮捕した。

 自営業の男は暴力団とつながりのある反社会的勢力「半グレ」とみられ、漁業関係者は沖縄本島北部の海岸で相次ぐイセエビ密漁グループのリーダー格だと指摘している。

 県警によると今年8月から9月にかけて、南城市佐敷津波古の天然ビーチ「天の浜」で1人4万円の料金でバーベキュー、バナナボートなどレジャーサービスを提供し、数千万円を売り上げたとみられる。食品衛生法上必要な許可を得ずに、肉やイセエビを焼いて販売していた疑いがある。

 地域住民から「入れ墨のある人たちが水上バイクで危険走行をしている」と通報があり、県警が内偵捜査をしていた。