英シンクタンクのエンバーは電力由来の二酸化炭素(CO2)排出量が2023年にピークを迎え、24年は減少に転じるとの予測を発表した。化石燃料の価格上昇で中国やインドなどで太陽光発電の導入が急増し、欧米では石炭火力が減少。発電量に占める再生可能エネルギーの割合は23年に3割を超え、30年には6割に拡大する見通し。エネルギー由来のCO2排出量の多くを占める電力で脱炭素が進んできた。...
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22年の欧州発電量、石炭火力の割合低く 英シンクタンク
英シンクタンクのエンバーは、欧州の2022年の発電量に占める石炭火力発電の割合は16%にとどまったとする調査結果を発表した。22年10〜12月の電力不足に備えて待機していた予備の石炭火力発電所26基の稼働率はわずか18%で、化石燃料への大幅な回帰を免れた。500年に一度の干ばつや設備停止で水力・原子力発電が低下したが、風力・太陽光発電の伸びが不足分を補塡した。 全体に占める各電源の割合は、風力と
編集者の視点 「中国の電力需要増、石炭が支え」など3本
本日は「中国の電力需要増、石炭が支え」「欧州では風力がガス超える」「『EVは排出ゼロ』広告を禁止」の3本を取り上げます。NIKKEI GX編集長の小倉健太郎が世界各地の報道などから紹介します。 中国の電力需要増、石炭が支え 中国の電力消費は2023年に6.7%増え、増加分の4分の3は石炭火力が担ったそうです。中国電力企業連合会(China Electricity Council)の発表に基づき米
再エネ6倍目標、日本より米国・中東 JERA可児会長
国内火力発電大手のJERAが2035年度までに現在の約6倍にあたる2000万キロワットの再生可能エネルギー電源を開発する目標を掲げた。可児行夫会長は「国内の洋上風力のポテンシャルはそこまで大きくない」と語り、米国や中東などで大規模な太陽光発電や風力発電所を開発する考えを明らかにした。主なやり取りは以下の通り。 第3ラウンドに意欲 ――どのような再生エネ電源を増やしますか。 「米国や中東などで大規