京都市東山区の八坂神社で3日、色鮮やかな平安装束に身を包んだ女性らが百人一首の手合わせを披露する新春恒例の「かるた始め式」があり、観光客らがみやびな雰囲気を楽しんだ。

全日本かるた協会近畿支部の女性12人が「かるた姫」「童女」として能舞台に上がった。百人一首の上の句が読み上げられると、ゆったりとしたしぐさで札に手を伸ばした。

八坂神社の主祭神素戔嗚尊が日本最古の和歌を詠んだと伝わることにちなんだ行事。かるた姫に扮(ふん)した京都大1年岡田純果さん(18)は「あこがれの舞台だったので良い1年のスタートになった」とほほ笑んだ。(共同)