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<西武2-8ソフトバンク>◇22日◇西武ドーム
古巣西武ドームで、ソフトバンク細川亨捕手(32)のお立ち台はブーイングの嵐に包まれた。「すごかったですねぇ」と目を丸くした。スタンドから「栗山返せー」「ヒーローじゃなくてヒールだよ」の声が飛ぶ。前日の8回に死球を受けた西武栗山が左手尺骨を骨折し今季ほぼ絶望。プレー中のケガだが、その主犯格扱いをされた。
6回2死一、三塁から試合を決める2号3ランをレオ党が陣取る左中間へたたき込んだ。古巣相手に初アーチ。「とにかくよく飛んでくれた」と会心の当たりに二塁上でガッツポーズも飛び出した。8回の打席では内角に厳しいブラッシングボールを続けられ、スタンドからも拍手が起こる中、うまくかわし四球を選んだ。
小久保の引退表明から7連勝。「みんなの心はひとつなんで」。細川の一言は、間違いなく逆転優勝の手応えを感じ取っていた。