「今の時代に一番大切なのは教育です。民進党も森友・加計問題を国会で追及したが、国有地のバーゲンなどが問題にされ、根底にある教育行政が歪められたことへの危機感が全然ない。教育行政を正しくしたいと訴えないと、国民には民進党は批判しているだけに見える。前川さんは教育行政が歪められたと勇気を持って告発した。
もう一つは捨て身の迫力です。保身じゃないというメッセージがないと国民は政治に魅力を感じない。前川さんは教育へのビジョンを持ち、捨て身で、矜恃もある。彼の姿勢こそが民進党に決定的に欠けているものです」
執行部は「敗北主義」でリスクを負わず、議員たちは人気がなくなれば代表をポイ捨てし、すぐ保身に走る。「国民を失望させる能力」において民進党は自民党に負けていない。今の党内に人材がいないことだけは確かである。
※週刊ポスト2017年7月14日号