先日9年連続200本安打を達成したイチロー曰く、「確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへは行けない」(NTT東日本CMより)。
ビジネスパーソンが仕事に取り組む際も同様。小さな仕事の積み重ねが大きな成果につながるというテーマを採りあげてみたいと思います。
米GTD系ブログメディア「Zen Habits」では、GTDのコツとして、仕事全体を大きく捉えるのではなく、仕事を細分化し、ひとつひとつやり遂げることの大切さについて説いています。この記事の筆者は『減らす技術 The Power of LESS 』の著者でもあるレオ・バボータ氏。
この記事によると、仕事に取り組む上で精神的な壁となりやすいのが、以下のような場合。
- 「やることが膨大だ」という事実に圧倒される
- 仕事を遂行するためのツール/手段が使いづらい
- 退屈な仕事でやる気が起きない
- メールや電話で仕事相手からひっきりなしにせっつかれる
これらの壁を取り除くための一般的な法則は、タスクひとつひとつに集中すること。大事なタスク以外のものを可能な限り排除することも大切です。
たとえば、具体的には以下のような方法があります:
- 不要な会議はできるだけ開催しない。
- メールやネットサーフィンに気をとられず、集中する。ライフハッカー過去記事「インターネットから自分をうまく隔離するコツ」もご参照あれ。
- 仕事のツールはシンプルなものを使う。
- タスクはできるだけ細分化する。そのほうがひとつひとつのタスクに手をつけやすいし、タスク完遂の達成感を得ながら、次のタスクに進むことができる。
- 一度に複数のことをやろうとせず、ひとつのタスクに集中する。このテーマについては、ライフハッカー過去記事「生産性向上にはシングルタスク志向が効果的!?」や「自称マルチタスク派は、実はマルチタスクに不向き?!」も合わせてどうぞ。
- 仕事に集中する時間を作る。
- 発想を転換し、退屈な仕事を楽しめる仕事に変えることを考える。
といった具合。
特に、タスクを細分化することは、仕事に取り掛かる抵抗感を減らすのみならず、達成感を高める効果があるそう。タスクを単純化・細分化することで、ひとつひとつをすぐに完遂でき、全体の仕事のGTD度もアップするそうですよ。
このテーマについては、オンラインで読めるレオ・バボータ氏の著作『Focus』やウェブサイト「mnmlist.com」でも詳しく述べられています。合わせてご参照くださいね。
Reduce Task Friction to Get to Task Completion [Zen Habits]
Azadeh Ensha(原文/松岡由希子)