高性能な液タブを探しているけど、何を選んだらよいかわからない。
出来れば映し出される映像が綺麗+液晶画面に直接指で触ることが出来るマルチタッチに対応しているような「液タブ」を探している。
そんなアナタに、「XP-PEN Artist Pro 16TP」を紹介したい。
- 15.6型の4K解像度(3840 x 2160)
- マルチタッチ対応(液晶画面に直接触れるタッチ機能)
- 92%のAdobe RGB
- 124%の色域のsRGB
- 1000:1のコントラスト比
- 消しゴム付のPH2スタイラスペン
- アンチグレアガラスの採用
- フルラミネーションディスプレイ
- 最大60度の傾き検知機能と8192レベルの筆圧感度
- 「Contemporary Good Design Award」受賞
- USB-Cケーブル1本での接続に対応
といった性能を持つ「XP-PEN Artist Pro 16TP」は、一度使ったら病みつきになる液タブだ。
92%のAdobe RGB、124%の色域のsRGB、1000:1のコントラスト比を備えた4K解像度の映像は、驚くほど綺麗で自然な色を再現。
デジタルイラストを描いていて、こんなにも「イメージ通りの色」を作り出せたのは初めてです。
また、液晶画面をタッチするだけで、ズームイン・ズームアウト、キャンバスの回転等も出来てしまうマルチタッチの体験は・・・液タブでは新鮮そのもの。
タブレットパソコンを使ってイラストを描いてきた経験が長いと、より使いやすさを感じると思います。
そんな「XP-PEN Artist Pro 16TP」のサンプルを提供していただきましたので、実際に使ってみた感想を記事にまとめました。
液タブ選びの参考にしていただけたら幸いです。
目次
XP-PEN Artist Pro 16TP 開封の儀|同梱物と仕様の確認
それでは、XP-PEN Artist Pro 16TPが届いたところから紹介します。
こちらがXP-PEN Artist Pro 16TPのパッケージ。
SHANJIANGさんのイラストレーションが施されており、うっとりするようなデザインです。
パッケージ裏。
パッケージを外してみると、内箱にもSHANJIANGさんのイラストレーションが!
開封前からテンションがあがりますね。
フタは両開き。
開いてみると、XP-PEN Artist Pro 16TP本体が登場しました。
決して大型でないものの、小さくもない。
丁度良いサイズの液タブだと思います。
※個人的には13~17インチくらいの液タブが使い勝手が良い
XP-PEN Artist Pro 16TPの下には、その他の付属品が入っていました。
中に入っていたものを並べて撮影。
- Artist Pro 16TP 本体
- バッテリーフリースタイラスペン
- ペンケース(替え芯9本同梱)
- USB-C to USB-Cケーブル×2本
- 2 in 1 ケーブル
- 電源アダプター
- クイックガイド
- クリーニングクロス
- 2本指グローブ
- 取扱説明書類
こちらが「XP-PEN Artist Pro 16TP」本体。
サイズは406.4 x 263.1 x 15.4mmとなっており、持ち運びにも適しています。
肝心な表示領域は345.6 x 194.4mm/13.6"x 7.6"、DIM. 406.4 x 263.1 x 15.4mm、3840 x 2160 (UHD)ということで、A4サイズを少し横長にしたようなサイズ感。
カスタマイズ出来るショートカットキーも付いていないので、シンプルなデザインです。
もしカスタマイズキーが欲しいのであれば、左手用デバイスを用意すると良いでしょう。
側面のインターフェース。
USB-Cポートが2つに、セキュリティスロット、明るさの調整と設定ボタンがついています。
設定ではシーンモードを選んだり、色温度を選んだり出来ますので、自分好みに調整可能。
なお、本体の背面にはスタンドはついていません。
角度をつけてイラストを描きたい場合には、別途スタンドを用意する必要がありますのでご注意を。
左の側面には電源ボタンと、マルチタッチ機能の切り替えボタンを配置。
マルチタッチ機能が使いたくない・・・なんて時にオフにするとよいのかも。
他には電源アダプター。
USB-C to USB-Cケーブルが2本。
2 in 1 ケーブル(HDMI+USB-A to USB-Cケーブル)。
2本指グローブ。
取扱説明書類。
クリーニングクロス。
そして、プッシュオープン型のペンケース。
ペンと替え芯を保管することが出来るので、持ち運びやすさも抜群。
ペン立てがないのが若干残念ではありますが、このあたりは別で用意した方がよさそうです。
PH2スタイラスペン。
8192レベルの筆圧感度・最大60°の傾き検知機能を搭載しており、充電を必要としないバッテリーフリーペンだ。
持ち心地はちょっと太めのボールペン。
ショートカットキーは1つだけ設定出来るようになっています。
正直な感想としては、ここは2つのショートカットキーを設定出来る方がよかったかも。
ペンの後ろには「消しゴム」が付いています。
ちょっとしたことですが、切り替える必要がないので効率化をはかれそうです。
XP-PEN Artist Pro 16TP を使ってみた口コミ
それでは、セッティングを開始。
付属のtype-Cケーブルを使用してノートパソコンに接続してみると・・・あっという間に接続は完了。
type-Cケーブル1本だけで使えるようになったことには感動です。
※一部の古いモデルのノートパソコンまたはデスクトップの場合、HDMIケーブルを介して接続する必要があります。
※液晶画面の明るさを50%以上に調整する場合、電源供給用の電源アダプターからUSB-Cケーブルを別途接続が必要です。
背面にスタンドがある液タブではないので、別途スタンドを用意して設置完了。
「ノングレイニー(Non-grainy)」と「アンチグレア(Anti-glare)」のバランスを完璧に実現したことで、AGガラスの表面層の粗さや凸レンズによる拡大効果を防いでいるということですが、映像を見て間違いないと感じました。
粒子の間隔を狭めていることにより、細かい表現につながっているのだと思います。
スタンドの角度を大きくすれば、サブモニターとしても使用可能。
Contemporary Good Design Award (現代グッドデザイン賞)を受賞したと言うのも納得のデザイン性です。
ガラスとスクリーンをシームレスに組み合わせるフルラミネート加工技術を採用したことで、ペン先との誤差・視差は「ほぼ」なし。
さらに、眼精疲労緩和技術とアンチグレアガラススクリーンを組み合わせてあるので、目の疲労も軽減してくれています。
マルチタッチ機能
では、マルチタッチを試していきます。
私はiPadを使用してイラストを描く機会が多いのですが、マルチタッチ機能がついているのであれば、同じような動きが出来るはず。
タッチ操作によってキャンバスを回転。
ズームイン・ズームアウト。
移動なども割とスムーズです。
少し「反応が遅い」「もっさり」とするところはありますが、個人的には「使える」マルチタッチ機能だとは思います。
個人的には左手デバイスを必ず使用していることもあり、あまり活用する機会はないんですけど・・・ふとした瞬間に指で操作できるのは嬉しいですね。
ペンの描き心地
ペンの描き心地については、8192レベルの筆圧感度+60°傾き検知機能ということで、間違いなし。
デジタル消しゴムが付いていることによって、設定を切り替えることなく「消しゴム」を使えるのも地味に良いです。
15.6型の4Kディスプレイと言う事で、描画が重たくなるかな・・・と思っていましたが、特に違和感はありません。
簡単にラクガキを描いてみた感じとしては・・・レスポンスも良いし、描き心地も良好。
表面が多少滑ることもありまして、シッカリと書き込もうとすると現状「違和感」がありますが、このあたりは慣れの問題かも。
実際、数日間描き続けてみると違和感もなくなってきましたしね。
また、摩擦が少ない分「ペン先が長持ちする」と言うのもポイントになるのかもしれません。
ザラザラとした表面がどうしても好きなのであれば、ペーパーライクフィルムを貼り付けてみるのも、一つの方法ですね。
長時間の使用
長時間使用を続けてみても温度の上昇も「ぬるくなる」程度で問題なし。
ファンレスなので音は無音ですが、本機の熱さが気になるようでしたら「角度調整が出来るノートパソコンクーラー」とセットにして使っていくのもオススメかも。
眼精疲労緩和技術とアンチグレアガラススクリーンが組み合わせてあることで、長時間イラストを続けていても「目が疲れにくい」ところは、絵描きさんにとってはプラスになるでしょう。
ペーパーライクを使用
XP-PEN Artist Pro 16TPを使用していて「ちょっとざらついた表面にしたい」と思い、自宅に余っていたペーパーライクフィルムを使用してみました。
悲しいかな、専用のペーパーライクではなかったので、こんな状態に・・・。
描き心地はザラザラとしており、良かったのですが・・・残念。
そんな風に思っていたところ、XP-PEN様より専用のペーパーライクを送っていただきました。
2枚入っているのもうれしいところ。
貼り付けてみると、ぴったりとしていて最高!!
過去に使用してきたペーパーライクフィルムと比べると、ザラザラ感が少ないものの、画面全体を守ってくれる意味もあるのでセット購入するのがオススメですね。
まとめ
デジ絵用としてはもちろんのこと、サブディスプレイとしても非常に優秀な「XP-PEN Artist Pro 16TP」は、かなりオススメの液タブになっていました。
これだけの性能が備わっている分、お値段は高めに設定されていますが・・・その価値はあると思います。
この画面の美しさを一度体験したら、他に戻れなくなるかもしれませんね。
商品の詳細は、販売ページをお確かめください。