交通安全に関わる設備を将来にわたって維持管理できる数に抑えようと、群馬県警は県内約10万カ所の規制標識や横断歩道などの見直しに着手した。安全性に配慮した上で、本年度から5年間で2%(2000カ所)削減する。既に年度内の目標とした400カ所を上回る約500カ所で地元と合意し、順次撤去している。人口が減る中、学校の統廃合や通学路の変更で、手厚く規制する必要が薄れた道の設備が主な対象となる。
管理が行き届かないと劣化による誤認などの恐れがある。交通規制課によると、建て替えや塗り替えを進めているが、要望が多く追いついていない。
警察庁は2023年10月、人口減や財政状況を踏まえて設備の合理化を強く進めるよう通達。県警は昨年2月に「持続可能な交通規制実施計画」を作り、削減の数値目標を盛り込んだ。
着目したのが通学路だ。...