上越市の岩の原葡萄園 主力製品刷新し4月4日に「善」発売

新潟県上越市北方のワイナリー「岩の原葡萄園」(棚橋博史社長)は2015年3月25日、販売数量の半分以上を占める主力のスタンダード商品「岩の原ワイン オリジナル」の販売を終了し、後継商品として「岩の原ワイン 善(ぜん)」の発売を発表した。発売日は4月4日。

「善」の発表をする棚橋社長(右)
発表会見1S

創業者の川上善兵衛の頭文字から取った和名の「善」は、「オリジナル」同様に国産ブドウを100%使用している。善兵衛が育種した品種マスカット・ベーリーAを赤やロゼワインに使うなど基本は変わらないが、善兵衛に関わりのあるブドウの比率を上げたほか、原料を厳選することでブドウ品種の個性をはっきり感じられる製品に仕上げた。価格は「オリジナル」より720mlで240円高くなった。

4月4日から発売される「善」
「善」2S

「赤」は主体となるマスカット・ベーリーAの華やかな香りと繊細な果実味を生かし、軽めの肉料理や魚の煮付け、酢豚などの中華料理に合う。「白」は日本で古くから栽培されている白ワイン用品種「甲州」と「デラウェア」を使用。上品でやさしい香り、すっきりとした辛口で、山菜の天ぷら、白身の刺し身などの和食に合う。「ロゼ」もマスカット・ベーリーAが主体で、華やかな香りと上品なすっきりした辛口に仕上げた。コロッケやとんかつなどの揚げ物、トマト料理、パスタなどに合うという。

齋藤氏(右)と荻野氏(右から2番目)も会見に出席した
発表会見2S

ワインラベルは、サントリーウイスキーの最高峰「響」のラベルを書いた墨象家の荻野丹雪氏がデザインし、ラベルに描かれた雪椿の絵は、上越市の陶芸家、齋藤尚明氏が描いた。尚明氏の父齋藤三郎氏は、同葡萄園を代表するワイン「深雪花」のラベルを描いており、親子2代が関わったことになる。

棚橋社長は「(主力の)“オリジナル”の後継となる商品なので、社運を懸ける気持ちで臨んでいる。皆様の食卓でより多く飲んでいただきたい」と話した。 希望小売価格は720mlが1372円で、360mlが756円。全国を販売エリアとし、通年販売される。問い合わせは、同社025-528-4002。

↓岩の原葡萄園公式サイト
http://www.iwanohara.sgn.ne.jp/