上杉謙信の太刀購入へ市民団体の活動本格化 募金箱設置セレモニー

新潟県上越市が取得を目指している上杉謙信の愛刀「太刀無銘一文字(号山鳥毛)」の購入ための募金箱設置セレモニーが2016年10月30日、上越市春日山町3の春日謙信交流館で開かれた。市民や企業に広く寄付を呼び掛ける「国宝謙信公太刀(山鳥毛)収集市民会議」の田中弘邦会長が同施設の受付脇に募金箱を設置。本格的な募金活動が始まった。

春日謙信交流館に募金箱を設置する田中会長  20161030山鳥毛募金箱設置

募金箱とポスター 20161030山鳥毛募金箱設置3

田中会長は「市の財産となる太刀を求めねばと考え、9月に(市民会議を)発会した。なんとしても太刀を手に入れ、市の今後の大きな観光の主役としていただき、同時に謙信、春日山城址を大いに売り出していきたい」とあいさつ。取得に向けた意気込みを語った。

同団体は、謙信の顕彰活動に取り組む「春日山城跡保存整備促進協議会」や「謙信公『義の心』の会」といった市内15団体などにより9月6日に設立。これまで市内公民館や総合事務所、教育プラザなど54か所に募金箱を設置してきたが、同日を機に、本格的に募金と募金箱の設置を呼び掛けていく。

ちらし1万枚、ポスター300枚を配布し、市内外の各団体や企業、また町内会館などへ募金箱の設置を求めるほか、今月に行われる「越後謙信きき酒マラソン」や「市民芸能祭」などといった、市内でのイベントでも臨時に募金箱を設置し、広く協力を要請していく。

また、市は広報上越11月1日号で2ページの特集を組み、これまでの経緯や太刀について説明。市内29自治区で太刀の由来などを説明する市民講座開催の予定をしているほか、個人からふるさと納税による寄付も受け付けており、来年度からは市外の企業から企業版ふるさと納税も受け付ける予定。

寄付を呼び掛ける上越市のページ(http://www.city.joetsu.niigata.jp/site/museum/donation.html)

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