脱グローバル化

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今号の概要

これまで世界の市場や生産などの経済活動が国や地域の垣根を越えて統合し、発展していくグローバル化が進んできたが、米中対立やロシアのウクライナ侵攻などにより、これまでのグローバル化の流れとは異なる、あるいは逆行する動きがでてきている。今号では、「脱グローバル化」をテーマに基軸通貨など世界の金融システムの動向、サービス業におけるグローバル化の新たな動き、WTOが脱グローバル化に与える影響、アジアを中心としたサプライチェーンの変化などについて考察した。

収録論文

Deglobalization: Editors’ Overview
伊藤　隆敏 (コロンビア大学)
岩田　一政 (日本経済研究センター)
コリン・マッケンジー (慶應義塾大学)
浦田　秀次郎 (早稲田大学)

Deconstructing Deglobalisation: The Future of Trade is in Intermediate Services
リチャード・ボールドウィン（国際開発研究大学院大学）
レベッカ・フリーマン（イングランド銀行、アメリカ経済政策研究センター）
アンジェロス・テオドラコポウロス（アストン・ビジネススクール）

Can the World Trade Organization Act as a Bulwark Against Deglobalization?
サイモン・エヴェネット（ザンクトガレン大学）

Supply Chain Decoupling: Geopolitical Debates and Economic Dynamism in East Asia
有村　俊秀（早稲田大学）
杉野　誠（法政大学）

International Finance and Geopolitics
バリー・アイケングリーン（リフォルニア大学バークレー校）

Implications of Deglobalization on Energy and Carbon Neutrality in Asia and the Pacific Region
有村　俊秀（早稲田大学）
杉野　誠（法政大学）

The Impact of Foundational AI on International Trade, Services and Supply Chains in Asia
ジョシュア・メルツァー（ブルッキングス研究所）