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富士フイルム、バックアップ対応のデジタルフォトアルバム
画像認識で自動フォルダ分類 発表会に木下優樹菜さんが登場
Reported by 本誌:武石修(2015/5/21 16:25)
富士フイルムは、デジタルフォトアルバム「Wonder Photo Box」(ワンダーフォトボックス、PB-20)を6月5日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は税別3万2,500円前後の見込み。
内蔵HDDに写真を取り込んでテレビ、スマートフォン、タブレット端末から写真を鑑賞できるストレージ。1TBの2.5型HDDを搭載し、約15万枚の写真を取り込める。
フォトキナ2014で開発発表していた製品。独自の画像解析技術「Image Organaizer」により、取り込んだ写真を撮影日、場所、シーン、人物などに応じて自動でフォルダ別に整理する機能を備える。ユーザーが写真を整理する手間が省け、すぐに見たい写真を閲覧できる。
例えば人物は、同一人物の判定の他、表情、ピント、明るさ、ブレなどを解析し、上手に撮られた写真には星印でレーティングが付く。
本体にSDHC/SDカードスロットを備え、デジタルカメラの画像を自動で取り込める。一度取り込んだ写真は取り込まないため写真の選択が不要で、重複取り込みも防げる。
無線LAN機能により、スマートフォンやタブレット端末で撮影した写真も取り込める。スマートフォンなどからWonder Photo Boxの操作や写真閲覧も可能。
画面からプリントやフォトブックの注文も行える。フォトブックは自動でレイアウトが可能となっている。
今回、取り込んだ写真を同社のサーバーに保管する「安心バックアップサービス」を用意するのが特徴。本体の故障や災害時など万一の際に備えるもの。2GBまでは無料で使用できる。50GBまで(400円/月)~1TBまで(3,500円/月)の有料プランも用意する。
クラウドによるバックアップは、バッファローが販売している同コンセプトの「おもいでばこ」には無い。
またバックアップサービスを利用すると、アップロードした写真を外出先などからスマートフォンで閲覧できるようになる。
最大7,500×7,500ピクセルまでの静止画を取り込める。また4GBまでのフルHD動画も保存可能。
外形寸法は149×30.5mm×123mm。重量は約323g。リモコンやマウスなどが付属する。
富士フイルム株式会社 イメージング事業部長の山元正人氏は、「写真のショット数が増えているが、写真がどんどんたまって整理に困っている人が多い。デジカメやスマホで、家族みんなで撮るとどうしていいかわかならいという困りごとがある。そこで、画像の自動整理でフォトライフを助けたいと考えた。整理することでこんな写真があったのか、という発見もある。豊かなフォトライフの入り口と位置づけたい」とWonder Photo Boxを紹介した。
また、製品説明を行った富士フイルム株式会社 イメージング事業部マネージャーの藤本真一氏は、「特に子育て中の母親が写真の整理で悩んでいる。それを解決する製品になる。写真を眠ったままにしないということ。フォトブックは作るのが面倒だが、全自動で数分でレイアウトができる」と説明した。
なお納期はプリントが5日程度、フォトブックが10日程度。宅配のほか写真店での受け取りも可能。
木下優樹菜さん、「“魔法の写真箱”に助けられています」
会場には、モデルでタレントの木下優樹菜さんが登場した。木下さんはすでにWonder Photo Boxを使用しており、子育て中の母親の立場から使い勝手などを話した。
木下さんは2012年に長女の莉々菜ちゃんを出産。現在は現在は2人目を妊娠中とのこと。
スマートフォンでの撮影が多いという木下さんは、「BlogやInstagramもやっていて毎日何十枚も撮っています。パソコンが苦手なタイプなので、スマホにどんどん写真がたまっています。今は“魔法の写真箱”に助けられています」とWonder Photo Boxを早速活用している様子。
なお、会場には5月18日に発表したミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T10」なども展示されていた。