長ねぎはよく焼くと甘くて香ばしくて余裕で1本食べられる「焼きねぎパスタ」元イタリアン料理人のレシピ

こんにちは! 元イタリアン料理人、現役専業主夫料理人パパイズムです。

イタリアでも西洋ねぎの「ポロねぎ」を使ったパスタやパイが食べられているように、ねぎはイタリアンではおなじみの食材の1つ。オリーブオイルやにんにく、唐辛子との相性も抜群です。日本のイタリアンレストランでも、長ねぎを使ったメニューをよく見かけます。

ということで今回ご紹介するのは、旬を迎えてますます美味しい長ねぎを1人分で1本たっぷり使ったペペロンチーノ風のパスタ。よく焼いて焼き色を付けた長ねぎの甘さと香ばしさを味わってください! 

 

パパイズムの「焼きねぎパスタ」

【材料】(1人分)

  • スパゲッティ(1.6~1.7mm) 100g
  • 水 1.3L
  • 塩 10g(茹で用)+1g(味付け用)
  • にんにく 2かけ
  • 唐辛子 1~2本
  • オリーブオイル 大さじ2
  • ベーコン(厚切りがおすすめ) 50g
  • 長ねぎ(白い部分) 1本
  • 黒こしょう、乾燥パセリ 適量

 

作り方

1. 長ねぎは白い部分を3~4mm幅に斜めに切ります。

長ねぎの薄皮は汚れていることがあるのと、比較的繊維がかためなので、今回は一番外側の薄皮をはがしてから切りました。ちなみに、青い部分はいい出汁が出て美味しいので、スープや炊き込みご飯などに入れています。

 

唐辛子はヘタを落として種をとり、

 

にんにくは2mmくらいの厚さに切ります。

 

ベーコンは焼いて香ばしい風味を味わえるよう、断面が広い短冊切りにします。ここではブロックを長さ4cm、幅1.5cmくらい、2~3mmの厚さに切りました。

 

2. 具材を切ったら、まずはソース作りです。フライパンに種をとった唐辛子、にんにく、オリーブオイルを入れて中火にかけ、

 

2分くらい炒めてオイルにいい香りを移します。

 

唐辛子、にんにくは焦がしすぎないように一度取り出します。

 

3. 続いてベーコン、長ねぎを加え、あまり触らず、焼くように炒めます。

 

写真のように焼き色が付いたら火を止めます。これで香ばしい風味をプラスします。

 

4. ソースを作っている隣でスパゲッティを茹でます。鍋や大きめのフライパンに水、塩10gを入れて沸かします。沸騰したらスパゲッティを入れ、パッケージに書いてある時間のマイナス2分茹でます。

今回は7分茹でのスパゲッティを使ったので、5分ほど茹でました。少しかために茹でて、最後にソースと合わせてちょうどいいかたさに仕上げます。

 

5. スパゲッティの茹で時間が残り半分くらいになったら、並行してソースの仕上げです。スパゲッティの茹で汁を100ml(1/2カップ)程度取り、3のフライパンに注いで中火にかけ、塩1gも入れ、ヘラなどでしっかりかき混ぜながら煮詰めます。ソースが白っぽく濁ってとろりと乳化してきたら火を止め、取り出しておいたにんにく、唐辛子を戻します。

乳化したソースは素材の風味や塩味がよくなじんで、より美味しくなります。とろみも付いてスパゲッティにからみやすくもなりますよ。

 

6. スパゲッティが茹で上がる直前に、5のソースを中火で温め直し、フツフツとしてきたら火を止めます。かために茹でたスパゲッティをトングなどでつかんでソースの入ったフライパンに移し、手早く混ぜます。

パスタはザルにあげてザ~ッと湯切りしてから5秒以上放置すると、水分が過剰に抜けてパサパサになってしまいます。したたる茹で汁を軽く切ってソースとからめるか、ザルにあげてすぐソースとからめるのがおすすめです。

 

かために茹でたスパゲッティをソースに入れて1分ほどかき混ぜながら、火は点けずに余熱で仕上げます。スパゲッティのでんぷんがソースに溶け出し、ソースはさらにとろりとしてきます。

 

7. スパゲッティを1本食べてみて、プリッとしたアルデンテ食感になったらOK。皿に盛り付け、黒こしょう、乾燥パセリをふります。

唐辛子とにんにくを取り出して、上にのせると見ばえしますよ。

 

甘くて香ばしいシャキシャキねぎが最高!

「焼きねぎパスタ」の完成です。立ち上るにんにくの香りが食欲をそそり、とろりと乳化したソースがプリッとしたスパゲッティによくからんでいます。

たっぷり入れた長ねぎは香ばしく、ねっとり甘みもあって最高。シャキシャキの食感も適度に残っていて、いいアクセントになっています。その長ねぎと、香ばしく焼いたベーコンの風味が相性抜群! 非常にまとまりのいいソースになりました。

フォークに唐辛子を刺してから、スパゲッティと具材を巻いて一緒にかじるのがおすすめの食べ方です。口に広がるガツンとした辛味と香ばしさがたまりませんよ。

少ない材料で作りやすいレシピなので、長ねぎの美味しい季節にぜひおためしください。

 

作った人:パパイズム

パパイズム

3児の父として、日々家事育児に奮闘する主夫兼料理研究家。イタリアナポリピッツァの職人として10年間働いたのち、現在はプロの料理人としての経験を活かし、企業・飲食向けの商品開発や、「節約しながら家で簡単に作れるプロの味」をブログやInstagramで発表中。好きな食べものはいぶりがっこ。

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