バイオガス発電設備でのシロキサン・燃料品質監視
バイオガス発電設備でのシロキサンを高精度に連続監視し、ガスエンジンのダメージ防止に貢献
バイオマス発電は、動植物などから生まれた生物由来の再生可能資源「バイオマス」を用いた発電です。「バイオマス」は、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、エネルギーや物質に再生が可能な、動植物から生まれた有機性の資源(石油や石炭などの化石資源は除かれます。)のことで、具体的には、農林水産物、稲わら、もみがら、食品廃棄物、家畜排せつ物、木くずなどを指します。
バイオマス燃焼時に発生する二酸化炭素(CO2)は、生物の成長過程で吸収されたCO2であることから、燃焼しても大気中のCO2を増やさないという「カーボンニュートラル」の特性を有しています。このため、化石資源由来のエネルギーや製品をバイオマスで代替することによりCO2の削減に貢献できると考えられ、発電、エタノール燃料、プラスチック原料等の幅広い分野での利活用が期待されています。
バイオマス発電には、バイオマスを直接燃焼する方式、高温で蒸し焼きにし熱分解ガスを発生させて発電する方式、発酵させたバイオガスを用いて発電する方式などの発電方式があります。HORIBAは、発電効率向上や排ガス処理装置の運用・管理に貢献する装置をはじめ、バイオガスに含まれるシロキサンなどの特殊ガスの連続分析装置など、幅広いラインアップの分析装置を提供し、バイオマス発電の課題解決に貢献しています。
酸素濃度を計測し、酸素濃度の低下による不完全燃焼の防止により効率発電に貢献
▶ジルコニア酸素計(酸素濃度計)NZ-3000
回転状況の温度を非接触でモニタリングすることにより、軸受けの異常検出に貢献
▶非接触温度計 IT-480
最終煙突から排出される排ガスが、環境規制に遵守しているかを計測
▶煙道排ガス分析装置 ENDA‐5000V2
ボイラ還水のシリカやpHを計測し、循環効率の改善をサポート
▶シリカ分析装置
下水処理の硝化反応や窒素反応で発生する温室効果ガス、一酸化二窒素の発生濃度を監視
バイオマスなどの有機物を発酵してメタン精製する装置内にて、メタン・二酸化炭素を計測し、発酵状況を監視
水素精製時の二酸化炭素・一酸化炭素など、燃料電池の寿命劣化につながる不純物を高精度に計測
シロキサンがエンジン内に付着することによる装置の故障を防止するための計測
煙道排ガス分析装置
ポータブルガス分析計
マルチガス分析計
シリカ分析装置
ジルコニア酸素計(酸素濃度計)
微量濃度ガス分析計
放射温度計