Photomatixの使い方

2017年2月6日風景・街並み

撮影した素材写真を使用したHDR合成処理について解説します。

HDR合成処理は特殊な専用のソフトウェアを使用して行います。ここでは、私も使用しているPhotomatix Proという最もポピュラーなHDRソフトを使用した例で説明します。(注:間違いやすいですがPhotomatrix/フォトマトリックスではなく、Photomatix/フォトマティックスと読みます)

HDR作成ソフトPhotomatixは英国HDRsoft社のホームページにてダウンロード販売されているソフトです。購入時に使用できる割引クーポンコードがありますのでよろしければお使いください。

Contents

Photomatixへの読み込み

複数枚撮影した写真ファイルをPhotomatixのアイコンにドラッグします。

ドラッグしたファイルをどうするか尋ねてきますので、HDR処理用に合成(Marge for HDR processing) を選択してOKボタンを押下します。ドラッグしたファイルのファイル名が表示されます。ここでは特になにもせず、そのまま OK ボタンを押下します。

次に、HDR合成のオプション設定を指示します。

  • イメージのズレを調整 / Align source images
    複数枚の画像によるズレを補正するか指示します。手持ち+オートブラケット撮影の素材を使用する時は迷わずチェックを入れましょう。
    By correcting horizontal and vertical shifts では縦横のズレを、By matching features は形状を見て回転方向のズレまでを補正してくれます。
    Crop aligned image にチェックを入れると、ズレを合わせた際に不要になった端っこをトリミングしてくれます。
  • ゴーストを減らす / Reduce ghosting artifacts
    ゴーストを軽減します。
    マルチショットをしている間に、人物などが動いてっしまったのを補正してくれます。
    Semi-manualを指定すると動いてしまった部分を自分で指定できます。指定することによりかなり効果的に動体除去ができますので、基本はこちらを選択するとよいでしょう。
    Automaticを選択すると、自動的に判別して軽減してくれます。
  • ノイズを減らす / Reduce noise
    ノイズを軽減します。軽減の効果はごく僅かですが、一応チェックします。
  • 色収差を減らす / Reduce chromatic aberrations
    色収差を減らします。私の場合Nikon機が本体内で処理してくれるので、選択してもしなくてもそんなに大きな差はありません。

ゴーストを減らす(Reduce ghosting artifacts) で 半自動(Semi-manual) を選択すると、複数枚撮っている間に被写体の一部が移動してしまった部分を指定する画面が表示されます。
この動体除去こそがPhotomatix Pro 3 -> 4 で最も進化した部分。これまでは軽減する程度で動体の一部が残ったりしてしまいましたが、ここで指定することによりかなり完璧に除去してもらえます。
下の例ではレース中のバイクがゴースト化してるので、その部分をマウスを使ってフリーハンドで囲んで[右クリック] – [ゴースト範囲として選択する(Mark selection as  ghosted area)]。これでゴースト部分の指定が完了です。

 

トーンマッピング

次に、色々なパラメータをいじくって画像を調整できる「トーンマッピング」の画面が開きます。このトーンマッピングがHDR作成の醍醐味。パラメータの合わせ方によって作り手の個性がモロに作品へと反映されます。


HDRの作り方

  1. HDRの作り方トップ
  2. HDRの作成に必要な機材とソフトウェア
  3. HDR撮影
  4. HDR合成処理 Photomatix Pro 4.2 の使い方
  5. Photomatix パラメータ解説
  6. Photoshopによる後処理と仕上げ
  7. 作り方解説.番外編 「Topaz Adjustで作るアート系HDR」
  8. HDRを作ってみよう!~サンプル素材とチュートリアル