FreeLayoutCustomFieldプラグインβ版(その1)

Movable Type Advent Calendar 2014の13日目の記事です。

先日のMTDDC Meetup TOKYO 2014でも紹介させていただきましたが、カスタムフィールドの自由度を大幅にアップする「FreeLayoutCustomField」というプラグインを開発しています。
そのβ版と、デモ用のサンプルテーマを公開します。
今日は基本的な例を1つ紹介します。

1.FreeLayoutCustomFieldプラグインの概要

Movable Typeには、入力項目を増やす「カスタムフィールド」の機能があります。
カスタムフィールドによって、さまざまなサイト製作に対応することができます。

ただ、1つのカスタムフィールドには1つの値しか保存することができません。
そのため、多数の入力項目が必要なサイトでは、カスタムフィールドが多数必要になります。

また、カスタムフィールドは縦に並ぶようになっています。
カスタムフィールドを多数使うと、記事等の編集画面が縦に長くなって、入力しづらくなるという問題もあります。

FreeLayoutCustomFieldプラグインは、上記のような問題を改善する機能を提供します。
1つのカスタムフィールドに、複数の入力欄(フィールド)を入れることができます。
1行入力欄/複数行入力欄/チェックボックス/ラジオボタン/セレクト/日付と時刻/アイテムアップロードのフィールドを組み合わせることができます。
フィールドの配置はHTMLとCSSでカスタマイズすることができます。
また、フィールドの定義は「YAML」という記法で記述します。

同じフィールドの組み合わせを複数回入れることもできます。
記事等を作成する際に、組み合わせの追加/削除を行うことができ、ドラッグアンドドロップで順番を入れ替えることもできます。
さらに、異なるフィールドの組み合わせを複数回入れることもできます(ユニット編集的な機能)。

2.インストール

プラグインβ版は以下からダウンロードします。

FreeLayoutCustomField_1_14.zip

ダウンロードしたZipファイルを解凍すると、「plugins」と「mt-static」のフォルダができます。
これらのフォルダを、Movable Typeのインストール先ディレクトリにアップロードします。

ダウンロード後にMovable Typeにログインすると、データベースのアップグレードのメッセージが表示されます。
画面の指示に従って操作します。

なお、β版ですので、テスト用のMovable Type環境を作成して、そちらでお試しください。

3.サンプルテーマ

サンプルテーマとして、1つのカスタムフィールドで、複数の画像を扱う例を紹介します。
1つの商品に対して、色違いなどで写真が複数ある場合を想定しています。

3-1.テーマのインストール

テーマのファイルは以下からダウンロードします。

flcf_images_1_10.zip

ダウンロードしたZipファイルを解凍すると、「themes」というフォルダができます。
このフォルダをMovable Typeのインストール先ディレクトリにアップロードします。
そして、ブログを新規作成し、その際にテーマとして「複数商品画像」を選びます。

「複数商品画像」テーマを選んでブログを作成

3-2.記事の作成

テーマをインストールしたら、記事を新規作成し、画面右上の「表示オプション」を開いて、「商品画像」のフィールドを表示します。

「商品画像」のフィールドを表示

標準では3つの画像をアップロードできます。また、画像ごとに型番を入力することができます。
「商品画像を追加」のボタンをクリックすると、画像のフィールドを増やすことができます。
また、「商品画像1を削除」等のボタンをクリックすると、そのフィールドを削除することもできます。
さらに、「商品画像1」等のキャプションの左にある三本線をドラッグして、フィールドを並べ替えることもできます。

1つのカスタムフィールドで複数の画像を扱える

3-3.カスタムフィールドの内容

「カスタムフィールド」→「一覧」のメニューでカスタムフィールド一覧のページを開き、そこから「商品画像」カスタムフィールドの内容を編集する状態にしてみてください。
YAML/HTML/CSSで、フィールドを定義する仕組みを見ることができます。

商品画像カスタムフィールドの定義