イオン電池の外観
イオン電池用フィルム
【経営理念】
創業の精神である「人間尊重」「優良品の生産」「共存共栄」を経糸に「社是」の実践を通じて社会からの期待に誠意をもって柔軟に応えることを緯糸として社会に貢献する
【中期経営計画策定】
市場変化に即した会社の将来像を再定義し構成員の「思い」「チカラ」を結集しグンゼの経済的価値および社会的価値向上につながる計画を策定する
2030年のビジョンと目標を明確化し、バックキャスト方式で現状とのギャップを埋め、ゴールを目指す。新中期経営計画は、2022年~2024年までの「3ヵ年」とする。
「経済的価値」と「社会的価値」を両立するサステナブル経営により社会貢献とグループの持続的成長を実現
環境変化に対する認識
環境変化 | 影響 | 新常態 | 当社の方向付け |
---|---|---|---|
社会・経済 構造の変化 |
・働き方の多様化 ・健康・介護市場の拡大 ・EC市場の伸長 |
<With コロナ> ・ 消費購買行動の変化
【好調】EC、衛生関連 ビジネス、中食等 【不調】小売、観光、 外食、スポーツクラブ等 ・働き方改革加速
【オフィス】削減、地方移転 【働き方】テレワーク定着 |
・変化を捉えた
「新商品・新サービスの提供」
・新常態に対応した 「働き方推進」
・デジタル技術を活用した 「付加価値の創出」
→成長戦略への挑戦と体質強化 |
デジタル 技術の進化 |
・非接触ビジネスの急成長 ・DX加速 |
||
環境意識の 高まり |
・2050年までの温暖化ガス 排出実質ゼロ表明
・SDGs貢献の動き活発化・環境規制の強化 |
<世界の潮流> ・ESG投資加速 ・脱炭素社会加速 |
・サステナブル経営の実践
→顧客満足と企業価値の向上
|
上記に加え、原油・原材料価格の高騰、円安進行など、経営を取り巻く環境は不透明感と厳しさを増している
4つの基本戦略
経営目標(財務目標)
2024年目標
売上高 1,400億円 営業利益:100億円 ROE:6.3%以上
※セグメント別計画
経営目標(非財務目標)
区分 | 目標指標 | 2024目標 | 2030目標 | |
---|---|---|---|---|
環境対応 | CO₂排出量削減率(2013年度対比、Scope1+2) | 28%以上 | 35%以上 | |
エネルギー原単位削減率(対前年) | 1%/年以上 | |||
企業体質 の進化 |
女性活躍推進 | 女性管理職比率 | 6%以上 | 20%以上 |
女性社員比率 | 35% | 41% | ||
女性総合職採用比率 | 50% | 50% | ||
子育て支援 | 男性育児休職取得率 | 50% | 70% | |
組織風土づくり | エンゲージメントスコア | 70点想定 | 80点想定 | |
働き方改革 | 年休取得率 | 75% | 100% | |
その他 | 生産性向上率(P値※) ※ 当社オリジナルの生産性対前年向上指標 |
103% | 103% |
① 新たな価値の創出
挑戦を促進し 全社の力と資源を結集できる風土を構築
a. 新規事業の創出と既存事業の成長
a-1. 新規事業の創出 ~コア技術の深化と融合によるイノベーション~
・次世代型リチウムイオン電池用フィルム等機能フィルムの事業化
・ベンチャー企業等との提携、M&A推進、新規事業創出の仕組みづくり
安心と快適、未来のために、私たちの技術でサステナブルな社会の実現に貢献
a-2. 新分野・新領域拡大による既存事業の成長
~人と地球に寄り添うここちよい製品・サービス【 安心・信頼・快適 】~
b.サステナビリティを追求した新商品、新サービスの提供
~人と地球に寄り添うここちよい製品・サービス【 安心・信頼・快適 】~
② 資本コスト重視の経営
成長分野、サステナビリティに寄与する事業へ重点投資
GVA向上のためのツリー展開により資本効率を追求
区分 | 指標 | 2021年実績 | 2024年目標 |
---|---|---|---|
全社指標 | ROE | 2.6% | 6.3%以上 |
GVA | -2,679百万円 | 全社計黒字化 | |
GVA黒字部門 | ROIC | ROICによる目標管理導入 |
※ GVA赤字部門は早期の黒字化に挑戦
③ 環境に配慮した経営
事業活動を通じ環境負荷を低減
a. 省・創・再エネ活動の強力推進
2030年までにCO₂排出量を35%以上削減(2013年比・Scope1+2※)
※ 2022年度中にScope3の削減シナリオを策定
b. 資源循環の取り組み
プラスチック・アパレル部門協働のリサイクル推進など
c. サステナブル調達
バイオマス、再生素材の調達を推進
■2030年までに120億円の環境関連投資を計画
投資額(億円) | 主な内容 | |
---|---|---|
V30-1 | 86 |
サーキュラー・ファクトリー(守山) ネットゼロ・ファクトリー(梁瀬) 高効率設備導入 太陽光発電設備導入 廃棄溶剤のリサイクル設備 |
V30-2 | 25 | |
V30-3 | 9 | |
合計 | 120 |
環境対応モデル工場
サーキュラーファクトリー
a. 石油化学原料の使用削減
フィルム薄膜化、植物由来原料の使用増
b. 資源循環の仕組み確立
リサイクルに適した製品開発、再原料化技術確立
c.
資源効率化
回収した廃プラスチック再利用によるごみゼロ化
ゼロ・エミッション
ネットゼロファクトリー
a. 省エネルギー改善
リアルタイムな電力使用量見える化、高効率設備への更新
b. 化石燃料の使用削減
オール電化設備への切り替え
c.
太陽光パネルの設置と緑化整備
④ 企業体質の進化
多様な人財が働きがいを持てる組織風土を醸成し 夢ある元気な会社 選ばれる会社へ
デジタル活用によるプロセス変革により新たな価値を創出
投資戦略
成長投資と環境関連投資により、持続的な企業価値向上・地球との共存を図る
環境変化 | 新常態 | 金額規模 (2022~2024年) |
---|---|---|
持続的成長のための 新規分野・設備投資 |
・プラスチック、エンプラ、メディカルを中心とした
新規設備および能力増強投資
・アパレル分野のD to Cシフトのための基盤構築・「つかしんタウンセンター」リニューアル |
114億円 |
環境関連投資 |
・サーキュラーファクトリー
(プラスチック守山工場)
・ネットゼロファクトリー
(インナーウエア梁瀬工場)
|
86億円 |
事業場再開発・その他 | 環境関連投資に付随する建屋の増改築、設備の移動など | 88億円 |
既存設備の更新・合理化 | - | 43億円 |
・M&A投資は追加枠として機動的に拠出
・研究開発費は3ヵ年で100億円を計画(前3ヵ年:83億円)
財務戦略
強固な財務基盤を維持しつつ、環境関連投資と資本コスト低減を両立させ、GVA向上・フリーキャッシュフロー創出する
詳しくは下記をご覧ください。