簡単さってすんごい大事だなーと、改めて。
本日4月12日(金)、段ボールで作るNintendo Switchのゲーム「Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit」が発売されました。ニンテンドーラボシリーズの最新作はまさかのVR! 発表時はびっくりしましたよね〜。
海外ではハンズオンも出てましたが、ギズモード・ジャパンももちろん朝一で買ってきましたよ。去年のピアノToy-Conもめっちゃくちゃ感動したのですが、果たしてこのVRキットはどうか。レッツ・ハンズオン!
※組み立ての様子はこっちでリアルタイム更新しています。組み立ても楽しいよ!
…の前に、Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kitのおさらい。このキットには「VRゴーグル」「バズーカ」「カメラ」「ゾウ」「トリ」「風」の6つのToy-Conが同梱されています。基礎となるVRゴーグルだけでも制作時間は30分以上、バズーカにいたっては120分以上かかるもんですから、1日で全部作るのはなかなか。というわけで、まずはVRゴーグルだけハンズオンしてみましょう。
今のところ、世界で一番気軽なVRゴーグル
自分で作った段ボールのソケットに、Switchをセット。すると没入感のあるVRの世界が見えてくる…。まずこのワクワクがたまりませぬ。Switchが傷つかないためのクッションシールも自分で貼ったし、お手製のコントローラーとSwitchが一体になる喜びは、やっぱりニンテンドーラボの大きな魅力ですね。
テーブルモードでのSwitchの解像度は1280×720と、PS VRの1920×1080よりも下回っているのですが、数値ほど粗さは見えませんね。プラスチックのレンズが上手くはたらいてるのかな? 目とレンズの距離も広く、眼鏡をしたままでも余裕で装着できます。ピント調節ははないのですが、ゴーグルを手で持つため好きな距離感を探りやすいのも、制約でありメリットだと感じました。あと、レンズでかいです。
このSwitch版VRを見た時に一番懸念していたのが、「え、ゴーグルは手で持たなきゃなの?」ってところなのですが、思ったよりストレスには感じませんね。長時間プレイしてたらもちろん疲れてきますけど、疲れても簡単にやめられるんですよ。ヘッドバンドで固定しないから、プレイの合間にスっと外せるし、友達に貸すのも簡単。むしろヘッドバンドが無いからこそ、気楽な気持ちでVRの世界にインできる!
上を向くと顔でゴーグルを支えるため、それほど腕に負荷はかかりません。プレイ時の持ち方は「両手でゴーグル持ち」「左手ゴーグル+右手コントローラー」「左コントローラーを本体装着+右コントローラー」など、色んな組み合わせがあります。片手で支える系はそれなりに疲れてきますが、ミニゲームが多いので小休止しながらのプレイでも特に問題ありませんでした。
本体の固定感も良好。 赤色のキャップをかぶせることでSwitchを完全に固定できます。左右に傾くと危ないものね。
またも感心させられたSwitchギミック
ゴーグル右上に見える、丸いマーク。ここを「トントン2回」すると、メニュー画面や選択ボタンなど、さまざまなアクションが行なえます。でもここってSwitchのコントローラーもないし、本体で振動でも認識してるの?
実はその通りなのです。ニンテンドーラボのゲーム内でToy-Conについて詳しく学べるTipsがあるのですが、Switch本体に内蔵されたセンサーが「トントン2回」にだけ反応するようになってるとのこと。いやいや待って、コントーローラーならまだしも本体に振動検知のセンサー!?
もしかしてこのVRキット、本体に直接振動を与える初めてのSwitchゲームなんじゃなかろうか。基本、ジャイロ検知やセンサーを使った操作はJoy-Conが担うものだし、ディスプレイでもある本体を揺らすのはわりと避けたいもの。それを、「二回トントン」によってVRゴーグルを装着したままボタン的操作ができる。任天堂はいったいどこまで見据えてるのよ…。
このトントン操作のおかげで、操作性はすこぶる良好。いちいちコントローラーを触る必要がない=VRゴーグルだけである程度操作ができるってことですからね。あと、設定でSwitch本体をゴーグルにセットすると自動でVRモードに切り替わるようにできるんですけど、これは光感知センサーを使ってるんですって。はぇ〜〜。
肝心のゲーム内容は?
気になるVRゲームについてですが、ゴーグル単品で遊べるミニゲーム系を一通り触ってみました。面白さは並なれど、やっぱりVRの世界は超新鮮。フリースローを投げたり車を操作したり、シンプルな内容でもVR視点になるだけで「おぉっ」となる部分があります。ミニゲームは種類の多さや自分で作れるのがウリなので、ここはもっともーっと深掘りできるはず。
あとはもう専用Toy-Conを使ったゲームですね。今も編集部で色んなToy-Conを(苦戦しながら)作ってますが、1つのToy-Conにつき1つのゲームってわけでもないのがVRキットの魅力。基礎となるゴーグルだけでここまでテンションあがるんだもの、ゾウとかどんなプレイ感になるってんだ…!
このVRキットの一番のユニークさとは何かって聞かれたら、ズバリ簡単さだと思います。「ちょっとやってみなよ」と人に貸すのも簡単だし、一人で遊ぶ場合もSwitch本体をスンッと差し込むだけでOK。世のVRゴーグルたちにありがちなセッティングの類は一切不要ッ。この手軽さは多くの人にVR体験を届けられるだろうし、そもそもVRとユーザーの距離感ってまだ考える余地があるかもって思いました。
といったような革新さを段ボールでやってのけつつ、ゲームとしての拡張性も秘めている、Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit。ほんと、ニンテンドーラボは毎回感心させてくれますねー。しかもマリオやゼルダもVRでできるんでしょ? はーすご!
Source: Nintendo Labo